グレイテスト・ショーマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グレイテスト・ショーマン』とは2017年に公開された、アメリカで19世紀に活躍した興行師「P.T.バーナム」をモデルとしたミュージカル映画である。奇抜なアイデア故に奇人扱いされていた「P.T.バーナム」は、ピンチをチャンスに変えて「史上最大のショー(The Greatest Show)」を作りあげていく。主演は『レ・ミゼラブル』でも活躍したヒュージャックマンが務め、音楽は『ラ・ラ・ランド』も担当したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビである。

アメリカ好奇心博物館

沈没船の船舶登録証で1万ドルを借りたバーナムが、ニューヨークにオープンさせた博物館。
ナポレオンやマリーアントワネットといった有名人や動物の蝋人形を飾り、多くのビラを町中に貼ったりバーナムの家族総出でビラを配ったりしたものの、まったく流行らなかった。
生きたものが足りないという娘の言葉をヒントに、サーカスを開くことを思いつくきっかけの場所になる。

バーナムサーカス

バーナムが芝居や音楽といった娯楽が上流階級の人々だけのものであることに注目し、一般階級向けの娯楽として、個性と才能に恵まれながらも、世間から隠れて生きていなければならなかった人々を集めて作ったサーカス。
黒人のアンや髭面の女性レティといった人物がサーカスのメンバーである。

『グレイテスト・ショーマン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

フィリップ「Father, the world is changing(お父さん、世界は変わり続けているんです)」

フィリップが黒人であるアンと人目を気にせずデートをしているとき、偶然フィリップの両親と出会ってしまう。
その時、人種や階級の違いからアンのことを侮辱する両親に対してフィリップが言った一言。

レティ「I make no apologies.This is me.(謝る必要はない、これが私だから)」

バーナムにパーティーから追い出されてしまった際、自分を受け入れたレティが歌った「This Is Me」の歌詞の一部。
ずっと人目を避けて生きてきた自分自身を受け入れることができ、もう自分を恥ずかしく思うことがないと強い決意をにじませた彼女の言葉である。

セットを燃やして火災シーンを撮影した

バーナムサーカスの建物が燃えるシーンの撮影には、実際にセットに火をつけて撮影をした。
このシーンの火はほとんど本物が写っている。
実際に火をつけて撮影をした際、予想以上に火が大きくなってしまい、隣の楽屋まで燃やしてしまい、現地ではニュースになったほど。
しかし、この火災でけが人が一人も出なかったのは不幸中の幸いであった。

『グレイテスト・ショーマン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ヒュー・ジャックマンは皮膚がんを除去する手術の直後に撮影をしていた

オリジナルのミュージカル映画を作るのは難しいと言われたため、この映画を製作するのは困難だと思われていた。
なんとか8ヵ月かけてヒュー・ジャックマン、配給会社、製作陣のスケジュールを調整し、制作の許可を得るための台本と楽曲読み合わせの場を得ることができたのだが、ヒュー・ジャックマンは鼻から皮膚がんを除去し80針縫った手術をした直後であり、医者から歌うことを禁止されていた。
しかし、主役であるヒュー・ジャックマンが歌わなければ誰も集まらないだろう監督は考え、苦肉の策としてこの事実は極秘として扱い、当日を迎えることになる。
当日、ヒューは制作陣に手術をしたことを明かし、自身のパートの時立ち上がるが別の人が歌うことを伝えた。
だが、「“ショーマンが歌うのを見せずして、どうやって『グレイテスト・ショーマン』という名のミュージカルを売り込めって言うんだ”と、最後の曲になった時、“始まりの部分だけちょっと歌い、ほかは全て別の人に歌ってもらおう”と決めた」と話しているが、実際は歌いだすと途中でやめることをせず、1曲歌いきってしまった。
その後、傷口が開いてしまったヒューは医者に激怒されてしまったと話している。

衣装の多くはフェルド・エンターテイメントから借り出したもの

冒頭とエンディングのキャスト勢ぞろいのサーカス場面で使われた衣装の多くはフェルド・エンターテイメントから借りたもの。
フェルド・エンターテイメントという会社は、バーナムが創設したサーカスの後進のサーカスであるリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスを所有している。
さらに、この衣装は、バーナムが名付けたサーカスである「地上最大のショー」のプロダクションで使用されたものと同じものを撮影に使った。

日本人が出演している

小森悠冊(左)

結合双生児であるチャンエン兄弟を演じた一人が、日本人ダンサーの小森悠冊。
もう一人はロサンゼルス出身のダンサーであるダニエル・ソン。
結合双生児を演じたため、二人は衣装の下でベルトを使ってしっかり固定されており、着脱だけで5分もかかるもので、トイレにもなかなかいくことができなかったと小森はインタビューで語っている。
小森は、リハーサル初日から主演であるヒュー・ジャックマンと会っており、彼はハリウッドスターであるにも関わらずすごく気さく人物で会うたびにハグされた。

fksw12248
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@fksw12248

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