上杉秀彦（女神異聞録ペルソナ・P1）の徹底解説・考察まとめ

ブラウン／上杉秀彦の概要

ブラウン／上杉秀彦（うえすぎ ひでひこ）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場する男性キャラクターである。「セベク編」、「雪の女王編」と呼ばれる物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語展開にも参加することが可能な選択キャラクターとなっている。
『女神異聞録ペルソナ』の舞台「御影町」にある学校「聖エルミン学園」に通う高校2年生。P1主人公とはクラスメイトの関係にあたる。赤髪とゴーグルがトレードマークの男子高校生。陽気なお調子者キャラとしてクラスの人気者だが、少々騒がしすぎる面があるところが玉に瑕である。自分をアピールする事に余念がなく、一人称も「おれ様」と自己主張の強いものとなっている。だが実は、中学時代にいじめられていたという過去を持つ。そんな自分をなかった事にする為、高校は実家から離れた場所にある聖エルミン学園に進学した。自分を誇張するように見せるのも、過剰に振る舞う事で周囲の注目を集め、（いじめられないように）好きになって貰おうとした結果のもの。だが、そうやって作り上げた自分の姿に息苦しさを感じているのも事実なようで、「セベク編」と呼ばれる物語では、過去に縛られる自分と向き合い、変化するブラウンの様子が描かれている。

ブラウンがペルソナ使いに目覚めたきっかけは、彼がP1主人公を含む友人らと共に行った儀式「ペルソナ様」にある。このペルソナ様は、ブラウン達が通う学校「聖エルミン学園」の生徒達の間で流行っている遊びだった。儀式を行うと超常現象が起こるといわれており、その話が本当か検証する為、ブラウン達はペルソナ様を試してみる事にする。すると儀式が終わったその直後、ブラウン達の前に白い服を着た少女が現れ、突然彼らに雷撃を当ててくる。突然の事に避ける間もなかったブラウン達は、雷に打たれて気絶してしまう。
意識を失ったブラウン達は、そこで「フィレモン」と名乗る不思議な男と出会う夢を見る。フィレモンはブラウン達にペルソナ使いの才覚がある事を認めると、彼らにペルソナを授け、現実世界へ帰す。

目が覚めたブラウンは保健室にいた。近くではP1主人公達友人らが寝ていた。彼らよりも先に目を覚ましたブラウンは、ひとまず保健室を後にし、学校内をうろつく。すると突如、激しい地震が発生。地震は直ぐに収まったが、直後、今度は御影町内の至るところで悪魔が出現するという事件が起こる。

その頃、P1主人公達の方でもある異変が起きていた。ブラウンより後に目が覚めた彼らは、雷に撃たれた自分達の身体を検査する為、病院を訪れていた。その病院には、入学してからほとんど入院したきりになっていたクラスメイト、マキ／園村麻希（そのむら まき）がおり、P1主人公達は検査の時間になるのを待つ間、麻希の見舞いへ向かう事にする。しかしP1主人公達が麻希のもとへ訪れると、突然麻希の容態が急変。ICU（集中治療室）へ運ばれていってしまう。麻希を心配したP1主人公達は、彼女の治療が終わるのを待つが、その間に例の地震に襲われる。地震が収まった直後、彼らの前に広がっていたのはICUの消失と霊安室の遺体がゾンビとして蘇るという光景だった。人を襲っているゾンビと戦闘を行ったP1主人公達は、その戦闘を通してペルソナ使いに覚醒。自分達の力を使い、御影町で起こっている異変を探っていく事を決める。

その後、異変の原因を探して御影町内を駆け回っていたP1主人公達と再会する事になったブラウンは、そこで彼らと共に悪魔との戦闘を行う羽目になる（再会の仕方は「セベク編」、「雪の女王編」で異なる）。その戦闘を通してペルソナ使いに覚醒したブラウンは、P1主人公達と共に行動をする事を決め、彼らと共に御影町で起こる異変について探っていく事になるのだった。

ブラウン／上杉秀彦のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：高校2年生
学校：聖エルミン学園
身長：不明
体重：不明
誕生日：1980年1月1日
血液型：O型
星座：山羊座
CV：吉川虎範（PS2版『女神異聞録ペルソナ』）、置鮎龍太郎（ドラマCD版『女神異聞録ペルソナ』）、中村悠一（ドラマCD版『Persona』（PSP版 リメイク『Persona』のドラマCD））

P1主人公が通う高校「聖エルミン学園」の生徒であり、P1主人公のクラスメイト。『女神異聞録ペルソナ』の舞台「御影町」とは別の町に住んでいる。中学時代にいじめを受けており、そんな自分をなかった事にする為に実家から遠い聖エルミン学園に進学した。
陽気なお調子者キャラで、クラスの人気者となっている。しかしそれもいじめの過去を消し去る為に、過剰に振る舞っているだけで、実はそんな自分自身に息苦しさを感じてもいる。一人称は「おれ様」。お調子者キャラを強調する為か笑い方も「でひゃひゃひゃ」と特徴的なものになっている。

しかし、元々処世術に長けている一面も持っているようで、ふざけた言動は多いものの教師からの受けは良かったりする。典型的な長いものには巻かれるタイプの人間だと思われる。

なお、仲間内で使われている「ブラウン」という通称は、実は彼がいじめられていた中学時代につけられたあだ名である。授業中に大便を漏らしたという恥ずかしい出来事が彼がいじめられてしまった原因となっており、「（ブラウンの）大便を漏らした奴」という事でつけられてしまったものだという。

ブラウン／上杉秀彦のペルソナ能力

ネヴァン

ブラウンの初期ペルソナ。『女神異聞録ペルソナ』では、『ペルソナ3』以降では主人公にのみ備えられた「複数のペルソナが使用できる」といった能力「ワイルド」が、ペルソナ使い全メンバーに備えられている。その為、初めてペルソナ能力を使った際に召喚するペルソナの事は「初期ペルソナ」と呼び、他のペルソナと分けて呼ぶ形が取られている。
また『女神異聞録ペルソナ』と次作『ペルソナ2』では、ペルソナの召喚毎に決まったSPが消費されるシステムになっている。使うスキル毎に消費SP量が変わってくる『ペルソナ3』以降には存在しないシステムである。

アルカナは「JUSTICE（正義）」。モデルはケルト神話に登場する女神「ネヴァン」である。「ネヴィン」と呼ばれる事もある。戦勝をもたらす三女神の一柱だとされている。ワタリガラスの姿で戦場を飛び回り恐ろしい声を上げるといわれており、神話内においては戦士達に狂乱をもたらし、同士討ちさせる役目を担っている。また時折、水辺で血まみれの誰かの武具を洗っている事があり、この時彼女に武具を洗われた持ち主は、近い内に戦士するとも伝えられている。

見た目は赤い羽根が生えた、女騎士。グラフィックの具合からゲーム画面上ではわかりづらくなっているが、頭の部分には鳥の顔を模した兜が被せられている模様。
衝撃属性、疾風属性の2属性の攻撃技に加え、特殊スキルを1つだけ覚える。ペルソナの主であるブラウンが、選択で仲間になる、ならないが決まるタイプのキャラクターであるからなのか、覚える技のスキルの数は他のペルソナと比べて少なめとなっている。

弱点属性は、火炎、氷結、地震。疾風属性を吸収する事ができる。
召喚する際に必要なSPは7。

ザン

衝撃属性の攻撃技。
ネヴァンが初期から持っている技。
敵1体に小ダメージを与える事ができる。

麻痺針

特殊技の1つ。
ネヴァンのランクが2になった時に習得する。
敵複数体に3回の小ダメージを与える事ができる。状態異常「麻痺」を付与する場合がある。

マハザン

衝撃属性の攻撃技。
ネヴァンのランクが4になった時に習得する。
敵全体に小ダメージを与える事ができる。

天の旋風

疾風属性の攻撃技。
ネヴァンのランクが6になった時に習得する。
敵複数体に中ダメージを与える事ができる。

ブラウン／上杉秀彦の来歴・活躍

物語冒頭：儀式「ペルソナ様」をきっかけにペルソナ使いとなったブラウン

「御影町」にある学校「聖エルミン学園」に通う男子高校生、ブラウン。ある日彼は、友人達に儀式「ペルソナ様」を行ってみようと提案する。ペルソナ様は、聖エルミン学園の生徒達の間で流行っている遊びであり、儀式を行うと何かしらの超常現象が起こるといわれていた。その話が本当か検証してみよう、という事になったのである。
儀式は何事もなく終了。しかし儀式が終わった直後、ブラウン達の前に白い服を着た少女が現れる。驚愕するブラウン達を前に、少女は彼らに向けて雷撃を放ってくる。突然の事に避ける間もなかったブラウン達は、雷に打たれ気を失い、その場に倒れてしまう。

意識を失ったブラウン達は、「フィレモン」と名乗る不思議な男と出会う夢を見る。フィレモンはブラウン達にペルソナ使いの才覚がある事を認めると、彼らにペルソナを授け、現実世界へ帰す。

次にブラウンが目を覚ました時、彼は保健室に居た。近くでは同じように雷に撃たれたP1主人公達が寝ていた。P1主人公達よりも先に目を覚ました彼は、ひとまず学校内をうろつく事にする。すると、突如激しい地震が発生。地震は直ぐに収まったが、直後、今度は御影町内の至るところで悪魔が出現するという異変が起こり始めてしまう。

雪の女王編

聖エルミン学園生徒・トロとの戦闘の最中にペルソナ使いに覚醒したブラウン