瀬田宗次郎(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
瀬田宗次郎とは、『るろうに剣心』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心と相対する志々雄真実が擁する十本刀の中でも、トップの実力を誇る剣客である。武力ににおいては志々雄一派の実質ナンバー2である。齢16にして“天剣の宗次郎”の異名で敵味方に恐れられている。見た目は主人公である緋村剣心とも負けず劣らずの優男であり、常に穏やかな表情である。生い立ちが原因で感情欠落しており、表情とは裏腹に平然と仲間を捨て駒にするなど冷酷な面もある。作中最速といわれる剣術で、剣心たちの前に立ちはだかる。
縮地の二歩手前とは、縮地の三歩手前に、戦場の壁も加えた高速移動である。
緋村剣心はこの技に対して、防御も回避も不可能と言われている九頭龍閃で応戦するが、縮地の二歩手前の前には回避されてしまった。
これは、宗次郎の縮地の二歩手前が、剣心の九頭龍閃より速いことを意味している。
九頭龍閃を躱した瀬田宗次郎は、剣心の背後に回り込み、背中に一太刀入れる。
縮地の一歩手前
縮地の一歩手前は二歩手前の平面、壁面に加えて天井を交えた、全方位の高速移動技である。
平面、壁面、天井を走るというよりは、それぞれの面へ相互に直接跳び移るような描写がなされている。
平面の畳や天井が著しく破壊されており、その移動だけでも凄まじい破壊力である。
しかし、瀬田宗次郎の精神の乱れから、緋村剣心はこれを見切り、隙ができた宗次郎の眼前に逆刃刀を突き出した。
二歩手前では背後を取り、一太刀入れたものの、一歩手前では読まれてしまった。
瞬天殺(しゅんてんさつ)
瞬天殺とは、縮地から抜刀術へ繋げる、瀬田宗次郎最強の技である。「縮地」から「天剣」の抜刀術に繋げる連続技で、破壊力では天翔龍閃に劣るが、本人曰く「あまりの速さのために先読みが意味をなさず、この技が決まれば痛みも感じることなく一瞬で死ぬ」ほどのスピードを誇る。喰らったものは痛みすら感じずに息絶えるという。
瞬天殺の技の名前は宗次郎が唯一つけたものである。閃光とともに、宗次郎は姿を消し、そこから天剣による抜刀術に繋げた。
緋村剣心の天翔龍閃と打ち合ったが、宗次郎の刀は折れて敗北した。
瀬田宗次郎の関連人物・キャラクター
志々雄真実(ししおまこと)
瀬田宗次郎に「所詮この世は弱肉強食」の考えを吹き込んだ人物。幕末にその強さから人斬りとして活躍した緋村抜刀斎(ひむらばっとうさい)の後継者として招集された.。しかし、功名心と支配欲を抱えた危険人物でもあった。表に出れば明治政府が根底から覆されるような暗殺も働いており、その弱みに付け込んで日本中が志々雄一人に弄ばれることを恐れた政府は志々雄を焼き討ちにした。
ところが志々雄は奇跡的にも生きていた。全身に重症の火傷を負い、皮膚の体温調節ができないことから、異常に高い体温を維持している。全身に包帯を巻き異様な風貌となっている。
警官隊を切り伏せているときに、宗次郎にその様子を見られたため、志々雄は宗次郎を殺そうとするも、死の危機に面しても笑っている宗次郎を見て、興味を持った。
志々雄は、自身を匿うことを条件に宗次郎を生かすことにした。
宗次郎が仲間になるとき、志々雄は一人だったことから、宗次郎が一番の古参である。
宗次郎は志々雄にとっては武力の面で一番信頼のおける部下であり、駒形由美や佐渡嶋方治と並んで共に過ごす時間が長い。
宗次郎は「強ければ生き、弱ければ死ぬ」の考えを最も体現している。志々雄一派の中でも強い配下である十本刀の中でも、悠久山安慈は生殺与奪の権は志々雄ではなく自分にあるとし、魚沼宇水にはいつでも志々雄の命を狙っていいというそれぞれ条件のもと配下に加わっている。宗次郎はそれに対して、志々雄の考えを完全に受け入れている。
志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。
駒形由美(こまがたゆみ)
駒形由美は瀬田宗次郎、佐渡嶋方治と並んで志々雄真実の側近である。
志々雄の恋人・愛人のような立ち位置で、男女の関係であることは間違いではないが、志々雄の行き過ぎた考え方も受け入れており、死をも共にする覚悟を持っている。そのため恋人・愛人をはるかに上回る関係性であり、いわば運命共同体である。
宗次郎のことは「ボウヤ」と呼んでおり、宗次郎は「由美さん」と呼んでいる。
共に志々雄真実と一緒にいることが多い。由美は戦いの中で志々雄の役に立てることがなく、志々雄の戦力として最強の宗次郎に対して少し嫉妬心を抱いている。京都での剣心との再戦の際は、宗次郎が由美に対して、気持ちを吐露する場面が描写されており、宗次郎にとっては数少ない心許せる間柄である。剣心に敗れた後、志々雄の下を離れることを由美に伝えている。由美はその選択に対して、咎めることはなく、「坊やにとってそれが一番かもね…」と送り出しており、宗次郎を思いやる気持ちがある。
駒形由美(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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駒形由美(こまがた ゆみ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、志々雄真実の愛人にして世話役。
もともとは商家の娘で、賊に家族を皆殺しにされて吉原の遊女となる。持ち前の器量で花魁となると、家族の仇でもある志々雄と再会。妹分を救われ、「強い者のみが生き残る」というその強固な哲学に感服し、彼を仇と知ってなお共に歩む道を選ぶ。以降は常に側に控えて志々雄に尽くし、自身にできる形で彼の覇業を支え、その糧となって命を散らした。
緋村剣心(ひむらけんしん)
緋村剣心と瀬田宗次郎は、物語の当初の立場はお互い敵同士になる。
宗次郎は「弱肉強食」の考え方が強く、弱い者は切り捨てるが強い者に対する敬意を持っている。剣心のことは強い者ととらえており、敬意をもっているものの、闘う前は宗次郎自身の方が強いという自負もあった。
ちょうど一回りの歳の差があり、お互い「宗次郎」、「緋村さん」と呼び合う。
剣心は宗次郎との戦いの中で、その人物像を見出していく。特に、宗次郎自身の生い立ちについて剣心に話したわけではないが、壮絶な過去と志々雄の教えに従順な姿勢は感じ取っていた。
剣心との戦いの後、志々雄の下を離れることを決めて、剣心に提案された生き方を選ぶ。
これまで殺してきた人たちへの償いと、「弱肉強食」に代わる答えを求めて、旅にでることにした。
2017年より連載が開始された『るろうに剣心ー北海道編ー』では、巡り合わせで剣心らと再会し、共闘する間柄になっている。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
佐渡島方治(さどじま ほうじ)
佐渡嶋方治は瀬田祖次郎と共に志々雄真実の十本刀の一人であり、宗次郎や駒形由美と共に側近を務めている。
作中では軍師としての才覚を発揮しており、戦闘シーンは見られない。
宗次郎と共に志々雄の考え方に対する深い理解を示しているのが側近であると言えるが、宗次郎が酔狂している様子と、方治が酔狂する様子は異なっている。
共に志々雄の命令を着実に実行していくが、宗次郎は不測の事態が起きても楽観的に考えるのに対し、方治は作戦の成功・失敗ごとに大きなリアクションを取る。方治は時に志々雄の作戦に対して異議を唱えることもある。それは志々雄が国盗りを実現するために最善策を取るためであり、絶対的な主である志々雄に意見するというのは相当な覚悟を持っているとうかがえる。
方治にとっては、志々雄がすべてであり、志々雄の死後、自害して後を追っている。一方、宗次郎は志々雄が教えた考え方にかつて命を救われた。それゆえ強烈に志々雄の考え方「弱肉強食」が脳に焼き付いているが、それだけが真実でないことを緋村剣心に諭され、志々雄のもとを離れることになる。
このように共に心酔する志々雄とのかかわり方で、宗次郎と方治の対比ができる。
佐渡島方治(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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佐渡島方治(さどじま ほうじ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、志々雄真実配下の精鋭部隊である「十本刀」の一員。戦闘能力も高いが事務能力により優れており、「百識の方治」の異名を持つ。
明治政府の役人だったが、彼らの腐敗ぶりに失望して志々雄の配下となる。以後、志々雄の掲げる弱肉強食の思想こそ今の日本に必要なものだと信じて彼に尽くす。物語の中で、志々雄に対して崇拝にも近い忠誠心を抱くようになり、彼の死と明治政府の惰弱ぶりに絶望して自害。死後、志々雄の地獄巡りに付き従った。
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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。 動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
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目次 - Contents
- 瀬田宗次郎のプロフィール・人物像
- 性格・設定
- 生い立ちと感情欠落
- 瀬田宗次郎の来歴・活躍
- 志々雄真実(ししおまこと)との出会い
- 大久保卿暗殺
- 新月村での緋村剣心との戦い
- 緋村剣心との再戦
- 緋村剣心との決戦 前半
- 緋村剣心との決戦 後半
- 緋村剣心との決戦 決着後
- 北海道編にて緋村剣心と共闘
- 瀬田宗次郎の戦闘スタイル・必殺技
- 信念と素質
- 使用した武器
- 長曾禰虎徹(ながそねこてつ)
- 菊一文字則宗(きくいちもんじのりむね)
- 縮地(しゅくち)
- 縮地の三歩手前
- 縮地の二歩手前
- 縮地の一歩手前
- 瞬天殺(しゅんてんさつ)
- 瀬田宗次郎の関連人物・キャラクター
- 志々雄真実(ししおまこと)
- 駒形由美(こまがたゆみ)
- 緋村剣心(ひむらけんしん)
- 佐渡島方治(さどじま ほうじ)
- 悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)
- 三島栄次(みしまえいじ)
- 永倉新八(ながくらしんぱち)
- 瀬田宗次郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「この国の行く末なんて 今から死ぬ人には無用な心配ですよ」
- 「僕は強いから 後は僕が十本刀十人分 戦えば済むコトでしょ?」
- 瀬田宗次郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 瀬田宗次郎のモデルは沖田総司
- 『るろうに剣心』のアニメ最高視聴率は緋村剣心と瀬田宗次郎の対戦
- 宗次郎の語る「縮地を破れる人、実際に破った人、刺し違えても破りそうな人」