プリマドール(Key)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プリマドール』とは、VISUAL ARTSのゲームブランドKeyが原作を手がけたオリジナルアニメ作品である。また、メディアミックスプロジェクトとして漫画やゲームが発売された。「人形と歌」をテーマに、兵器として作られた自律人形の少女達の想いと成長を描く物語である。遠間ナギは自律人形の新たな居場所として黒猫亭というお店を開いた。そこで働く主人公の灰桜は記憶を失った自律人形で、世間知らずで失敗も多いが歌うことが大好き。明るい灰桜を中心に、歌を通した自律人形たちの交流が広がっていく。

『プリマドール』の概要

『プリマドール』とはVISUAL ARTSのゲームブランドKeyが原作を手がけ、原案はそれに加えてバイブリーアニメーションが担当したオリジナルアニメーション、および漫画とゲームである。2022年に全12話で放送された。漫画は『ComicWalker』とニコニコ漫画の『電撃G'sコミック』で連載され、浅見百合子が作画、丘野塔也がシナリオを担当している。ゲームはアニメの前日譚と、後日譚が全4巻発売される。
物語は皇都五区の片隅にある喫茶・黒猫亭を舞台に兵器として作られた自律人形(オートマタ)の少女たちの戦後を描いていく。主人公の灰桜(はいざくら)は記憶を失っており、世間知らずで失敗も多いが歌うことが大好きな自律人形である。同じ黒猫亭で働く鴉羽(からすば)、月下(げっか)、箒星(ほうきぼし)や、途中から加わるレーツェルとともに給仕と歌で喫茶店を盛り上げていく。

『プリマドール』のあらすじ・ストーリー

灰桜(はいざくら)と黒猫亭の仲間たち

自律人形(オートマタ)の灰桜(はいざくら)は目覚めると建物の地下にいた。外から聞こえる歌声に引き寄せられて建物を出ると、そこには千代(ちよ)という人間の少女がいた。そこに暴走した自律人形が襲ってくる。皇都では自律人形が暴走する事故がたびたび起きていて、運が悪いことに二人はそれに巻き込まれてしまったのだった。灰桜がその自律人形に停止するように命令するとどういうわけか暴走が収まるものの、灰桜はそのまま意識を失ってしまう。
再び目覚めると灰桜が寝ていた建物の主である人形技師の遠間ナギ(とおまなぎ)がおり、そこで灰桜は自分が初期化されて記憶を失っていることを知る。灰桜はナギの勧めで喫茶店「黒猫亭」で働くことになる。そこはナギが戦後に兵器としての役割を終えた自律人形のために用意した新たな働く場所であった。灰桜は鴉羽(からすば)、月下(げっか)、箒星(ほうきぼし)の指導の下、働き始めるが失敗ばかりしてしまう。そんな折に千代と再会し、彼女が慕っていた自律人形の夕霧(ゆうぎり)を探していることを知る。灰桜はその自律人形が黒猫亭の地下で眠っていることに気づく。しかし、ナギにより夕霧がすでに故障しており起動できず修理もできない状態であることを知る。灰桜はその夜に眠る夕霧の横で千代の話を一晩中話し、歌を聞かせると、故障していたはずの夕霧が次の日に目を覚ます。千代は夕霧と再会し喜び一緒に過ごす。夜も一緒に寝ることになるが夕霧の顔は優れない。次の日に、灰桜は夕霧から実は記憶をすべて失っており、千代のことを思い出せていないと告白される。さらに、故障は直っておらず、今憶えた千代の名前すらすぐに忘れてしまいそうになっていると告げられる。夕霧はこの状況がばれてしまわないように、遠くに旅に出なければならないと千代に別れを告げる。泣きじゃくる千代であったが、夕霧の希望で最後は笑顔で別れたいと言って、夕霧、千代、灰桜の三人で最後は歌を歌う。夕霧はその後、再び黒猫亭の地下で眠りにつく。余計なことをしてしまったのではと落ち込む灰桜に、鴉羽は役目をなくすことこそが自律人形にとってつらいことであり、それを果たすことができた夕霧は幸せであったと告げるのであった。
黒猫亭では卵が手に入らずこのままでは料理がいくつか作れなくなりそうな状態になり、灰桜は月下と共に市場に卵を探しに行く。月下はかつて知り合いがオムレツを食べたがっていたという話を灰桜に語る。月下はもう諦めて帰ろうとするが、灰桜は月下の知り合いがもしかしてくるかもしれないと励まし、二人は諦めずに探索を続ける。最終的に千代からもたらされた情報により卵を手に入れることに成功する。その夜、灰桜は屋根の上にいる月下から戦時中の話を聞く。戦時中に夜中に偵察任務を担っていた月下は落ち着かず今でも夜になると屋根にいるということを灰桜は知る。灰桜はもう戦争のことを忘れて一緒に歌を歌うことを勧める。1人になってから少し歌ってみた月下だったが、怪しい自動人形を見つけるなりこれを容赦なく破壊する。月下は戦時中の役割から抜けられずにいた。
灰桜は箒星から戦時中の経験を聞かされる。かつて箒星の歌を聞くと万死に恐れることなく戦えるという迷信が広まっていた。ある夜、一大決戦に向かう所属部隊の大尉から送り出すために歌を歌ってほしいと頼まれるが、箒星が自分の歌が彼らに死ぬ勇気を出すためのものだと考えると涙が出て歌えなくなってしまった。その後、故障してしまった箒星はその部隊がどうなったか知ることなく、ナギによって修理されて目覚めると声が出せない状態になっていた。灰桜はまた声が出せるようにと箒星と歌の練習を始める。そんなある日、箒星が所属していた部隊が引き上げで帰ってくるという知らせを聞く。箒星達は引き上げ船の出迎えに行くが、帰ってきたのは遺骨と連隊旗のみであった。部隊の人達が本当に全員死んでしまったか調べに出た灰桜はそこで所属部隊の大尉の遺族に出会い、大尉からの最後の手紙を受け取る。その手紙には箒星への感謝が書かれており、それを見た箒星は泣き出し、声を取り戻すことができた。箒星はお礼として灰桜に日記を渡し、以来灰桜は日記をつけるようになる。
声を取り戻した箒星と共に灰桜は黒猫亭で歌謡ショーを始め繁盛するようになる。灰桜に誘われ鴉羽も渋々練習を始めるが、その際に膝の動きが悪い鴉羽に灰桜が修理を提案すると鴉羽が怒ってしまう。鴉羽の義体は戦時中に壊れてしまっていたところをナギが部品をかき集めて修理したものであり、鴉羽は自身の義体に強い思いを持っていた。そんな折に、ナギの戦時中の戦友である奥宮おとめから皇統派の拠点を見つけたから調査を手伝ってほしいという依頼が来る。皇統派は戦争が終わったことに不満を持っており、自律人形を使って戦争を続けることをもくろんでいた。調査に向かったナギだが、壊れていると思っていた皇統派が用意した自律人形が動き出しピンチに陥る。それに気づいた鴉羽であったがナギに店を任されたため動けずにいた。しかし、灰桜に背中を押されたことにより、鴉羽はナギを助けに向かう。鴉羽はナギを助けた際に膝が故障しその夜のステージに出られないと諦めたが、灰桜は客を引き留め鴉羽が座って歌えるように椅子を用意して待っていた。鴉羽は灰桜と共に初めてのステージを成功させた。

戦争の残り香

ナギはおとめから敵国の自律人形を調べてほしいという依頼を受ける。それはレーツェルという名前の自律人形で、すでに初期化されて記憶を失っているはずの個体だった。それ以外には情報が無く、調べてほしいということであった。ナギは調べるためにレーツェルを黒猫亭で働かせることにして、教育係を灰桜に任せる。レーツェルはすぐに灰桜より仕事ができるようになる。しかし、灰桜はレーツェルが破壊工作を企んでいることに気づく。レーツェルは特殊な潜入破壊工作用自律人形で通常の方法では初期化されても記憶を失われないようになっていた。灰桜は戦争が終わっているとレーツェルを説得するが聞き入れてもらえない。灰桜はナギにそのことを相談しようと考えるが、ナギからは「レーツェルは何か隠しているが、灰桜であれば彼女の気持ちを開かせることができる。期待している」と言われ、何とか教育係としてレーツェルの説得を続けることに決める。レーツェルが夜に黒猫亭を抜け出していることに気づいた灰桜はひそかに後をつけるが、逆に彼女に捕まってしまう。そこで、レーツェルは深夜に送られている本国からの秘密通信を受け取ろうとしていたことを明かす。止めに来たはずの灰桜であったが、その通信の受信を手伝わされることになる。しかし、雨のため通信の受信しに失敗してしまう。そのまま、雨は一週間続き、その間レーツェルは黒猫亭で働き続けることになる。その間に、レーツェルは箒星から一緒に歌を歌うことを提案されるが、レーツェルは悲しげな表情を浮かべながら断る。雨が上がり、灰桜とともに受信した秘密通信の内容は「玉砕せよ」というものであった。レーツェル自身も本当は戦争が終わっていることを理解しているが自殺することができないため、その通信内容を聞き破壊工作をすることで殺されることが目的であった。しかし、軍が銃弾の雨をレーツェルに浴びせかけとしたところで灰桜が助けに入る。灰桜に壊れてほしくない、一緒に歌いたいという呼びかけに、レーツェルは投降する。今度こそ初期化されるはずであったが、ナギによって書面上初期化されたことにすることにより記憶も助かる。ナギは改めて黒猫亭の一員としての役割をレーツェルに与えた。以後、気持ちを入れ替えたレーツェルは、助けててくれた灰桜を慕い、お姉さまと呼ぶようになる。
新たにレーツェルを加えた黒猫亭の面々であったが、レーツェルの起こした事件の影響もあり、人々の自律人形への警戒心が高まり客入りが伸びずにいた。そこで、灰桜は歌と踊りで黒猫亭を盛り上げることを提案する。その勉強のために灰桜達は歓楽街で歌と踊りを行っていたお店に赴く。そこには戦時中に廃棄されてしまった歌と踊りを届けていた自律人形と出会う。灰桜はその自律人形たちから想いを受け取り黒猫亭の大改装計画を立てる。歓楽街のお店から衣装を借りて店にネオンをつけて派手にしたが、電力の使い過ぎで業務停止になってしまう。自分のアイデアで業務停止になってしまったことに落ち込み謝る灰桜であったが、仲間たちは責めることなく、むしろやり方を変えてどのように盛り上げるか考えることを提案してくる。改めて盛り上げるステージのアイデアを考えた黒猫亭の面々は、営業停止が解けた後のステージは大成功を収める。
そんな折に第1世代の自律人形である桜花(おうか)が見つかったという連絡がナギとおとめにもたらされ、ナギは桜花の調査に向かうことになる。残された灰桜達はさらにお店を盛り上げるために皇都博覧会というイベントに歌で参加することに決める。しかし、月下はいまだ歌えないと言って参加を辞退する。そのようなときに月下はある老夫婦に出会う。老夫婦は月下が死んだ娘によく似ていると言って、月下を食事や家に誘うようになる。月下の歌を聞きたいという老夫婦の声に、月下は黒猫亭のステージに立つことを決める。しかし、その裏で老夫婦はナギの部屋に潜入していた。二人は皇統派の工作員であった。老夫婦を発見した月下と箒星は二人を捕まえる。黙れていたと落ち込む月下であるが、実は老夫婦が月下を死んだ娘と重ねていたのは本当で、皇都博覧会にも月下を見に行こうとしていたと知る。そのことを知った月下は皇都博覧会に参加することを決めた。
一方、発見された桜花を確認しに行ったナギはそこで皇都派に捕まり、その自律人形を修理するように脅される。ナギが消息を絶ったという情報を得た鴉羽は灰桜と共にナギを探しに行く。最後にナギが立ち寄ったという街で情報を集めてナギの居場所を特定した二人はそこに潜入する。ナギが怪我を負ってしまったものの逃げ出すことには成功する。一方で、桜花だと思われていた自律人形が起動し皇統派の兵士を拘束して、自身の論理回路を新しい義体に移植させるのであった。

皇都の自律人形の暴走

負傷したナギを残して、灰桜と鴉羽は一足先に黒猫亭への途に就く。その途中で記憶があいまいで意識もはっきりしない自律人形、灰神楽(はいかぐら)を保護することになる。灰桜達は灰神楽に黒猫亭で働いてもらうことに決める。灰神楽は灰桜達と交流することで徐々に自我をしっかりするように話せるようになってくる。しかし、ある夜に目を覚ました灰神楽は機械人形を操り黒猫亭に放火してしまう。黒猫亭を失った面々であったがばらばらに縁のある人達のもとに身を寄せて、夜には皇都博覧会に向けて歌の練習のために集まっていた。一方で、街に戻ったナギは火事の日以来眠ったままになっている灰神楽の修理をしに来ていた。そこで、灰神楽の論理機関が第1世代桜花の姉妹機である菊花(きっか)であると判明する。菊花は戦時中に軍が立てた無理な作戦のために暴走してしまった桜花を破壊したという過去があった。ナギはもう戦争が終わったことを菊花に告げ、灰神楽として新しい生き方をすることを勧める。灰神楽は灰桜達と共に皇都博覧会に参加することとなる。
皇都博覧会の当日、ステージに立った灰桜達であったが、突然灰神楽が歌い始める。その歌は他の自律人形を操るためのものであった。灰神楽は桜花を失うきっかけになった人間を恨んでおり、その復讐のために皇都にある自律人形を操り人間たちに攻撃し始める。灰神楽の歌の影響を受けた黒猫亭の面々は灰桜を除いて倒れて動けなくなってしまう。一方で、その歌を聞いた灰桜は自分がもとは桜花であったという記憶を取り戻す。桜花は戦争で破壊されてしまったが、そのバックアップが愛玩用の自律人形の中に残されていた。それを使ってナギが新たに開発したのが灰桜であった。灰神楽を取りおさえようと軍が集まるが、皇都博覧会に展示されていた戦時中に使われていた自律人形によって逆に取り押さえられてしまう。その間に意識を取り戻した黒猫亭の面々は、軍と自律人形の起こした騒ぎに乗じて逃げ出す。しかし、操られた自律人形たちはしつこく灰桜を追跡してくる。灰神楽の歌の影響で鴉羽達は本調子ではなく動けなくなってしまう。灰桜が狙われていることを察した千代は機転を利かせて、灰桜だけを連れてその場から逃げ出す。再び仲間たちと合流するために、灰桜と千代は黒猫亭を訪れるが、眠っていたはずの夕霧が目を覚まし2人に襲い掛かる。夕霧は灰神楽の影響を受けて灰桜を捕えようとしていた。灰桜は夕霧の記憶を戻そうと歌を歌うと夕霧が正気に戻る。しかし、夕霧を通して灰桜の位置を特定した灰神楽によって大量の自律人形が襲いかかってくる。その自律人形から守ろうと夕霧は奮闘するが力及ばず、千代が大けがを負ってしまう。一度は逃げ出した灰桜であったが、千代が傷つけられたことにより、灰神楽を止めるために戻ることを決める。灰桜はそのために桜花としての力である自律人形を操る能力を行使して進む。灰神楽は灰桜に共闘を呼び掛けるが、灰桜は戦うことは自律人形の役割ではない、黒猫亭に戻るように言う。激高した灰神楽は自律人形を操り攻撃使用するが、灰桜の力が上回り自律人形は戦いを止める。操作権を取り返そうとする灰神楽はかつての桜花のように暴走を始めてしまう。灰桜はなんとか灰神楽の暴走を止めることに成功するが街ではほかの自律人形の暴走が続く。これを止めるために灰桜は駆けつけた黒猫亭の仲間に支えられながら、さらに力を行使して暴走するすべての自律人形を停止させることに成功する。しかし、灰桜は力を使い切り倒れてしまう。
灰桜は修復された黒猫亭の地下で再び目を覚ます。しかし、灰桜はすべての記憶を忘れてしまっており、千代に会っても名前すら思い出せなかった。千代は灰桜がかつて何度も練習して作ることができるようになったオムライスを注文し食べるが、涙をこらえることができなかった。その様子に見守っていた黒猫亭の面々も涙を流した。灰桜は故障してしまい、記憶を失うだけでなく、夕霧のように新しく記憶することもできなくなっていた。箒星はかつて灰桜がつけていた日記を記憶を思い出すきっかけになればと渡す。日記を読んだ灰桜はそれを頼りに街を歩くが記憶を思い出すことができない。そのうえ、雨が降ってきて日記を落としてしまい、手掛かりである日記の記述も水に流されて消えていってしまった。落ち込んでいる灰桜を千代が見つける。灰桜は日記を頼りにかろうじて千代の名前だけは思い出すことができていたが、それ以上の大切なことを思い出せずにいた。記憶がないと役目を果たすことができないと嘆く灰桜に、千代は本当に大切なのは記憶ではなく、千代にとっての灰桜と一緒に居られてよかったという気持ちだったり、灰桜にとっての皆といつまでも一緒にいたいという気持ちであると語りかける。ひとしきり泣いた灰桜は初期化して今ある少しの記憶も手放してでも修理を受けることを決める。黒猫亭の面々はその決断を泣いて止めようとするが、初期化されても気持ちだけは忘れないと決断を曲げることはなかった。灰桜は最後のわがままとして黒猫亭の仲間と共に最後のステージに立つことを希望する。そのステージには今までかかわった様々な人たちが訪れた。そして、その中には凍結処分が決まった灰神楽の姿もあった。初期化された灰桜は再び黒猫亭で働き始めるのであった。

『プリマドール』の登場人物・キャラクター

灰桜(はいざくら)

CV:和氣あず未
遠間ナギによって研究・調整が行われた自律人形。初期化されているために戦時中の記憶を持っていない。好奇心旺盛で明るい性格で歌が得意。失敗をしたり空回りしてしまうことも多い。愛玩用の自律人形イナバを操作することができるが、それ以外は操作すことができなかった。その正体は修復された桜花である。桜花の記憶を取り戻した灰桜はすべての自律人形を操作することができる。

鴉羽(からすば)

CV:楠木ともり
黒猫亭のリーダーでナギが不在の場合は代理を務めている。元・歩兵連隊所属であったが傷ついているところをナギによって修復された過去がある。その恩義からナギのことをとても慕っている。ナギの心配で仕事に手がつかなくなってしまうこともある。真面目で努力家で面倒見の良い性格。熱くなると我を忘れてしまうこともある。義体はつぎはぎでがたが来ているところもあるが、ナギによって修復してもらった思い入れがあるため換装することは拒否している。

月下(げっか)

CV:富田美憂
黒猫亭で働く自律人形の一人で給仕のほかに材料調達も行う。元偵察用人形で口数が少なく軍人のような話し方をする。飛行することができる。ぶっきらぼうな性格で、いつも無表情。自分は壊れていて笑うことができないと言っているが、それは思い込みで時折笑みを見せることもある。歌も最初は拒否していたが、歌を届けたいと思った人ができたことや、歌を歌うということを決めたときの充実感から歌に参加するようになっていく。

箒星(ほうきぼし)

CV:中島由貴
黒猫亭の厨房係の自律人形。料理の腕はなかなかで凝ったものも作ることができる。戦時中は支援砲撃機の指揮を担当していた。おっとり丁寧な性格で周囲を和ませるお姉さんのような存在である。戦時中に箒星の歌を聞くと恐れることなく戦うことができるという迷信が出て、歌うことを求められていたが、自分が所属していた部隊が死地に赴くときに歌えなかったことを後悔して声が出なくなってしまっていた。その後に所属部隊の大尉から感謝を告げる手紙を受け取りまた声を取り戻すことができた。

レーツェル

tofu
tofu
@tofu

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