
『大江戸ファイト』とは、1994年にカネコより発売された業務用対戦型格闘ゲームである。本作は『富士山バスター』の続編だが、前作の江戸時代風の世界観と怪しいキャラクターを前面に押し出しながらも、実写取り込みや残虐な演出といった『モータルコンバット』に似た要素が導入されている。本作では当時としては珍しい実写取り込みの画像を採用しており、個性溢れるキャラクターが戦いを繰り広げる。クソゲーではないものの、どこか突っ込まずにはいられない「バカゲー」として注目を集めた。
『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の概要
『大江戸ファイト』とは、1994年7月下旬にカネコより発売され、にゲームセンターなどで稼動が開始された業務用対戦型格闘ゲームである。本作は『富士山バスター』の続編だが、直接的な関係はない。前作の江戸時代風の世界観と怪しいキャラクターを前面に押し出しながらも、実写の取り込みや血が噴き出す、首がもげるなどの残虐な演出は、当時流行っていた『モータルコンバット』を彷彿とさせる。
前作ではキャラクターはドット絵だったが、本作では当時としては珍しい実写取り込みの画像を採用。個性溢れるキャラクターが戦いを繰り広げる様は、「格ゲーブーム」真っ只中にあった他社の格闘ゲームと比べても一際異彩を放っていた。
本作に登場する9人のうち、霞(くノ一)と一休(地蔵)以外はすべて前作『富士山バスター』から引き続き登場しており、前作では職業名や種族名で呼ばれていたキャラクターは本作では個人名で呼ばれている。
本作は1994年度の裏ゲーメスト大賞を受賞した。
『大江戸ファイト』(Blood Warrior)のあらすじ・ストーリー
狂気的な江戸時代を舞台とした格闘ゲーム
本作は「ドラッグをキメた欧米人が妄想したような江戸時代」を世界観に持つ。ストーリーはなく、選択画面の登場人物をすべて倒すと「優勝」し、踊ってエンディングとなる。
『大江戸ファイト』(Blood Warrior)のゲームシステム
操作・コマンド
本作は対戦型格闘ゲームである。操作体系はボタン(弱/強パンチ、弱/強キック)+1レバー。
コマンド入力は容易であり、登場キャラクターほぼ全員に飛び道具または回転連続攻撃が存在する。
通常攻撃は、レバー入れ・ニュートラル状態の他、しゃがみ時の攻撃もレバーが真下か斜め下かでも変化するなど、細かく設定されている。
必殺技は弱ボタンで放つ方が飛び道具やキャラクターの動きが速いが、ガードされるとダメージを与えられない。一方、強ボタンで放つと逆に遅くなるが、ガードされても相手の体力を削ることができる。
前作との違い
前作では鬼、天狗、弁慶、五右衛門という4人のボスがいたが、本作にはボスキャラクターは存在せず、全キャラクターに勝った時点でエンディングとなる。
キャラクターカラーは2種類。同一キャラクターを選ばない限り2Pカラーは見られない。
『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の登場人物・キャラクター
金四郎(きんじろう)

前作『富士山バスター』の侍。モチーフは遠山の金さんである。
嵐(あらし)

前作『富士山バスター』の忍者。巨大な手裏剣を背負った忍者で、覆面の額には三日月の様な飾りがついている。
獅子丸(ししまる)

前作『富士山バスター』の歌舞伎。見た目は歌舞伎の連獅子だが、中身はパンクロッカー。
三平(さんぺい)

前作『富士山バスター』の河童。手足を伸ばして攻撃するなどチートな性能がある
秀月(しゅうげつ)
目次 - Contents
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の概要
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)のあらすじ・ストーリー
- 狂気的な江戸時代を舞台とした格闘ゲーム
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)のゲームシステム
- 操作・コマンド
- 前作との違い
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の登場人物・キャラクター
- 金四郎(きんじろう)
- 嵐(あらし)
- 獅子丸(ししまる)
- 三平(さんぺい)
- 秀月(しゅうげつ)
- 五右衛門(ごえもん)
- 弁慶(べんけい)
- 一休(いっきゅう)
- 霞(かすみ)
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の用語
- 和風モータルコンバット
- おちゃのこさいさい
- 『大江戸ファイト』(Blood Warrior)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『サムライスピリッツ』や『モータルコンバット』などの残虐な表現を採用
- 稼働期間は短いもののアングラ的な人気作
- キャラクターを演じているのはアクション俳優