ジュラシック・ワールド（Jurassic World）のネタバレ解説・考察まとめ

ティラノサウルス・レックス

恐竜の代名詞ともいわれる大型肉食恐竜。体長は実在していたものは最大で13mにも達するとされ、作中で登場するティラノサウルスはほぼその数値通りの巨体を誇る。また、巨大な頭、強力な顎、凶暴な性格、小さな手が特徴である。1作目に登場したものと同一個体であり、過去の戦いで傷ついた傷跡も残っている。ジュラシック・ワールド建設前にホスキンス率いる部隊に捕獲され、20年間生きている恐竜の王としてパークの目玉となっていた。物語終盤では、ヴェロキラプトルのブルーとともにインドミナス・レックスに立ち向かい、死闘を繰り広げる。廃墟化したイスラ・ヌブラル島で恐竜の王として咆哮をする姿が印象的である。

ヴェロキラプトル（ブルー、デルタ、エコー、チャーリー）

オーウェンの訓練を受ける小型肉食恐竜。全長約2mほどで体形は細く、後肢に大きな鉤爪があるのが特徴である。長女「ブルー」、次女「デルタ」、三女「エコー」、四女「チャーリー」とオーウェンに名付けられた。遺伝子操作により戦闘能力や知能が格段に高い。孵化したころからオーウェンに育てられており、家族のような強い絆を築いている。
長女「ブルー」は4頭のリーダーで体色が青いのが特徴的である。インドミナス・レックスとの戦い後、オーウェンと一瞬目を合わせ名残惜しそうに去っていった。
次女「デルタ」は体色が緑に近いのが特徴である。慣れていない人間に触れられることを嫌がり、ホスキンスに触れられた際は威嚇をしていた。オーウェンたちを追って研究所へ行った際、ホスキンスを殺害した。インドミナス・レックスとの戦いでレストラングリルに投げ飛ばされ、大きな炎に包まれ焼死した。
三女「エコー」は体色がオレンジに近いのが特徴である。過去にブルーとリーダーの座を巡って争い負けた。その時の傷が右側の鼻先に今でも残っている。デルタと同じようにインドミナス・レックスに挑むが噛み殺されてしまう。
四女「チャーリー」は緑の体色をしており、黒い縞模様が特徴的である。ブルーへの信頼と忠誠心が強い。インドミナス・レックスに操られ追跡部隊と対峙した際に、インジェン社兵士のロケットランチャーをくらい爆死した。

インドミナス・レックス

本作に登場する大型肉食恐竜で、人の手で生み出された新種である。ティラノサウルスのDNAをベースに、ヴェロキラプトル・アベリサウルス・カルタノサウルス・マジュンガサウルス・ルゴプス・ギガノトサウルス・テリジノサウルスなどのDNAを加えて誕生させたキメラ恐竜。恐竜以外にもコウイカやアマガエルといった現存種のDNAも含まれている。ティラノサウルスを上回る巨体であり、全長は12mにものぼる。カモフラージュ能力や大きな爪、高い知能、他の恐竜を快楽のまま殺す残忍性をもつなどの特徴がみられた。カモフラージュ能力は成長促進のために取り込まれたコウイカのDNAによる影響である。大きな爪はテリジノサウルスのDNAにより、非常に大きく、強化ガラスを一撃で突き破るほどの強靭さである。ヴェロキラプトルのDNAによって高い知能を得ており、ブルーらを味方にするためにコミュニケーション能力も使っていた。元々は2匹の姉妹が孵化していたが、共食いにより姉だけが生き残った。

モササウルス

巨大な肉食海棲爬虫類。歯の本数は88本。パーク内では飼育されている肉食動物の中では最大の大きさを誇る。実在した種として最大で全長約17mに達したといわれる。パークの湖エリアではイルカショーならぬモササウルスショーが催されており、ホホジロザメに喰らいついていた。
ザラとザラを襲うプテラノドンを丸呑みした。終盤にはティラノサウルス、ブルーがインドミナス・レックスと戦い、インドミナス・レックスを湖エリアの付近に追い込んだ時、その首に喰らいつきそのまま水中へと消えていった。

アパトサウルス

パーク展示の恐竜の中で最大の巨体を誇る草食恐竜。脱走したインドミナス・レックスに群れごと虐殺されてしまう。唯一生き残った1頭も致命傷を負い、オーウェンとクレアに見守られながら息を引き取った。
実在した種は全長約21～26mにものぼるといわれている。群れを成して移動し、木々の葉を食べていたといわれる。

アンキロサウルス

中型の草食恐竜。「生きた装甲車」とも呼ばれ、装甲を体に纏い、尾には大きな骨塊をもつ。今作では1頭がインドミナス・レックスと応戦したが、仰向けにひっくり返され、頭部を噛み砕かれ殺された。
実在した種は体長約5.5～10.7mにおよぶ。

プテラノドン

大型の翼竜。インドミナス・レックスが翼竜園に突入した時、多くの個体がパークのメインエリアへと飛んでいき、パークをパニックへと陥らせた。
実在した種の翼を広げた大きさは約7～9mほどである。

ディモルフォドン

プテラノドン以外では初の登場となる小型翼竜。プテラノドン同様に翼竜園から脱走し、パークを混乱へと陥れた。
実在した種は全長約1メートルで、翼を広げた大きさは約1.4メートルになる。

『ジュラシック・ワールド』の用語

イスラ・ヌブラル島

1作目から登場するコスタリカ本土から190km離れた架空の島である。2作目でのサンディエゴ事件の後、マスラニ社がインジェン社を買収したことで、新たに所有をすることとなる。島の北部にはシボ山という活火山が存在し、パークの約65％がその地熱エネルギーで賄われている。

マスラニ・グローバル