芹沢うらら(ペルソナ2)の徹底解説・考察まとめ

芹沢うらら(せりざわ うらら)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の2作目に登場するキャラクターである。本作のメインキャラクター・天野舞耶(あまの まや)の親友。気性が激しいが、家事や化粧に長けた「女性らしい」一面を持つキャラクターとなっている。自分をよく見せようと言動に気を使っている節がある。特殊な経緯・職歴の持ち主が多いペルソナ使い達の中で、唯一の「一般人」なペルソナ使い。『ペルソナ2 罰』において、舞耶達仲間達と共に怪人・JOKERが起こす事件を追いかけていく。

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、うららがメインキャラクターを務める『ペルソナ 罰』にてメインキャラクターとして登場するペルソナ使いの男性。1枚目の『ペルソナ2 罪』でもサブキャラクターとして登場している。本職は刑事。『ペルソナ2』の舞台、珠閒瑠市にある「港南警察署」の刑事課に所属している。年は25歳で階級は巡査部長である。
実は『ペルソナ2 罪』で主役を務めた少年・周防達哉の兄。罪の世界では、家族を省みない達哉に対してキツイ言葉を投げかける事があったが、『ペルソナ2 罰』では生真面目で弟想いな青年になっている。
甘いものとカレーライス、それから猫が好き。しかし甘いもの以外は、辛いものが苦手な為に辛口のカレーだけは決して食べられず、猫アレルギー持ちなので猫にだけは決して触れないと、「好きなものが苦手という因果な性分」の人物になってしまっている。
一般人寄りであり、事件に巻き込まれる形でJOKERの行方を追う事になったうららのことを時折心配しつつ、物語後半では仲間のペルソナ使いとして信頼をおくようになっている。

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パオフゥ/嵯峨薫(さが かおる)

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、うららがメインキャラクターを務める『ペルソナ 罰』にてメインキャラクターとして登場するペルソナ使いの男性。1枚目の『ペルソナ2 罪』でもサブキャラクターとして登場している。
掲示板サイトを運営し、珠閒瑠市内にあふれている噂を集めている謎多き人物。自称、台湾人。名前の「パオフゥ」は中国語で「復讐」を意味する言葉である。また掲示板サイト以外に、盗聴・ハッキングといった諜報技術にも優れている事から「盗聴バスター」としての仕事も請け負っている。
外務大臣・須藤竜蔵と因縁があるらしく、街の異変の原因に彼が関わっていると推測した事から、ほぼ強引的にうらら達の仲間にさせて貰う。

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デジャヴュの少年/周防達哉(すおう たつや)/P2罪主人公

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、両ディスク共にメインキャラクターとして登場しているペルソナ使いの少年。1枚目のディスク『ペルソナ2 罪』では主役を務めた。うららがメインキャラクターを務める『ペルソナ2 罰』ではキーキャラクターとして登場する。
珠閒瑠市にある学校「七姉妹学園」の3年生で年は18歳。『ペルソナ2 罰』のメインキャラクターである周防克哉とは兄弟関係にある。
本来なら持っている筈のない『ペルソナ2 罪』の記憶を保持しており、JOKERが起こす事件を1人で解決しようと奮闘している。JOKERを追いかけているうらら達の前に度々現れては、「この件には関わるな」といった忠告をして去ってしまう。

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牧村洋一(まきむら よういち)

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、両ディスク共に登場しているサブキャラクターの男性。『ペルソナ2 罪』では、「二枚目な男」という名前で登場しており、『ペルソナ2 罰』にてフルネームが明らかにされた。
うららに対して結婚詐欺を働いた男性であり、彼女が貯蓄していた財産を奪い取っていった。なお、「牧村洋一」という名前もうらら相手に使っていた偽名であり、本名は別にあるとのこと。本名は不明。

芹沢うららの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「きゃああ!もうイヤぁ!!」

『ペルソナ2 罰』物語序盤、うららが初めてペルソナを召喚する際に叫んだセリフ。

『ペルソナ2 罰』に登場するペルソナ使い達のほとんどは、何かしらの特殊な経緯や職業に就いた者となっている。その為か、どのような大変な事態が起きても取り乱す事はほとんどない。
しかしそんな仲間達と異なりうららは、JOKERの事件までは一般人でしかなかった。そんな彼女が他の者達と同じく、どんな事態を前にしても冷静でいられるわけなどなく、作中で起こるいくつもの常識を逸脱する事件を前に、うららは度々叫び声をあげて取り乱すさまを見せている。「きゃああ!もうイヤぁ!!」と叫んでいるこのシーンは、その記念すべきうららの初の取り乱しシーンのセリフであり、彼女が本当にただの一般人でしかない事がよくわかるシーンとなっている。
この作品がゲームである事からか、ついついプレイヤーも忘れがちになるが、「ペルソナ」や「悪魔」だなんてわけのわからない事象を前にしたら取り乱すのが普通の人間だ。取り乱さない人物の方が普通なら少ない筈なのである。うららの叫び声は、そんなプレイヤーすらも忘れがちになる概念を思い出させてくれるものとなっている。

「マーヤが…私に無いもの…全部持ってるようで…ごめん…私…大バカだ…」

物語中盤、舞耶への嫉妬と酔いの勢いでJOKERを呼び出した事で、JOKER化してしまったうらら。舞耶とその仲間達は攻撃してきたJOKERうららに対抗すべく、戦闘を開始する。これはその戦いが終わった後に我を取り戻したうららが、舞耶達にむかって自分がJOKERを呼んでしまった理由と、ずっと胸の内に隠し続けてきた舞耶への想いを吐露する。
ずっと「自分」というものを探して生きてきたうらら。しかしうららが求めるような「自分」を見つける事はできないまま日々は過ぎていき、焦りばかりが彼女の中に募っていくようになる。そんなうららの横では、親友の舞耶が自分にはない「理想」や「夢」を胸に、賢明に「自分らしく」生きている。それがうららにはひどく羨ましいと同時に妬ましかった。「マーヤが…私に無いもの…全部持ってるようで…」と舞耶へ心情を吐露するうららのセリフからは、彼女の中に積もり積もった舞耶への嫉妬の激しさが伝わってくる。
けれど、「ごめん…私…大バカだ…」とすぐに謝るその姿からは、うららが舞耶の事を単に憎んでいるばかりではなく、確かに親友として舞耶の事を大事に思っていることも感じられる。自分の過ちをすぐに認めたうららの姿も、彼女が自分自身をきちんと省みる事ができる人間であるという事もわかり、うららというキャラクターの人間性をよく感じることができるセリフだといえる。

「サンキュー、マーヤ…探してたのが間違いだったわ…自分は探すものじゃなくて創るものなのよ!」

『ペルソナ2 罰』後半、自分の「心の闇」から生まれたシャドウと向き合ったうららが、シャドウに向けて口にしたセリフ。

ニャルラトホテプの策略によって、彼の部下に捕らえられてしまった『ペルソナ2 罪』で重要人物であった少年少女達を救う為、ニャルラトホテプが用意したゲームに挑む事になったうらら達。その先で待っていたのは、メンバーそれぞれの「心の闇」から生まれた「シャドウ」と呼ばれる存在だった。
シャドウのうららは、うららがずっと「自分」を探しておりそれが見つからずに居ることや、そのことが原因で舞耶を巻き込む事件を起こしたうらら本人のことをなじってくる。そうしてうららの心にとどめを刺す為、親友である舞耶に、うららの自分探しになどなんの意味もなかった事実を言わせようとする。だが舞耶はうららの味方をするような言葉をシャドウに投げ返す(この時の言葉は選択肢となっている為、プレイヤー自身が選ぶものとなっている)。
そんな親友の言葉に勇気を貰ったのか、うららは「サンキュー、マーヤ…」と舞耶に礼を述べた後、「探してたのが間違いだったわ…自分は探すものじゃなくて創るものなのよ!」とシャドウに向かって叫ぶ。それはこれまでの仲間達との戦いを通してうららが得た「自分探し」に対しての答えだった。
『ペルソナ2 罰』を通して大きく変わったうららの成長具合がよくわかるセリフである。

芹沢うららの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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