運命の元カレ(What's Your Number?)のネタバレ解説・考察まとめ
『運命の元カレ』とは2011年公開のアメリカのコメディ映画。日本では劇場未公開である。人気コメディ女優のアンナ・ファリスが主役を務めている。主人公のアリーはある日、20人以上とセックスした女性は結婚できる確率がガクンと下がるという雑誌の記事を見てしまう。実はもうすぐ元カレの人数が20人に到達してしまうため、焦るアリー。そこで彼女が思いついたのは、元カレの中から運命の人を見つけるという方法だった。
『運命の元カレ』の概要
『運命の元カレ』とは2011年公開のアメリカのコメディ映画で、『ワンス・アポン・ア・タイム』や『マイノリティ・リポート』を手掛けたマーク・マイロッドが監督。20世紀FOXが配給している。日本では劇場未公開であるが、2012年にDVDとBlu-rayが発売された。『最恐絶叫計画』に出演していた人気コメディ女優のアンナ・ファリスが主役を務めており、彼女は製作総指揮のメンバーにも入っている。原作はカリン・ボスナック著の『20 Times a Lady』である。恋多き女性・アリーが「20人以上とセックスした女性は結婚が遠のく」という記事を見て、なんとか経験人数20人以内で運命の人を見つけ出そうとするストーリー。他のキャストも、クリス・エヴァンスやアンソニー・マッキー、クリス・プラットなど豪華なキャスティングになっている。
『運命の元カレ』のあらすじ・ストーリー
主人公のアリーは、恋人・リックとの一夜を過ごした翌朝、寝起きも可愛い姿をアピールしようとして身支度を整えていた。今度こそ結婚も視野に入れた恋人だと思い、妹の結婚式に一緒に出てほしいと頼んだアリーだったが、カレの方は都合のいい遊び相手のつもり。あっけなく「やりたくなったら呼んで」と去っていってしまった。恋人が部屋から去った直後、アパートの向かいの部屋に住むコリンが顔を出した。恋人との一夜の後だったのか、真っ裸で新聞を取りに来たコリンとアリーは最悪の初対面となった。
アリーは仕事に向かうが、職場では上司のロジャーから人員削減のためいきなりのリストラを宣告をされる。職場の荷物を引き払い、電車に乗っていたアリーは、ふと手に取った雑誌『マリ・クレール』に書いてあった記事に釘づけになった。そこには、「20人以上とセックスした女性の未婚率は96%」という恐ろしい記事があった。アリーは自分ももうすぐ20人の大台に乗ってしまうと気づき、どうにかして結婚相手を捜そうと焦り始めた。
妹の婚約パーティーでは、友人たちと今まで何人とセックスしたかで大盛り上がり。「4人」「8人」「9人」「13人」と、自分よりも少ない友人たちの経験人数にアリーは大焦り。彼女は「もう結婚相手としかセックスしない!」と高らかに宣言したのだった。
そのパーティーの翌日、前後不覚の中出席者のひとりであった元上司・ロジャーと同衾していたアリーはついに20人の大台に乗ってしまった。だがなんか生理的に嫌いなロジャーとは結婚したくない。悩んでいた彼女は、街で偶然元カレのドナルドに出会う。彼は昔とは全然違う素敵な男性へと変貌しており、アリーは驚愕。そこで彼女が思いついたのは、「素敵に成長してるかもしれない元カレの中から結婚相手を探す」という手段であった。
アリーは元カレの名前をリストアップして、コリンに彼らの現在の状況と連絡先を調べるよう依頼した。コリンは父親が警察官であり、小さいころに捜査の真似事をして情報収集を学んでいたのだ。コリンの方は連れ込んだ女性を毎朝穏便に部屋から追いだすのに苦労していたため、アリーがそれを手伝うという交換条件のもと契約は成立した。
アリーの本命は初彼氏のジェイク・アダムス。彼は不動産王の息子であり、彼自身もハンサムで仕事のできる良い男。しかし有名人だけあり個人情報をつかむのが大変なので、他の元カレから当たっていくことになった。
しかし当然といえば当然だが、ほとんどは既に結婚していたり、アリーとは釣り合わない地位であったりと中々接近が難しい。簡単に情報がつかめるチャラ男は、相変わらずふらふらしていたりしてアリーの理想ではない。
しっかり仕事をしている男たちも、マイアミの開業医・バレットはアリーの股間を見て彼女を思い出すわ、上院議員候補のトムは実はゲイでアリーに隠れ蓑を頼みたいだけだったりと散々な結果に。アリーが落ち込んでいると、コリンはアリーが趣味で作った人形をライトアップしたり、バスケットコートに夜中に忍びこんだりと楽しいことをして励ましてくれた。また、ミュージシャンであるコリンは、アリーのイメージに合った歌も披露してくれたのだった。コリンはアリーのあけすけな姿に惹かれてきていたのだ。良い雰囲気になっていざベッドイン、というところで、アリーはコリンとは軽々しくセックスしたくないと一端関係は保留に。
そんな良い気分のまま妹の結婚式のカード選びにつきあっていたアリーだが、妹や友人たちはアリーとコリンの交際に猛反対。「危険なほどセクシーだけど、本気で付き合う相手とは違う」「本命の前につきあう相手」など散々な言い様だった。変なところで素直なアリーは「それもそうか」と友人たちの言葉を真に受けてしまう。
なんとなくコリンとは友人以上恋人未満な関係を続けていたが、彼からは元カレの情報が来なくなってしまった。本命のジェイク・アダムスの情報は探せたかと聞いても、「中々見つからない」との一点張り。しかし、ある日、アリーがコリンの携帯を間違って持っていた時にジェイクからメールが届く。「アリーに俺の連絡先教えてくれた?」という、ちょっと前からジェイクとコリンが連絡を取り合っていると思われる内容にアリーは激怒。ウソをついていたコリンと喧嘩して、自分でジェイクと連絡をとり会うことになった。
元々幼馴染だったアリーとジェイクはすぐに意気投合してヨリを戻し、しばらく交際を続けていた。妹のデイジーの結婚式にもアリーはジェイクと出席することにしたが、なんだか気持ちがモヤモヤしていた。
式の当日、アリーは玄関を出たところでちょうど他の結婚式で演奏の依頼を受けていたコリンと会った。アリーはモヤモヤとした気持ちのままブライズメイドとして式を手伝っていたが、父親から「自分の気持ちに正直に」と助言を受けて自分の気持ちを思い返した。自分の気持ちを考えると、頭に浮かぶのはコリン。アリーはジェイクに別れを告げて、コリンに自分の気持ちを伝えるべく彼を捜しに向かった。
色々な結婚式を捜し歩き、途中でドナルドの結婚式に乱入してしまい怒鳴られて、アリーはついにコリンたちのバンドが演奏している結婚式を見つけた。バンドの演奏中に舞台に上がりこんで演奏に紛れ込み、コリンを捕まえる。何をやってるんだと少しいぶかし気なコリンに、アリーは自分が好きなのはコリンだということをやっと彼に伝えることができたのだった。
翌朝アリーの携帯が鳴り、留守番電話にメッセージが入った。それは「クラブメッドのジェイだけど、お前とはセックスしてないよ」という内容。アリーはそれを聞いて「19人としかセックスしてない!20人目はコリンよ」と大喜びをしたのだった。
『運命の元カレ』の登場人物・キャラクター
アリー・ダーリング(演:アンナ・ファリス)
主人公。美人だが、いまいち男運の無い女性。医師になった元カレと大学時代の同級生と言っていることから、理系大学に通っていた模様。現在はマーケティングの仕事をしていたがクビになった。電車の中でふと見ていた雑誌に書いてあった「20人以上とセックスした女性は結婚できる確率が格段に下がる」という記事を見て驚愕する。理想の彼を求めて恋愛を繰り返していた彼女だが、これはまずいと一大決心。元カレの中から結婚相手を探すという手段を思いついた。彼氏に合わせて自分の服装や生活スタイルを変える傾向があり、彼氏に寄り髪型も違う。趣味はフィギュア作りで、かなりうまい。コリンに「売ったら?」と言われてもアリーにとってはまだまだ趣味のレベルらしい。部屋番号は6C。
コリン・シー(演:クリス・エヴァンス)
アパートで、アリーの部屋のお向かいさん(部屋番号は6A)。父親が警察官だったことから、情報収集のやり方を覚えた。女性をとっかえひっかえする遊び人で、一夜限りの女性の数は20人どころでは足りない。女性を部屋から追いだす際に、アリーに協力してもらうということを条件にアリーの元カレ探しを手伝うことになった。バンドをやっていて、結婚式などに余興で呼ばれたりしている。本業がバンドなのか、副業でやっているのかは不明。
真っ裸のままでアパートの廊下に出てきたりバスケット対決では野球拳形式にしたりと、行動からおそらく脱ぎたがり。
デイジー・ダーリング(演:アリ・グレイナー)
アリーの妹。姉とは違い適度に遊んで、適齢になったら結婚という順風満帆な人生。アリーよりも物事を冷静に見ている様子がある。彼女たちの母親にとっても、アリーはちょっと心配だけどデイジーは安心な良い子という認識らしい。姉がダメ男ばかりにひっかかっているのを少し心配している。
エヴァ・ダーリング(演:ブライス・ダナー)
アリーとデイジーの母親。女の子は女の子らしくしててほしい、結婚が女の幸せと信じているちょっと古風な女性。夫とは離婚しており、どうやらあまり仲直りはできていない。そのため、デイジーが父親を結婚式に呼ぼうとしていたことを知り式には出ないとごねていた。
ダーリング氏(演:エド・ベグリー・ジュニア)
アリーの実の父親。離婚しているためあまり頻繁には会わないが、父親と姉妹の関係性は良好である。デイジーは彼を結婚式に呼びたがっているが、母親はダーリング氏のことを嫌っているのでアリーに母親の説得を手伝ってもらいたがっている。自由奔放な感じの性格。若い恋人がいる。
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目次 - Contents
- 『運命の元カレ』の概要
- 『運命の元カレ』のあらすじ・ストーリー
- 『運命の元カレ』の登場人物・キャラクター
- アリー・ダーリング(演:アンナ・ファリス)
- コリン・シー(演:クリス・エヴァンス)
- デイジー・ダーリング(演:アリ・グレイナー)
- エヴァ・ダーリング(演:ブライス・ダナー)
- ダーリング氏(演:エド・ベグリー・ジュニア)
- エディ・ヴォーゲル(演:オリヴァー・ジャクソン=コーエン)
- アイリーン(演:ヘザー・バーンズ)
- シェイラ(演:エリザ・クーペ)
- ケイティ(演:ケイト・シムシズ)
- ジェイミー(演:ティカ・サンプター)
- ロジャー(演:ジョエル・マクヘイル)
- ドナルド(演:クリス・プラット)
- カーラ(演:デニース・バシ)
- リック(演:ザカリー・クイント)
- デイヴ・ハンセン(演:マイク・ヴォーゲル)
- サイモン(演:マーティン・フリーマン)
- ジェリー・ペリー(演:アンディ・サムバーグ)
- バレット・インゴールド(演:トーマス・レノン)
- トム・パイパー(演:アンソニー・マッキー)
- ジャシンダ(演:イワナ・ミルセヴィッチ)
- ジェイク・アダムス4世(演:デイヴ・アナブル)
- ジェイ(演:アジズ・アンサリ)
- 『運命の元カレ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ”10.5 holy shit!(10.5人!?マジで!?)”
- ”I am not gonna sleep with one more guy until I am sure he’s the one.(私はこの人っていう人が分かるまで、もう誰とも寝ないぞ)”
- ”That’s my favorite thing about you.(そこが君の好きなところさ)”
- ”Yeah your once, twice, three times a lady, I love you.(あなたは1倍、2倍、3倍の淑女だよ、愛してる)”
- ”Thank you for teaching me that being in love means being yourself.(私に恋するってことは自分らしくいることだって教えてくれてありがとう)”
- ”I think I love you, 21.(愛してるわ21人目さん)””I love you too, three hundred and...(僕も愛してるよさんびゃく…)”
- 『運命の元カレ』の用語
- マリ・クレール
- ブライズメイド
- 『運命の元カレ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演のアンナ・ファリスと彼氏役のひとりは夫婦
- 実はマーベル映画の俳優が出演
- 『運命の元カレ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Little Jackie『Take Back The World』
- 挿入歌:Lionel Richie『Three Times a Lady』