DEATH NOTE(デスノート)のネタバレ解説・考察まとめ

『DEATH NOTE』とは、原作・大場つぐみ、作画・小畑健による日本の少年漫画作品。アニメ、実写映画化、舞台化など幅広くメディア展開している。2003年12月から2006年5月まで『週刊少年ジャンプ』に連載された。名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート『デスノート』を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く。

ハル・リドナー

SPK唯一の女性メンバー。
ニアに協力しながらもメロにも情報を流すなど、他の捜査員とは異なった立場で捜査に関わる。
終盤では高田の護衛を務め、キラと高田のつながりを探っていた。

死神

リューク

死神。
夜神月が拾ったノートの持ち主。
ノートを拾った人間がどう使うのかを楽しんでおり、基本的には傍観者の立場をとる。
人間界にノートを落としたのは彼の退屈しのぎであり、人間に対して特別な感情は持っていない。
本来、記述する必要のないノートのルールを記載したのも彼であり、その表記に英語を用いたのは多くの人間が扱う言語だったため。

レム

ミサに憑く死神。
リュークと違い、積極的にミサの味方をする。
死神ジェラスがミサを助けたことで消滅した際、その場に居合わせたことで彼の遺品のノートをミサに届けた。
第一部の終盤ではミサを助けるためにLをノートで殺害したことにより、彼女もまた砂となって消滅した。

『DEATH NOTE』の用語

デスノート

本作のキーアイテム。
黒い表紙のノートで、名前を書かれた者は特に指定しない限り、書き終えてから40秒後に心臓麻痺で死亡する。
ただし書いた者が対象の顔と名前を認識していなければ効果はない。
またノートには様々なルールがあるが、本来は死神のみが使う道具であるためそのルールは記載されていない(リュークは意図的に人間に使わせるためにルールを記していた)。
通常のノート同様、刻んだり焼いたりすることはできるが、どういうわけかどれだけ使用してもページがなくならないようになっている。
主なルールは以下のとおり。

・デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
・名前を書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない。
・名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、そのとおりになる。
・死因を書かなければ、全てが心臓麻痺となる。
・死因を書くとさらに6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる。

死神

人間とは異なる世界に住む存在。
デスノートは彼ら死神が自分たちの寿命を延ばす目的で人間に対して使う物である。
通常は死神界から人間の世界を眺めているだけだが、リュークやレムのように人間界に降りてくる者もいる。
人間界においては自分の意思で実体化したり透明になることができる。
弾丸やナイフなどの物理的な攻撃は一切通用せず、建物をすり抜けての移動も可能。
その姿や声はノートに触れた人間にしか認知できない。
死神は人間の寿命を奪って生きることがその存在理由であるため、故意に特定の人間の寿命を延ばす目的でノートを使用するとその死神は死ぬ。

死神の目

ノートで人を殺すには対象の顔と名前を認識する必要があるが、死神は人間の名前と寿命を見ることができる。
この能力は残り寿命の半分を差し出すことで、死神の眼を人間が獲得することができる。
作中、ミサや魅上はこの能力を得ることで月に代わって裁きを実行してきた。

SPK

Lの死後、米国のキラ対策本部として結成された組織。
FBIやCIAのエリートで構成されている。
ニアを中心にレスター、ジェバンニ、リドナーというように少数精鋭でチームを組んでキラ捜査を行う。

ワイミーズハウス

発明家ワイミーが設立、経営する養護施設。
あらゆる分野において才能の片鱗を見せる子供たちを集め、英才教育を施している。
Lやニア、メロはこの施設の出身である。

『DEATH NOTE』の見どころ

本作の見どころは、何といっても月やLの命を懸けた頭脳戦である。
デスノートを巡る物語であるが、突き詰めれば大量殺人犯とそれを追う探偵、という構図は崩れない。
通常、犯人と探偵がいれば、犯人は巧みに捜査を躱し、探偵は着実に犯人を追いつめるものである。
ところが本作で犯人役を担う夜神月は逃げることは決してしない。
むしろ自分から警察やLに接触して捜査をかく乱していく。
ときには監禁されるように仕向けながら巧妙に罠を張り、潔白を勝ち取るなど月は手段を選ばない。
Lも負けてはいない。
デスノートという圧倒的アドバンテージを得ている月に対し、顔と名前が知られれば殺されると分かっておきながら彼の前に姿を見せる大胆さ。
わずかな証拠からノートのルールや第2のキラにあっさりとたどり着く確かな推理力。
このあたりの行動力や洞察力は後継者たるニアはメロにもしっかりと引き継がれていて、両者は常に一進一退の攻防を続ける。
また、月が様々なギミックを用いて追跡を躱すところも見どころのひとつと言えよう。
ドアノブや蝶番に施した些細な仕掛けから部屋への侵入を察知したり、自宅が焼失する覚悟で机の引き出しを二重底にしてノートを保管する等、キラとして君臨するための創意工夫は惜しまない。
ここまで完璧な彼がいかにしてLに勝利したか、そしていかにして敗れたのか。
息もつかせぬ怒涛の展開は必読である。

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