女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。
吹き替え:牛山茂
18世紀イングランド王国(現イギリス)の首相にあたる人物。「首相」という俗称は19世紀初頭から使用される為、日本語字幕では「大蔵卿」と表示されている。アン女王の側近として活躍する。
メイ(演:ジェニー・レインズフォールド)
吹き替え:清水はる香
マールバラ公爵夫人サラがアビゲイル・メイシャムに毒を盛られて落馬した際に匿った人物である。
『女王陛下のお気に入り』の用語
女中
本作品における18世紀の頃の女中とは、炊事、洗濯、農作業といった肉体労働に従事する者のことだ。賃金はないが、食事と寝場所が用意される。
従僕
男性であり、召使いのことである。自分の意志で主人(雇用者)を選ぶ自由を持ったが、主人と対等な人格を認められることはなく、全面的な服従を求められた。
侍女
王族・貴族または上流階級の婦人に個人的に仕えて雑用や身辺の世話をする女性のこと。
ショコラトル
チョコレートドリンクのこと。18世紀の貴族の間ではお洒落な飲み物として流行っていた。
『女王陛下のお気に入り』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
アビゲイルが自分の顔を本で殴りつける
サラから女中に戻るように命じられたアビゲイルは、アン女王の気を引く為に自分の顔を鼻血が出るまで本で殴りつけ、しかもサラに殴られたと見せかけたのだ。アビゲイルの底意地の悪さを感じる場面だ。
「フリーマン」、「モーリー」とお互いを呼び合うシーン
アン女王とサラが泥風呂に浸かりながら、お互いの口元に泥を塗り「フリーマン」、「モーリー」と呼び合う場面。これは幼少期の2人の愛称であり、「フリーマン」がサラ、「モーリー」がアンであった。アビゲイルには分からないやり取りに、2人の仲の良さを感じるシーンだ。
アビゲイル「私の人生は迷路」
アビゲイルがサミュエルと初夜を迎えた場面で言ったセリフ。サラが宮廷から姿を消したことで見えない敵の脅威に脅かされるアビゲイルは、心ここにあらずの様子だ。貴族の娘に生まれたはずが手込めにされた上に、女中から酷いイジメにあったアビゲイルの悲痛な胸の内が表れたセリフだ。
サラ「私は噓はつかない。それが愛よ」
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目次 - Contents
- 『女王陛下のお気に入り』の概要
- 『女王陛下のお気に入り』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 宮廷を訪れたアビゲイル
- アン女王とサラの関係性
- 女中の嫌がらせ
- 侍女への昇格
- アビゲイルの覚醒
- アン女王とサラの関係
- ハーレーの接近
- アビゲイルとサラの対立
- アン女王とサラの広がる距離
- サミュエルの接近
- 親密になるアン女王とアビゲイル
- サラの焦り
- ハーレーの反乱
- アビゲイルの作戦
- 三角関係
- 毒を盛られたサラ
- サラの捜索
- アビゲイルとサミュエルの結婚
- サラの生還
- 関係の崩壊
- サラからの手紙
- 『女王陛下のお気に入り』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- アン女王(演:オリヴィア・コールマン)
- アン女王のお気に入りの女たち
- アビゲイル・メイシャム (演: エマ・ストーン)
- マールバラ公爵夫人サラ(演:レイチェル・ワイズ)
- アビゲイル・メイシャムに近寄る男たち
- ロバート・ハーレー (演:ニコラス・ホルト)
- サミュエル・マシャム大佐(演:ジョー・アルウィン)
- その他の登場人物
- マールバラ公爵ジョン(演:マーク・ゲイティス)
- シドニー・ゴドルフィン(演:ジェームズ・スミス)
- メイ(演:ジェニー・レインズフォールド)
- 『女王陛下のお気に入り』の用語
- 女中
- 従僕
- 侍女
- ショコラトル
- 『女王陛下のお気に入り』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アビゲイルが自分の顔を本で殴りつける
- 「フリーマン」、「モーリー」とお互いを呼び合うシーン
- アビゲイル「私の人生は迷路」
- サラ「私は噓はつかない。それが愛よ」
- 『女王陛下のお気に入り』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 宮廷内のセットが忠実
- アン女王とサラの手紙は博物館に保管されている
- フィクションがいくつかある
- ラブシーンでは笑いが絶えなかった
- 『女王陛下のお気に入り』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:Elton John「Skyline Pigeon」