リトルバスターズ!(リトバス)のネタバレ解説・考察まとめ
『リトルバスターズ!』とは、2007年にビジュアルアーツの美少女ゲームブランドKeyから発売された恋愛アドベンチャーゲーム。主人公の直枝理樹は、旧友の棗恭介、井ノ原真人、宮沢謙吾、恭介の妹の鈴と共に全寮制の学校に通っていた。ある日、理樹が恭介に「昔みたいに何かしよう」と提案を持ちかけると、恭介は野球チームの結成を宣言。理樹の同級生達を巻き込み、その輪は大きくなっていく。彼女らとの交流を通じ、「世界の秘密」を知る青春アドベンチャーゲーム。2012年~2013年にはアニメ化もされた。
笹瀬川 佐々美(ささせがわ ささみ)
CV:田宮トモエ(PC版・PS2版・PSP版)、たみやすともえ(PS3版・PE版)/民安ともえ(EX版)
無印→EX版での昇格ヒロイン。リトルバスターズには不参加。
猫を彷彿とさせる釣り目や髪形をしている女の子。女子ソフトボール部のエースであり、4番バッターを務める。
気位が高く高飛車な性格をしており、「~ですわ」等といった絵にかいたようなお嬢様口調で会話する。常にソフトボール部の取り巻きを連れて行動しており、一方的にライバル視している鈴に絡みに行った際には、取り巻きと鈴を戦わせていた。
謙吾に好意を寄せておりアプローチ中。しかし当の謙吾からは苦手意識を持たれており、避けられている。
小毬のルームメイト。昨年同じクラスだったようで、小毬からは「さーちゃん」と呼ばれている。
早口言葉のような名前をしているため、よく名前を間違えられる。「させせがわささみ」などありがちな間違いのほか、鈴からは「さみしげなさざなみ」「さしすせささ子」など、わざと間違えたかのような呼び方をされることもある。
テーマ曲は『猫と硝子と円い月』。
初期称号は「唯我独尊の女王猫」。
小動物を好んでいるが、猫は嫌い。幼少期の頃に黒猫を拾ったが、老朽化に伴う引越しの際見つけることができず、別れてしまったことが理由。
特に黒猫はその時のことを思い出してしまうため、苦手としている。
彼女のルートでは、彼女自身が猫の姿になってしまう。その原因を探っていく中、幼少期に別れた(死んだと思っていた)黒猫と再会する。
二木 佳奈多(ふたき かなた)
CV:すずきけいこ(通常版・PE版)/涼森ちさと(EX版)
無印→EX版での昇格ヒロイン。リトルバスターズには不参加。
理樹たちと同じく2年生だが、学園の風紀委員長を務める。真面目な性格で、融通が利かない頑固者でもある。また、会話の所々に皮肉を混ぜるところがあり、冷徹な印象を与える話し方をする。
一方で、幼少期の経験から努力を続けている努力家であり、時折優しい一面を見せることもある。
剣道部の女子副将でもあるが、風紀委員活動や寮会等のために部活動には積極的に参加しておらず、実質幽霊部員の状態である。
名家に連なる家系の令嬢であり、そのせいか世情に疎い一面がある。
学園内で様々な騒ぎを起こす「リトルバスターズ」に対しては良い印象を持っていない。
バスターズメンバーの中でも、理樹に対しては特に冷淡な態度を取る。わざわざ「直枝理樹」とフルネームで呼ぶのも、彼女が理樹を嫌っていることをわかりやすく伝えるためである。
特にメンバーの一人であり、実妹の葉留佳に対しては特に辛辣に当たる。
しかしその実、葉留佳が無事なら他はどうでも良いと断言するほど、葉留佳に対して溺愛に近い感情を持っている。葉留佳に辛く当たったのも、三枝本家から葉留佳に対する危害が及ばないようにするためであり、また葉留佳が三枝と関わることなく幸せに暮らせるよう、彼女の引き取り先を斡旋したのも佳奈多である。
葉留佳ルートでは、佳奈多と葉留佳が和解に至るまでが描かれており、葉留佳と和解してからは性格や物腰も柔らかくなった。
佳奈多のルートは葉留佳と和解した後のストーリーであり、仲睦まじい姉妹仲を見ることができる。
朱鷺戸 沙耶(ときど さや)
CV:櫻井浩美(PE版)/風音(EX版)
EX版にて追加された新規ヒロイン。
容姿端麗な美少女で、クラスの人気者。だがその実態は、学園に隠された「秘宝」を求めて夜の校舎を徘徊し、学園迷宮に眠る「秘宝」を巡り「闇の執行部」との戦いを繰り広げるスパイ。
彼女がスパイであることを知った理樹を口封じのために殺害しようとする。結果的に、理樹は彼女のパートナーとして行動することになる。
優秀なスパイであり、同業者にも名前が知られているほど。しかし、理樹の前では「うっかり生徒手帳を落とす」「クレーンゲームに夢中になり、スカートが捲れて下着が丸出しになっていることに気づかない」等、およそスパイらしからぬ失態を見せることも多い。
失態を見せた際には早口で「いかに自分が滑稽か」を捲し立て、最後に自分が笑うという一連の流れを見せる。また、理樹との交流の中で様々な奇行に走る場面もある。
テーマ曲は『駆ける』。
初期称号は「ボケまくりの完全無敵少女」。
恭介達が作り上げた虚構世界の中における、完全にイレギュラーな存在。そもそも彼女は学園の生徒ですらない。
土砂崩れに巻き込まれ、瀕死の重傷を負った「あや」という少女の思念が、虚構世界に共鳴して現れた存在。恋や青春を知らないまま死んでしまったあやが、虚構世界の存在を見つけ、自身の最初で最後の青春を謳歌するために朱鷺戸沙耶として現れたもの。その誕生の経緯から、彼女は「世界の秘密」について知っている存在でもある。
朱鷺戸沙耶は、恭介とあやの愛読漫画である「学園革命スクレボ」の登場キャラクターである。
虚構世界の存在する理由を破壊しかねないため、世界を本来の形に戻そうとする恭介により排除のターゲットとされており、恭介は闇の執行部長「時風瞬」として沙耶の排除に当たっている。
理樹との青春を虚構世界で過ごし、自身の願いが叶えられた沙耶は、恭介に「秘宝」を生物兵器に設定するよう依頼。
その後、理樹に「秘宝」は生物兵器だったと語り、彼の目の前で自らに銃口を向けて引き金を引くことで、虚構世界から自身の意志で退場した。
一方で、恭介は理樹に「「秘宝」のタイムマシンが奪われた」と語っており、沙耶ルートのエピローグでも幼少期のあやが父の前で目を覚ますという描写が存在する。
「あや」の生死については明確にされておらず、「生きている」「死んでいる」どちらの解釈もできるように描かれている。
また、沙耶ルートのED曲は『Saya’s Song』であり、彼女のルートのEDでのみ聴けるものとなっている。
沙耶ルートは2種類存在し、一方が通常シナリオ、もう一方がギャグシナリオとなっている。シナリオの構成自体は同じものだが、展開やセリフが所々変化している。
ギャグシナリオは理樹がおかしな発言や行動を繰り返すシナリオであり、「馬鹿理樹ルート」とも呼ばれている。脚本に携わった麻枝は「本来の沙耶シナリオの感動が損なわれる」として、2週目以降のプレイを強く推奨している。
また、彼女を敢えて学園迷宮のトラップに突っ込ませ続けることで、沙耶をマゾヒズムに目覚めさせることも可能。
沙耶がマゾヒズムに目覚めた状態であれば、負けイベントである時風瞬との戦いに勝利することも可能になる。
その場合、恭介を虚構世界から排除し、沙耶が恭介のポジションとなる特殊EDに派生する。
その他のキャラクター
古式 みゆき(こしき みゆき)
CV:鴨ノ宮ゆう(通常版・PE版)/江田あかね(EX版)
弓道部の主力選手にして、その道の将来を嘱望されていた女生徒。
しかし、病気によって右目の視力を失ってしまい、弓道の道を閉ざされてしまう。
同じく武道を修める謙吾が気にかけていたが、謙吾の力では彼女を立ち直らせることはできず、彼女は屋上から投身自殺を図ってしまう。
その際に謙吾によって救出された。
実際のところ、現実世界においても生存しているかどうかは不明。
小毬ルートにて、拓也の墓参りに訪れた理樹が墓地で謙吾を見かけたことや、謙吾が古式にまつわる部分について過剰なまでに神経質なことから、死亡説を唱えるプレイヤーも存在する。
CGが存在するものの、立ち絵のグラフィックは存在しない。
あーちゃん先輩
CV:理多
女子寮の寮長を務める女子生徒。本名不明。クドリャフカルート、佳奈多ルートにて登場する。
寮長という立場上、寮会も務める佳奈多とは仲が良く、葉留佳との和解前の気が尖っていた彼女の心情を理解し接していた人物でもある。
冗談で佳奈多に「あーちゃん先輩」と呼ぶように言ったところ、それを真に受けた佳奈多にそのあだ名で呼ばれ続けている。
本人は「あーちゃん先輩」というあだ名を恥ずかしがっているが、特にやめるようには言わない。
ファンディスクの『クドわふたー』にも登場する。
ドルジ
CV:Lia(友情出演)
鈴が飼っている猫のうちの1匹。
およそ猫らしからぬ巨大な体格をしており、一部のキャラクターは本当に猫なのかどうか疑っているほど。「ぬぉ~」という異様な鳴き声を発する。
部屋にいると物凄く大きく感じるようで、理樹は真人でものしかかられたら死ぬかもしれないと考えていた。
しかし、公式設定では猫としては規格外の身長・体重を有するものの、人を圧死させるほどの重量は持っていないようである。
野球ゲームの際には他の猫とは異なり、ドルジに打球がヒットした場合は腹の反動でそのまま理樹へ打ち返してくる。
また、鈴がバトルランキングで武器として使用する際も、他の猫より圧倒的に高い攻撃力を有している。
EX版から立ち絵イラストが追加された。
杉並 睦実(すぎなみ むつみ)
CV:花澤香菜(PSP版以降)
理樹のクラスメイト。来ヶ谷ルート、鈴ルートにて登場する。立ち絵・CGはなし。
高宮、勝沢の2人とつるんでいる。2人と比べて性格は内向的でおとなしめ。そのためか、高宮・勝沢から軽く扱われることも多い。
理樹に想いを寄せている。
来ヶ谷ルートでは、高宮・勝沢と一緒に来ヶ谷への嫌がらせを行っていたが、理樹に対する嫌がらせには関与していなかった。
鈴ルートでは、理樹に告白するものの、理樹から鈴と恋仲になった報告を受けて自ら身を引いた。
渡辺 咲子(わたなべ さきこ)
CV:すずきけいこ(PC版・PS2版)、野中藍(PSP版以降)
佐々美と同じ女子ソフトボール部の部員であり、佐々美の取り巻き。いつも3人で登場する。佐々美によって鈴と戦わされたりしている。
名前以外に設定はないが、シナリオ上でバトルランキングが発生するためか立ち絵イラストは存在する。
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目次 - Contents
- 『リトルバスターズ!』の概要
- 『リトルバスターズ!』のあらすじ・ストーリー
- 共通シナリオ
- 個別シナリオ
- 小毬ルート
- 来ヶ谷ルート
- 葉留佳ルート
- クドリャフカルート
- 美魚ルート
- Refrain
- 鈴ルート・他ヒロインシナリオを未クリアの場合
- 鈴ルート・他ヒロインのシナリオをクリア済の場合
- Refrainシナリオ
- Episode:真人
- Episode:謙吾
- Episode:恭介
- Episode:Little busters
- Episode:鈴
- Episode:理樹
- エンディング
- 『エクスタシー』版追加ヒロインルート
- 佐々美ルート
- 佳奈多ルート
- 沙耶ルート
- 『リトルバスターズ!』のゲームシステム
- 野球ゲーム
- バトルランキング
- 射撃ゲーム
- 学園迷宮探索
- 『リトルバスターズ!』の登場人物・キャラクター
- リトルバスターズのメンバー
- 直枝 理樹(なおえ りき)
- 棗 恭介(なつめ きょうすけ)
- 井ノ原 真人(いのはら まさと)
- 宮沢 謙吾(みやざわ けんご)
- 棗 鈴(なつめ りん)
- 攻略ヒロイン
- 神北 小毬(かみきた こまり)
- 来ヶ谷 唯湖(くるがや ゆいこ)
- 三枝 葉留佳(さいぐさ はるか)
- 能美 クドリャフカ(のうみ くどりゃふか)
- 西園 美魚(にしぞの みお)
- 『エクスタシー』(EX)追加ヒロイン
- 笹瀬川 佐々美(ささせがわ ささみ)
- 二木 佳奈多(ふたき かなた)
- 朱鷺戸 沙耶(ときど さや)
- その他のキャラクター
- 古式 みゆき(こしき みゆき)
- あーちゃん先輩
- ドルジ
- 杉並 睦実(すぎなみ むつみ)
- 渡辺 咲子(わたなべ さきこ)
- 川越 令(かわごえ れい)
- 中村 由香里(なかむら ゆかり)
- 高宮(たかみや)
- 勝沢(かつさわ)
- 伊藤(いとう)
- 相川(あいかわ)
- 遠藤(えんどう)
- 神北 小次郎(かみきた こじろう)
- 三枝 晶(さいぐさ しょう)
- チェルヌシカ
- イワン
- 時風 瞬(ときかぜ しゅん)
- 『リトルバスターズ!』のアイテム
- マッスルエクササイザー
- 学園革命スクレボ
- モンペチ
- 『リトルバスターズ!』の用語
- リトルバスターズ
- 「世界の秘密」
- 虚構世界
- ナルコレプシー
- 『リトルバスターズ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 脚本担当の麻枝のお気に入りキャラクターは朱鷺戸沙耶
- 『ナツメブラザーズ!』と『ナツメブラザーズ!(21)』
- 沙耶の生死
- 『リトルバスターズ!』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Rita「Little Busters!」
- OP(オープニング):Rita「Little Busters! -Ecstasy Ver.-」(『EX』版・『CE』版)
- ED(エンディング):Rita「Song for friends」(来ヶ谷ルート1・Refrain1)
- ED(エンディング):Rita「Alicemagic」(小毬ルート・葉留佳ルート・来ヶ谷ルート2)
- ED(エンディング):Rita「雨のち晴れ」(クドリャフカルート・美魚ルート)
- ED(エンディング):Rita「Little Busters! -Little Jumper Ver.-」(Refrain)
- ED(エンディング):Rita「Alicemagic -Rockstar Ver.-」(佳奈多ルート・佐々美ルート)
- ED(エンディング):Lia「Saya's Song」(沙耶ルート)
- 挿入歌:Rita「遥か彼方」