岳羽ゆかり(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

岳羽ゆかり(たけば ゆかり)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園高等部の2年生。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の1人。幼い頃に父が職場の爆発事故に巻き込まれ亡くなっている。しかしゆかり自身は父の死に疑問を抱いており、「特別課外活動部(S.E.E.S.)」に加わったのも「父の真相を探る為」という理由がある。

岳羽ゆかりの来歴・活躍

父の死に対する疑惑。真相を探る為、月光館学園に入学するゆかり

1992年10月19日、岳羽ゆかり誕生。多国籍企業「桐条グループ」の研究員として働いていた岳羽詠一朗(たけば えいいちろう)の一人娘として生まれる。父、母と共に暮らしていたが、1999年、父が働いていた研究所が爆発。その爆発に巻き込まれて父が亡くなる。さらに父が爆発事故の犯人にされてしまい、後ろ指を指される生活を送るようになる。

その頃、世間ではもう一つの大きな事件が起きており、人々の注目を集めていた。それは東京都巌戸台港区にある「私立月光館学園」にて、突如大勢の生徒が不登校になってしまう、というものだった。さらにその学園は、ゆかりの父が所属していた桐条グループが出資を行っている学園でもあった。父が爆発なんてものを起こす筈がないと思っていたゆかりは、父の事故とこの学園の事件に何かしらの関連があると考える。父の死の真相を知る為、月光館学園へ入学する事を決めた。

そうして2009年、月光館学園高等部の2年生になろうとしていた年、ゆかりにペルソナ使いの適性がある事が発覚する。ゆかりは、月光館学園に通うペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」から勧誘を受ける事になる。その集まりの中には、桐条グループの令嬢、桐条美鶴もいた。その事を知ったゆかりは、父の死に何かしら関係がある筈の桐条グループについて探る為、特別課外活動部(S.E.E.S.)に加わる事を決意する。

2009年4月、P3主人公が私立月光館学園高等部にやってくる

「巌戸台分寮」にやってきたP3主人公(左)と遭遇したゆかりと、P3主人公の出迎えに桐条美鶴
を(右奥)。

ゆかりが特別課外活動部(S.E.E.S.)に加わったその年、2009年4月。P3主人公が月光館学園に転入してくる。P3主人公は、幼い頃にゆかりの父の死因である爆発事故に巻き込まれており、両親を亡くしていた。そんな事情もあり、月光館学園の学生寮「巌戸台分寮」に入寮してくる。しかしこの「巌戸台分寮」は、特別課外活動部(S.E.E.S.)のメンバーしか入寮できない筈の特殊な学生寮だった。
何も知らずにやってきたP3主人公とロビーで鉢合わせたゆかりは、最初は彼が入寮生だとは思わず、疑いの目を向けてしまう。しかしそこへP3主人公の事を出迎えにきた美鶴が現れた為、ゆかりはようやくP3主人公が新たなメンバーになる可能性のある人物だという事を理解する。

それからしばらくしたある日、影時間帯にシャドウが巌戸台分寮を襲う事件が発生する。ゆかりは未だ何も知らずにいるP3主人公を助ける為に、彼の部屋へ向かう。そうしてP3主人公を連れてシャドウから逃げ始めるも、シャドウによって逃げ場のない屋上へと追い詰められてしまう。

P3主人公を守れるのは自分だけ、という現状にゆかりは、銃型のペルソナ召喚器を取り出す。自分の中で眠るペルソナの力を使う為には、この銃型の召喚器を自分の頭に向けて撃たなければいけなかったからだ。しかし銃を自分に向けて撃つ事に恐怖してしまったゆかりは、引き金が引く事に躊躇してしまう。結果、その隙をついたシャドウの攻撃を受けてしまう。

衝撃でゆかりの手から落とされた召喚器は、P3主人公の前に転がっていく。それをP3主人公が拾った瞬間、彼のペルソナ使いとしての能力が覚醒。P3主人公はゆかりの召喚器を使って、ペルソナ「オルフェウス」を召喚する。だが、突然その力は暴走し、オルフェウスを食い破る形で別のペルソナが現れる。そのペルソナはシャドウの原型をなくす勢いで、P3主人公達を襲ってきたシャドウを打ちのめし始める。なんとかシャドウの脅威から逃れる事はできたものの、力の暴走が原因か、P3主人公は気を失ってしまう。

翌日、P3主人公は昨晩の様子を寮内の監視室から見ていた美鶴から、特別課外活動部(S.E.E.S.)への勧誘をされる。その勧誘を受けたP3主人公は、美鶴から現場指揮官、現場リーダーとしての役割りも任される事になる。そんなP3主人公の指揮下で動く事になったゆかりは、昨日今日来たばかりの新人に負けるわけにはいかない、と召喚器への恐怖を抑え、ペルソナを召喚するようになる。こうして無事にペルソナ使いとして能力を発揮できるようになったゆかりは、改めて特別課外活動部(S.E.E.S.)の1人として、シャドウとの戦いに身を投じていく事になる。

ついに知った、父の死にまつわる真相

父の真相について知る為、美鶴を追求するゆかり。

P3主人公入寮以降、彼を主軸に活動を行っていくようになる特別課外活動部(S.E.E.S.)。影時間にのみ現れる不思議な塔型のダンジョン「タルタロス」の探索も行っていきながら、シャドウの討伐に奮闘していく。しかしその傍らで、ゆかりは美鶴に対して疑いの眼差しを向け続けていた。その疑心は日に日に強くなっていき、ある時、ついにゆかりは特別課外活動部(S.E.E.S.)メンバーの前で、美鶴を問い詰める事になる。

その頃、特別課外活動部(S.E.E.S.)には、新たにペルソナ使いになった月光館学園高等部2年生の山岸風花(やまぎし ふうか)が仲間入りをしたばかりだった。そしてその風花がペルソナ使いとしての力に覚醒する事になったきっかけとなった事件が、過去、月光館学園で起きた「大勢の生徒が不登校になる」という事件に類似する点が多く見られていた。その事が、ゆかりの桐条グループへの疑心が爆発するきっかけとなってしまったのだ。

ゆかりに問い詰められた美鶴は、観念して桐条グループが起こしてしまった失敗について、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々に語る事になる。シャドウに対する研究を行っていた美鶴の祖父、桐条鴻悦(きりじょう こうえつ)。しかし、未知の存在であったシャドウの研究は非常に難しく、ある日、ついに爆発事件という最大の失敗事故を起こす事になってしまう。その結果、できてしまったのが、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々が必死になって消滅させようとしている影時間だったのである。そしてこの「爆発事件」こそが、ゆかりの父が亡くなる要因となった事故だったのである。

さらに美鶴は、この月光館学園がシャドウの研究を行う為の実験会場であった事を告げる。つまり爆発事故と同時に起きた月光館学園での事件は、この実験が起因しており、美鶴の行う贖罪はその事に対するものも含めての「贖罪」だったのだ。事の真相を知ったゆかりは「事の原因である桐条グループの手伝いを、実験会場にされた月光館学園の生徒である自分達がやらなくちゃいけないのか」と憤る。美鶴は罪悪感を感じている事を告げながらも、事態の解決の為に特別課外活動部(S.E.E.S.)の活動は今後も変わらず続けていく事をゆかりやそのほか特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々に告げる。それでも納得がいかないゆかりが更に美鶴へ言い詰め寄ろうとするが、幾月が間に入る形で仲裁。なんとか事なきを得る事となったが、しかしこの事を機に、ゆかりと美鶴の間には埋められない距離ができてしまう。

美鶴がゆかりに隠していた、もう1つの「真実」

亡くなったゆかりの父(画面手前の男性)が遺したビデオレターにより、衝撃の事実を知るゆかりと特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。

美鶴から語られた、予想外の真実に衝撃を受けた特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、各々に自分達が戦う意義、理由について考えるようになる。当然ゆかりもその1人で、ペルソナ使いとして戦う意義を失ってしまう。その中で、美鶴は風花に当時の爆発事故についてできる限り調べるよう頼む。驚く風花だったが、美鶴が何かしら事件に思うところがあるらしいと察し、頼まれた通りに10年前の事件について探りを始める。

そんなある日、シャドウの討伐に身を投じる特別課外活動部(S.E.E.S.)の身を労った、月光館学園長特別課外活動部(S.E.E.S.)顧問の兼幾月修司(いくづき しゅうじ)が、旅行に行ってみてはどうかと提案する。その提案に乗る事にした特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、試験あけの休みを利用して旅行に行く事になる。

旅行先は屋久島。そこでゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々を待っていたのは、美鶴の父の武治だった。実は武治は、10年前の事件の唯一の生存者であり、彼は事件の当事者として特別課外活動部(S.E.E.S.)に自分が知っている事件の真相を語る。そうして、当時の研究員が遺したというビデオレターをゆかり達に見せる。そこに映し出されていた研究員は、ゆかりの父、詠一郎だった。
このビデオレターを通じて、ゆかりは父がシャドウの研究が危険だという事を知りながらも、研究者としてその研究の成功に目がくらんでしまい、研究を行っていたという事実を知る。実はこの件は、美鶴が善意から敢えてゆかりに黙っていたことだった。しかしその事も含め、予想外の父の姿を知ってしまったゆかりはショックを受けてしまう。

居ても立っても居られなず、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々の前から逃げ出すゆかり。P3主人公は美鶴に頼まれる形で、彼女の後を追う。そうしてショックを受けているゆかりを慰める。P3主人公からの言葉を同情と受け取ったゆかりは憤りそうになるが、例の爆発事故はP3主人公の両親も奪っていた事を思い出し我に返る。
なんとか落ち着く事ができたゆかりは、そこで自分がペルソナ使いになった事について考える。改めて自分の現状と向き合う事ができたゆかりは、特別課外活動部(S.E.E.S.)として活動していく事を心新たに決意。P3主人公、そして自分達を呼びに来た順平と共に特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々のもとへ帰る。

しかし一度生まれた美鶴との距離はなかなか埋められるものではなく、その後も美鶴との関係は気まずい状態のまま、屋久島旅行を終える事となる。

特別課外活動部(S.E.E.S.)の顧問、幾月修司が隠し持っていた衝撃の真実

自身の「目的」が果たされ、本性を顕にした特別課外活動部(S.E.E.S.)顧問の幾月修司。

その後も新たなの仲間の加入などがありながらもシャドウ討伐を続けていくゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)。そうして11月のある日、ついに特別課外活動部(S.E.E.S.)は最後の大型シャドウの討伐に成功する。
影時間の消滅を祝い、祝賀会を行う特別課外活動部(S.E.E.S.)。武治も駆けつけてくれ、皆で今までの活動の功績を祝う。しかし夜0時をまわったその時、消滅する筈の影時間が再び訪れてしまう。

驚愕するゆかり達。その前に現れたのは、幾月だった。実は幾月は全ての原因である鴻悦が持っていた「世界は一度滅びなければ救われることが無い」といった歪んだ思想に賛同する研究員だった。世界を滅ぼす為、幾月は上位シャドウである「デス」の復活を望んでいた。デスの復活には過去に桐条グループが起こした爆発事件によって飛散したデスの一部である「12体の大型のシャドウ」の討伐が必要であり、幾月は特別課外活動部(S.E.E.S.)を利用する形でデスの復活の計画を進めていたのだ。
知らないところで行われていた計画、そして騙されていたという事実に驚愕する特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。もちろん、美鶴も武治もこの事は知らず、衝撃を受ける。

結果としてデスは復活。さらには「生贄をタルタロスで捧げると、闇の皇子になって新世界の覇者になれる」という幾月自身の歪んだ思想により、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は彼に捕らえられてしまう。だが幾月を阻止する為に、武治が彼を取り抑える。その結果、武治と幾月は相討ちの形で亡くなってしまう。

幾月の暴走を止める事は成功したが、デスは復活し、どこかへ行ってしまう。美鶴は父が亡くなった事にショックを受け、以降、打ちひしがれるようになってしまう。

ゆかりのペルソナ使いとしての新たなる決意、縮まる美鶴との距離

父からの「本当のメッセージ」を知った事で、心新たにペルソナ使いとして戦っていく事を決意したゆかりと、そのゆかりに呼応して新たな姿に覚醒したペルソナ「イシス」。

これまでの美鶴からは考えられない程に意気消沈してしまった美鶴に、心配する特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。ゆかりも気まずさはありながらも、彼女の身を案じるようになる。

そんな時、風花がゆかりの下へやってくる。実は、亡くなった幾月のノートパソコンの中に、屋久島で見た詠一郎からのビデオレターのデータがあったのだという。美鶴に頼まれて爆発事故について調べていた風花は、何か隠された真実があるかも知れないと、1人でデータの復元を行っていたのである。そうして、復元した映像を見た風花は、ビデオレターの差出人である詠一郎と繋がりがあるゆかりにこそ必要なものだと思い、そのデータをゆかりに渡してきたのだ。

データを受け取ったゆかりは、自室で1人その映像を観る。するとそこには、屋久島で観た時には語られていなかった、本当の詠一郎からのメッセージが入っていた。詠一郎が研究者として欲に駆られてしまったというのは嘘であり、起きてしまった爆発事故も、デスが危険な存在である事に気づいた詠一郎がシャドウに関する実験を無理やり止めようとした結果に起きてしまったものだったのである。
自分の大事な娘が生きる世界を守る為、詠一郎が自分の身を犠牲にした事を知ったゆかりは涙する。そうして自身もペルソナ使いとして、父が守り抜いたこの世界を守る為「なんとかしてみる」と決心。その瞬間、ゆかりの変化に呼応したペルソナ「イオ」が「イシス」に転生する。ゆかりはペルソナ使いとして一歩成長を遂げる事となった。

新たな決意を胸に抱いたゆかりは、その後、美鶴との距離を縮めていこうと努めだす。しかし美鶴の方は、なぜ今になってゆかりが自分に関わってこようとするのかが理解できずにいた。そんななか、月光館学園高等部全学年合同での修学旅行が始まる。特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々も修学旅行に参加、旅行先である京都へ赴く事になる。
そんな修学旅行2日目の夕方、美鶴は周囲から逃げるように、1人で川の前に佇んでいた。そんな美鶴に気づいたゆかりは、彼女の下へと向かう。そこでゆかりは、美鶴がペルソナ使いになった理由が「桐条グループ」にではなく、自分と同じく「父」にあったのではないか、彼女に問い質す。そしてその推理は正しく、隠していた本心を暴かれた美鶴は胸の内に溜まっていた感情を爆発させる。

美鶴の父、武治は例の爆発事故以降、自身の祖父が起こした事故に責務を感じて笑わなくなってしまっていた。その事が気がかりだった美鶴は、父の笑顔を取り戻す為、そして父をシャドウの脅威から守る為にペルソナ使いになったのである。
父が亡くなってしまった事により、美鶴がペルソナ使いである意義は失われてしまった。自分が今までしてきた事になど意味はなかったのだ、と自己を否定し始めた美鶴に、ゆかりは彼女に活を入れる為にその頬を叩く。

呆然とする美鶴にゆかりは、自分の過去と先日知ったばかりの父の話をする。父からの本当のメッセージのおかげで、新たな決意を胸にする事ができたゆかりの話を聞いた美鶴は、改めて自分自身と向き合う。その結果、美鶴は自分の周囲に居る大事な仲間達の事に気づき、自分が1人ぼっちではないという事に気づき、元の気丈さを取り戻す。さらにその美鶴の心の変化に反応した彼女のペルソナ「ペンテシレア」が新たなペルソナ「アルテミシア」に覚醒する。

この事をきっかけにゆかりと美鶴の距離は一気に縮まる。突然仲良くなった2人に特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は驚くが、美鶴が立ち直っていた事もあり、きっと良い方向へ動いたのだと確信し安堵するのだった。

明かされた、P3主人公にまつわる事実

ゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)に、自らの正体とP3主人公にまつわる衝撃の事実を話す少年、望月綾時。

修学旅行も終わり、12月に差し掛かったある日、P3主人公にまつわる衝撃の事実が発覚する。それはP3主人公の過去、そして桐条グループが起こした爆発事件にまつわる事実だった。

10年前の爆発事件。その際、四方に散らばってしまったデスの一部を破壊する為、シャドウ特別制圧兵装であり、現特別課外活動部(S.E.E.S.)のメンバーであるアイギスはデスとの戦闘を行っていた。だがアイギスの力だけではデスを制圧する事は不可能で、彼女はすぐ近くにいた少年の内部にデスを封印する。その少年というのが、幼き頃のP3主人公であったのだ。アイギスは今の今までその事を忘れていたのだが、幾月の件で封印が解かれてしまったデスが人型の姿となって特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れた事により、その記憶を取り戻す。デスの人型である望月綾時(もちづき りょうじ)は、11月に入ってからP3主人公達のクラスにやってきた転入生であり、彼も影時間の中でアイギスとP3主人公と会うまで、その事を忘れていた。

記憶を取り戻した綾時は、ゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)にシャドウ達が暴れていた目的が「母なるもの」の復活である事を告げる。母なるものの名は「ニュクス」といい、デスである綾時に引き寄せられる形で今、この世に降臨しようとしているのだという。

ニュクスの復活は絶対であり防ぐ方法はない。そこで綾時はゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)に、2つの提案をする。1、綾時を殺して「影時間」に関する記憶を消し、滅びの恐怖を覚える事のないままに死ぬ。2、それとも綾時を殺さず、「影時間」の記憶も保ったまま、避けられない滅びを待つ。次の春までに世界は滅びるだろうという綾時は、大晦日までに結論を出すようにゆかり達に告げて去っていく。

避けられぬ滅びを前に、どう行動を取るべきか考える特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。しかし父の件を通して、世界を守る事を決めていたゆかりは、ニュクスと戦う事を決心する。それは他の特別課外活動部(S.E.E.S.)のメンバーも同じで、皆、特別課外活動部(S.E.E.S.)で培ってきた経験から、各々に戦う意義、理由を手にしていた。そうして大晦日、やってきた彩時に特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、「ニュクスと戦い、世界の滅びを防ぐ」事を告げる。特別課外活動部(S.E.E.S.)の覚悟を知った綾時は、彼らに「ニュクスが復活するのは1月末」だと告げ、その場から去っていく。

ニュクスとの戦い

ゆかり達、特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れたニュクス・アバター。

1月末。ゆかりと特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、「卒業式の日に月光館学園の屋上にみんなで集まる」という約束を交わし、ニュクスと戦う為にタルタロスへ乗り込む。しかしそこで待っていたのは「ストレガ」だった。ストレガはゆかり達と同じくペルソナ使いの能力を持っている3人組で、影時間に起きた出来事が全て何かしらの事故、事件に姿を変える点に着目し、自分達のペルソナ能力を使って復讐の代行を行う「復讐代行屋」として仕事をしていた。しかしその正体は、桐条グループが人工的に生み出したペルソナ使い達だった。

彼らは無理矢理ペルソナ能力を覚醒させられたせいで、余命いくばくもない状態に瀕しており、リーダーであるタカヤの「死こそが救いである」という思想を持っていた。彼の思想のもとで動くストレガは、ニュクスによる滅びを止めようとする特別課外活動部(S.E.E.S.)の行動を阻止しようとする。しかし結果として特別課外活動部(S.E.E.S.)に敗北。その場で事切れることになる。

ストレガを撃退したゆかり達特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れたのは、ニュクスの一部であるニュクス・アバターだった。ニュクス・アバターは、デスであった綾時に引き寄せられる形でこの世に降臨した為、デス(綾時)とは融合状態になっていた。苦しい戦闘の末、なんとかニュクス・アバターに勝利するゆかり達。しかしあくまでも倒したのは「ニュクスの一部」であり、ニュクス本体はまだ倒せていなかった。ニュクス・アバターとの戦いに疲弊する特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れたのは巨大な「月」。実はニュクスの正体は「月」だったのである。

予想外の展開に、ゆかりと特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は絶望する。しかしその時、P3主人公が今まで築き上げてきた周囲の人々との絆を元に、新たなるペルソナの力「ユニバース」を手に入れる。そうしてその力をもとに、「大いなる封印」を発動。ニュスクを宇宙空間らしき場所へ転送させ、封印する事に成功する。

結果、タルタロスと共に影時間は消滅。ゆかり達は、ようやく本当の意味で特別課外活動部(S.E.E.S.)としての戦いに終わりを迎える事ができたのだった。

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【ペルソナ3・P3】アイギスに秘められた記憶と事件の真実・結末のネタバレ解説・考察まとめ

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ATLUSの人気RPGシリーズ「ペルソナ」の三作目にて、主人公らと行動を共にする美女・アイギス。機械の体でありながら、主人公を守るという使命のみを頼りに戦い続ける。人と触れ合うことによって心を、そして秘められた「記憶」を取り戻した彼女が、戦いの中で下した決断とたどり着いた真実について解説する。

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イゴール(ペルソナ)の徹底解説・考察まとめ

イゴール(ペルソナ)の徹底解説・考察まとめ

イゴールとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』に登場するキャラクターである。『ペルソナ』シリーズ全作品に登場しており、ペルソナ使いである主人公達の活動を手助けしていく役を担っている。1・2ではフィレモンと呼ばれる人物に従っている存在だったが、『ペルソナ3』以降では、不思議な青い部屋・ベルベットルームの主として登場するようになる。長い鼻が特徴のキャラクターとなっており、公式にてネタとしていじられてもいる。

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堂島菜々子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

堂島菜々子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

堂島菜々子(どうじま ななこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「八十稲羽市」(やそいなばし)に住む小学生の少女で、主人公であるP4主人公の居候先「堂島家」の1人娘である。P4主人公とは従姉妹の関係にあたり、1年間という期間限定で自分の家にやってきたP4主人公の事を「お兄ちゃん」と呼び、家族のように慕っている。その余りある可愛さから、シスコンならぬ「ナナコン」という言葉をファンの間に生み出した人気キャラクターである。

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番長/P4主人公(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

番長/P4主人公(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

P4主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目の主人公である。ゲーム内での決まった名前はないが、PS2版説明書の「名前入力」の説明欄には「月森孝介(つきもり こうすけ)」という名が記載されている。コミカライズ版は「瀬多総司(せた そうじ)」、アニメ版は「鳴上悠(なるかみ ゆう)」という名が与えられている。愛称は「番長」。様々なペルソナを使いこなしながら、「自称特別捜査隊」のリーダーとして、八十稲羽市で起きる連続殺人事件の事件の真相を探る。

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ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

ニュクス/ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デスとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。特に望月綾時/ファルロスの2人は主人公の過去に関わるキーキャラクターでもある。望月綾時/ファルロス/デスは同位体の存在であるが、ニュクス/ニュクス・アバターは、ニュクスが本体でニュクス・アバターがその一部となっている。なおニュクス・アバターは望月綾時/ファルロス/デスと融合した存在でもある。

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ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』とはPS2用ゲームソフト『ペルソナ3』を原案として制作されたテレビアニメ。2008年1月から6月まで放送。『ペルソナ3』から10年後のパラレルワールドを描く。不可解な事件が多発する綾凪市に、主人公が10年振りに帰ってきたところから始まる。久しぶりの再会だったが冷たくあしらう兄、諒に困惑しながらも弟の洵と3人だけの家族の絆を慈しむ慎。しかし、綾凪市で起きている事件がそんな兄弟の絆を揺すぶる。不思議な力、ペルソナに目覚めた慎はその事件の真っ只中へ巻き込まれていく。

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マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリーとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目のリメイク作品『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(P4G)に登場するキャラクターである。ペルソナ使いである主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人見習いの少女。しかし実際のところは、たまたまベルベットルームに辿り着いただけの少女であり、正体は不明。部屋に辿り着く以前の記憶は全て失っている。自分が何者であるかを思い出す為、P4主人公やその仲間達と交流を図っていくようになる。

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マーガレット(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マーガレット(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マーガレットとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。ペルソナ使いであるP4主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人。ベルベットルームの主・イゴールに仕えており、青いスーツ姿の女性キャラクターとなっている。隠しボスキャラクターでもある。本編開始からしばらくした後にP4主人公に個人的な依頼を行うようになり、P4主人公と交流を図っていく。開発陣がいうには「有能な女性秘書」キャラクターとのこと。

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里中千枝(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

里中千枝(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

里中千枝(さとなか ちえ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である八十稲羽市内にある、八十神高校に通う女子生徒。自他共に認める、大の肉好き女子高生。「テレビの中」に落とされた親友、天城雪子(あまぎ ゆきこ)を助けに向かった先で、ペルソナ使いに覚醒。その後、八十稲羽市内で起きる連続殺人事件の捜査を独自で行っていたP4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のメンバーとなり、事件の真相を探る事になる。

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白鐘直斗(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

白鐘直斗(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

白鐘直斗(しろがね なおと)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。探偵一族「白鐘家」の5代目にあたる人物であり、巷では「探偵王子」の名で親しまれている。『ペルソナ4』の舞台「八十稲羽市(やそいなばし)」で起きる連続殺人事件の捜査をしていた際に、ペルソナ使いとして覚醒。その後、独自で事件の捜査をしていた主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のメンバーとなり、彼らと共に事件の真相を探る事になる。

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花村陽介(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

花村陽介(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

花村陽介(はなむら ようすけ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のリーダー、P4主人公の相棒。特捜隊の参謀役を務める。大型ショッピングモール「ジュネス八十稲羽店」店長の息子。想い人の小西早紀が亡くなった事件の真相を知る為に向かった「テレビの中の世界」で、ペルソナ使いに覚醒。その後、P4主人公と共に特捜隊を発足し、八十稲羽市で起きる連続殺人事件の真相を探る事になる。

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久慈川りせ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

久慈川りせ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

久慈川りせ(くじかわ りせ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。人気絶頂中のアイドルであったが、ある時突然芸能活動を休止。豆腐屋を営む祖母がいる田舎町「八十稲羽市」に引っ越す。八十稲羽で起きていた怪奇的連続殺人事件に巻き込まれた結果、ペルソナ使いに覚醒する。ペルソナ使いとしての能力を使い、事件の真相を探っていたP4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に加わり、彼らの戦闘のサポートを行うようになる。

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天城雪子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

天城雪子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

天城雪子(あまぎ ゆきこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である八十稲羽市内にある、八十神高校に通う女子生徒。八十稲羽市の老舗高級旅館「天城屋旅館」の1人娘でもある。八十稲葉市内で起きる怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。特捜隊メンバーの里中千枝とは子供の頃からの親友。

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クマ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

クマ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

クマとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。「テレビの中」に存在する異世界に住む謎の生き物。P4主人公達が「テレビの中」で最初に出会う事になる相手でもある。八十稲羽市内で起きている怪奇連続殺人事件のせいで、「テレビの中」に居る怪物シャドウが活発化した事に頭を悩ませており、平穏な暮らしを取り戻す為、P4主人公達に事件の犯人探しを依頼する。物語序盤はP4主人公達のサポート役に徹していたが、後に戦闘要員として活躍するようになる。

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巽完二(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

巽完二(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

「巽完二(たつみ かんじ)」とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である「八十稲羽市」にある染物屋「巽屋」の息子。八十神高校に通う高校1年生。中学の頃から札付きの不良として、周囲に恐れられている。八十稲羽市で起きている怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。

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【ペルソナ4・P4】クマの正体とマヨナカテレビの真相・結末のネタバレ解説・考察まとめ

【ペルソナ4・P4】クマの正体とマヨナカテレビの真相・結末のネタバレ解説・考察まとめ

ATLUSのRPGシリーズ「ペルソナ」の四作目にて、主人公らと行動を共にする奇妙な生物・クマ。マヨナカテレビで出会った彼は、飄々としたキャラクターで主人公達の輪に溶け込み、共に事件解決のために戦う。事件を追う中でたどりついた彼の正体と、事件の真相について解説する。

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ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

『ペルソナ』とは、株式会社アトラスより発売されているジュブナイルRPGシリーズである。全世界累計売上本数が1300万本越えの大人気ゲームとなっている。その人気の理由の1つにあるのが、ゲーム本編を彩る楽曲達の存在がある。魅力的な楽曲で多くのファンの心を掴んでいったペルソナの音楽は、人気が高まった結果両国国技館を舞台にライブを行ったり、リズムゲームまで発売するまでに至っている。ペルソナの魅力を語る上で外せない要点である。

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ペルソナQのRISKYをP3主人公でクリアするためのコツ・注意点まとめ【シャドウ オブ ザ ラビリンス】

ペルソナQのRISKYをP3主人公でクリアするためのコツ・注意点まとめ【シャドウ オブ ザ ラビリンス】

『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』の難易度RISKYは、他の難易度とは異なりリーダーが倒れるとゲームオーバーになってしまう。『ペルソナ3』の主人公は『ペルソナ4』の主人公と比べて耐性面で劣っており、相手を即死させるムド系の「闇属性」を弱点としている。そのため『ペルソナ3』の主人公をリーダーにしている場合、RISKYでは慎重な立ち回りが求められる。

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愚者のペルソナ(P3)の由来・元ネタ・解説まとめ

愚者のペルソナ(P3)の由来・元ネタ・解説まとめ

『ペルソナシリーズ』の主人公たちが召喚するペルソナは、「愚者」や「魔術師」といったアルカナで区分されている。中でも愚者は様々なペルソナを使い分けられる「ワイルド」が最初に目覚める属性であり、主人公の初期ペルソナも愚者に分類される。 ここでは『ペルソナ3』においてアルカナ愚者に分類されるペルソナの由来・元ネタの解説をまとめた。

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