遊☆戯☆王VRAINS(ヴレインズ)のネタバレ解説・考察まとめ
『遊☆戯☆王VRAINS』とは、トレーディングカードゲーム「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」を題材にしたテレビアニメである。テレビ東京系で放送されているアニメ『遊☆戯☆王』シリーズの第6作目にあたり、2017年5月から放送されている。VR空間「LINK VRAINS(リンク ヴレインズ)」で繰り広げられる主人公・藤木遊作の戦いが物語の中心となる。
『遊☆戯☆王VRAINS』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「そうさ。俺はその、復讐の使者だ!」
TURN12「鉄壁の守護竜 ファイアウォール」で、リボルバーとのマスターデュエルを行っていたPlaymaker(遊作)がデュエル終盤に発したセリフ。
リボルバーの、「10年前…3つ。まさかお前は10年前の事件の…」というセリフに続く。
遊作は10年前のロスト事件の被害者で、事件は彼を蝕み続けていた。その後、遊作はロスト事件が別名「ハノイプロジェクト」と呼ばれていることを知る。
彼にとって、ハノイの騎士は復讐すべき相手だった。
普段クールで、あまり他人と関わらない彼が、ここまではっきりとハノイの騎士への憎悪を示した名セリフである。
「俺の復讐に引きずられて闇に落ちる必要はない。お前たちは光差す場所を歩いてくれ」
TURN20「ゆずれない正義」で、SOLテクノロジー社・データバンクのデュエルで財前晃を破ったPlaymaker(遊作)が去り際に言ったセリフ。
自分の手で事件の真実を明らかにしたいPlaymakerは、晃とのデュエルに挑んだ。
晃は事件のことを知り、自身が真実を明らかにするためPlaymakerに手を引くよう持ちかけるも、Playmakerはこれを拒否した。
デュエル中、晃は自身の壮絶な過去を明かした。
それは、事故で両親を失い、妹・葵の親代わりとして彼女を必死に育て、生きるために犯罪の片棒を担ぐようなことも行っていたというものだった。
彼の過去は自身が苦労してやって来られたことで、一区切りついたものである。
一方Playmakerの過去も壮絶で、突然誘拐されて閉所施設に監禁され、そこで毎日がデュエル・食事・睡眠の繰り返しという生活を送っていた。
今でも事件のショックでうなされるなど、過去は未だに体を蝕み続けていた。晃とPlaymakerとでは、壮絶な過去の性質が異なるのだ。
Playmakerは自身のハノイの騎士に対する復讐に、部外者である晃や晃の妹・葵を巻き込みたくないのである。
このセリフは普段他人とあまり関わらないPlaymaker(遊作)の、他人に対する優しさを表した名セリフである。
「底知れぬ絶望の淵へ沈め!」
TURN39「闇に葬る弾丸」で、リボルバーがGo鬼塚とのデュエルで発したセリフ。
Go鬼塚が攻撃宣言時に、リボルバーが罠カード「聖なるバリア-ミラーフォース-」を発動させる前に言った彼のセリフ。
「聖なるバリア-ミラーフォース-」の効果で、Go鬼塚のモンスターは全滅する。
このカードは相手の攻撃宣言時に相手の攻撃表示のモンスターを全て破壊する効果を持つので、ルール上守備表示にできないリンクモンスターには脅威となる。
デュエル中、Go鬼塚に対して「デュエルは非情」と断言したリボルバー。「聖なるバリア-ミラーフォース-」の効果も相まって、デュエルの非情さを表した名セリフである。
「一つ、俺の復讐は終わった。二つ、このデュエルで俺は運命の奈落を越える。三つ、俺はお前と共に新たな未来をつかむ」
TURN46「未来をつかむサーキット」で、リボルバーとの最終決戦のマスターデュエルで、追い込まれたPlaymaker(遊作)が言った「三つの言葉」。
ロスト事件の真実をリボルバー(了見)から聞かされたPlaymakerは、リボルバーを自分と同じ境遇にあると考える。
ロスト事件の際、何事も三つのポイントを挙げて考えるように遊作に語りかけたのは了見であり、事件の罪悪感から通報して事件の露見に導いたのも了見である。つまり、了見は遊作を救ったのだ。
全てを知った自分はもう復讐する必要はなく、デュエルにより、ロスト事件で自分の身に起きてしまった運命の奈落(孤独を歩まねばならなかったこと)を乗り越えることを決意。
そして了見に対しては、過去にとらわれることなく、これからを自分と共に歩んでもらいたい。
これが、デュエル中リボルバーにぶつけたPlaymakerの気持ちだった。
ロスト事件について当事者の彼が、真実を全て知ったからこそ言えた、敵味方の概念すらも超えた名セリフである。
『遊☆戯☆王VRAINS』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『遊☆戯☆王VRAINS』のタイトルの由来
本作のタイトル『遊☆戯☆王VRAINS(ヴレインズ)』。この「VRAINS」は造語で、「VR(virtual reality:仮想現実)」、「AI(artificial intelligence:人工知能)」、「NS(network system:ネットワークシステム)」が合わさってできた。
この『遊☆戯☆王VRAINS』は集英社の商標である。
『遊☆戯☆王VRAINS』のメインテーマ
本作は、「一歩を踏みだし、トライしよう!」というのがメインテーマになっている。
作品は「情報過多により、実際に経験する前にあきらめてしまう子どもたちに向け、自分の好きなこと、興味があることに対して、一歩を踏み出し、トライしてほしい」という想いから生まれた。
アカウント名「Playmaker」
藤木遊作のリンク ヴレインズでのアカウント名「Playmaker(プレイメーカー)」。
「Playmaker」は英語で、バスケットボールやサッカーなどのスポーツで攻撃の先導となる選手、司令塔のことをいう。
また、「play」と「maker」に分けると、それぞれ「遊ぶ」、「作る人」という意味なので、合わせると「遊作」となる。
「Playmaker」のアカウント名はこれらが由来になっていると思われる。
Playmakerとリボルバーがニアミス
Playmaker(遊作)と二度にわたる激闘を繰り広げたハノイの騎士のリーダー・リボルバー(鴻上了見)。
この両者はリンク ヴレインズ内で遭遇し、最終決戦のスピードデュエルで引き分けた後、初めて現実世界で直接接触することになる。
しかし、これ以前に両者はニアミスをしている。
ハノイの騎士が起こした「アナザー事件」終結後、遊作は海岸で移動販売していた草薙翔一のホットドッグ屋で過ごしていたのだが、この時了見がホットドッグ屋を利用。
商品を購入し、草薙と言葉を交わして帰っていった。Playmakerとリボルバーは現実世界で既にこの時、ニアミスをしているのである。
さらに、了見はこれ以前にも草薙のホットドッグ屋を利用したと思われる描写があり、また、遊作や草薙のことを探っていたと思われる描写もあった。
現に、最終決戦のスピードデュエルで引き分けた後、自身の正体を明かす前に遊作や草薙のことを既に知っていた。
草薙さんのナレーション
作中では、ホットドッグの移動販売を営む傍ら、事件の真相を追う遊作に協力して、データ解析など支援を行っている草薙翔一。
草薙は作中だけではなく、本作品の次回予告のナレーションも務めており、感情のこもったナレーションが特徴。
「財前葵」に見られる女性メインキャラクターの共通性
『遊☆戯☆王ヴレインズ』のメインキャラクターの一人である財前葵。彼女はヒロインという立場ではなく、ライバルというキャラクターである。
アニメ『遊☆戯☆王』シリーズにはそれぞれ女性のメインキャラクターが登場するが、それぞれある共通性が見られるところがある。
それは、名前が「あ」で始まるところであり、財前葵も「あ」で始まる。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』…真崎杏子(まざき あんず)
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX(ジーエックス)』…天上院明日香(てんじょういん あすか)
『遊☆戯☆王5D's(ファイブディーズ)』…十六夜アキ(いざよい アキ)
『遊☆戯☆王ZEXAL(ゼアル)』…観月小鳥(みづき ことり)
『遊☆戯☆王ARC-V(アーク・ファイブ)』…柊柚子(ひいらぎ ゆず)
『遊☆戯☆王VRAINS(ヴレインズ)』…財前葵(ざいぜん あおい)
このように、『遊☆戯☆王ゼアル』の観月小鳥と『遊☆戯☆王アークファイブ』の柊柚子以外、全員が「あ」から始まる。
そして、観月小鳥と柊柚子は中学生で、それ以外は全て高校生である。そのため、「あ」から始まる女性のメインキャラクターは高校生であると言える。
ちなみに、歴代主人公は名前に「遊」という字が共通している。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』…武藤遊戯(むとう ゆうぎ)
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』…遊城十代(ゆうき じゅうだい)
『遊☆戯☆王5D's』…不動遊星(ふどう ゆうせい)
『遊☆戯☆王ZEXAL』…九十九遊馬(つくも ゆうま)
『遊☆戯☆王ARC-V』…榊遊矢(さかき ゆうや)
『遊☆戯☆王VRAINS』…藤木遊作(ふじき ゆうさく)
『遊☆戯☆王ヴレインズ』の顔芸
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目次 - Contents
- 『遊☆戯☆王VRAINS』の概要
- 『遊☆戯☆王VRAINS』のあらすじ・ストーリー
- イグニス(Ai)との出会い
- リボルバーとの初めての激闘
- 「ロスト事件」の手掛りを求めて
- アナザー事件
- ハノイの塔
- リボルバーとの最終決戦
- 新たなる戦いへ
- 『遊☆戯☆王VRAINS』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 藤木 遊作(ふじき ゆうさく) / Playmaker(プレイメーカー)
- Ai(アイ) / イグニス
- 草薙 翔一(くさなぎ しょういち)
- 財前 葵(さいぜん あおい) / ブルーエンジェル→ブルーガール
- 鬼塚 豪(おにづか ごう) / Go鬼塚
- 別所 エマ(べっしょ エマ) / ゴーストガール
- 穂村 尊(ほむら たける) / Soulburner(ソウルバーナー)
- 不霊夢(フレイム)
- ハノイの騎士
- 鴻上 了見(こうがみ りょうけん) / リボルバー
- スペクター
- 鴻上 聖(こうがみ きよし)
- ドクター・ゲノム
- 滝 響子(たき きょうこ) / バイラ
- 麻生(あそう) / ファウスト
- ハノイの騎士(下部構成員)
- SOLテクノロジー社
- 財前 晃(ざいぜん あきら)
- 北村(きたむら)
- ルーク、ビショップ、ナイト、クイーン
- 早見(はやみ)
- AIデュエリスト
- 道順 健碁(どうじゅん けんご) / ブラッドシェパード
- 剣持、鎧塚(けんもち、よろいづか)
- 藤木遊作・草薙翔一の関係者
- 島 直樹(しま なおき) / ロンリーブレイヴ→ブレイヴマックス
- 草薙 仁(くさなぎ じん)
- 謎の勢力
- ボーマン
- ハル
- ビット、ブート
- その他の人物など
- 山本&斉藤 / カエル&鳩
- ロボッピ
- お手伝いロボット
- リンクリボー
- 『遊☆戯☆王ヴレインズ』の用語
- 作品舞台
- Den City(デン シティ)
- SOL(ソル)テクノロジー社
- LINK VRAINS(リンク ヴレインズ)
- デュエル
- スピードデュエル
- マスターデュエル
- データストーム
- データゲイル
- スキル
- Storm Access(ストームアクセス)
- トリックスター・フロード
- 闘魂
- ダイナレッスル・レボリューション
- シークレット・キュア
- Burning Draw(バーニング・ドロー)
- 種の保存
- フォービドゥン・サージカル・オペレーション
- ダブルバイト
- ダブルドロー
- ドローンクラフト・フォース
- マーカーズ・ポータル
- スリードロー
- リンクモンスター関連
- リンク召喚
- リンクモンスター
- リンクマジック
- イグニス関連
- イグニス
- サイバース(世界)
- ハノイの騎士関連
- ハノイの騎士
- ロスト事件(ハノイプロジェクト)
- アナザー(事件)
- ハノイの塔
- 『遊☆戯☆王VRAINS』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「そうさ。俺はその、復讐の使者だ!」
- 「俺の復讐に引きずられて闇に落ちる必要はない。お前たちは光差す場所を歩いてくれ」
- 「底知れぬ絶望の淵へ沈め!」
- 「一つ、俺の復讐は終わった。二つ、このデュエルで俺は運命の奈落を越える。三つ、俺はお前と共に新たな未来をつかむ」
- 『遊☆戯☆王VRAINS』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『遊☆戯☆王VRAINS』のタイトルの由来
- 『遊☆戯☆王VRAINS』のメインテーマ
- アカウント名「Playmaker」
- Playmakerとリボルバーがニアミス
- 草薙さんのナレーション
- 「財前葵」に見られる女性メインキャラクターの共通性
- 『遊☆戯☆王ヴレインズ』の顔芸
- 『遊☆戯☆王VRAINS』の主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ
- 富永TOMMY弘明『With The Wind』
- Kimeru『go forward』
- エンディングテーマ
- 龍雅-Ryoga-『Believe In Magic』
- Goodbye holiday『Writing Life』
- uchuu;『BOY』