機動戦士ガンダムSEED(シード)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『機動戦士ガンダムSEED』とは、『ガンダムシリーズ』の1つである。遺伝子操作されたコーディネイターと、自然のまま生まれたナチュラルとの戦いを描いている。主人公のキラ・ヤマトはコーディネイターであり、中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスで普通に暮らしていた。しかし突然コロニーは戦場となってしまう。窮地に追い込まれたキラはストライクガンダムを操縦したことにより、戦いに巻き込まれていく。望んでいない戦いに悩み、苦しみ、傷つくキラ達の名言は、視聴者の心に強く響いた。

『機動戦士ガンダムSEED』の概要

『機動戦士ガンダムSEED』とは毎日放送が制作し、TBS系列で2002年10月から2003年9月まで放送されたテレビアニメ。この作品は『ガンダム』シリーズの1つであり、『SEED』と呼ばれて親しまれている。また21世紀に制作されたガンダム作品でもあるため、「21世紀のファーストガンダム」と呼ばれた。タイトルの『SEED』とは遺伝子のことであるが、「発端」という意味も含まれている。
『SEED』はこれまでの『ガンダム』シリーズのファンの他に、多くの女性ファンを獲得した。特に主人公のキラ・ヤマトと親友のアスラン・ザラは絶大な人気を誇っている。キャラクターの人気と共に、ガンプラも大ヒットとなった。
『SEED』は遺伝子操作をしたコーディネイターと自然なまま生まれたナチュラルとの戦いを描いた作品であり、主人公のキラ・ヤマトは友達を守るため、コーディネイターでありながらナチュラル側として戦う。そのため、親友のアスラン・ザラと戦うことになってしまうのだった。
『SEED』が終了して、2004年に続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の放送が開始される。そして『SEED DESTINY』の最終回から19年の時を経て2024年1月に劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開された。劇場版も大ヒットとなり、テレビシリーズが終了してもまだまだ人気は衰えていないことが証明された。
『SEED』はしっかりしたストーリーとキャラクターが魅力だが、心に残る名言や名シーンも多い作品である。キャラクターの心からの叫びや、何気なく呟くセリフにも、考えさせられる言葉が多い。胸を打つ名言が多いのも、人気の1つである。

キラ・ヤマトの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「キラ・ヤマト!ガンダム!行きます!!」

ナチュラル側で戦うコーディネイターのキラ・ヤマトが、ストライクに乗ってアークエンジェルから発進する時に「キラ・ヤマト!ガンダム!行きます!!」と言う。民間人だが戦いに巻き込まれ、ストライクで戦うキラ。アークエンジェルには友人も乗っており、みんなを守るためにキラは戦う決意をするのだった。このセリフは初代ガンダムの主人公であるアムロ・レイを思わせる名言である。

「気持ちだけで…一体何が守れるって言うんだ!!」

ザフト軍のアンドリュー・バルトフェルト隊に街を焼かれ、レジスタンスは大した武器も戦略もないまま怒りに任せて攻撃をする。ピンチのところをストライクに乗ったキラに助けられた。キラがレンジスタンスに「死にたいんですか?」と聞くと、オーブ軍のカガリ・ユラ・アスハは「皆、必死に戦っている、大事な人やものを守るために」と反論する。するとキラに平手打ちされ、「気持ちだけで…一体何が守れるって言うんだ!!」と言われてしまう。キラには守りたかったのに守れなかった命がたくさんある。だからこそ命を無駄にするような戦いをするレジスタンスが許せなかったのである。この言葉は、カガリの胸に強く響いた。

「…僕、…ぼくは… 殺したくなんかないのに〜」

いよいよバルトフェルドと戦う時がきた。アークエンジェルからストライクとスカイグラスパーが出撃する。アークエンジェルは身動きが取れずに苦戦していたため、カガリもスカイグラスパーで出撃する。そしてキラはバルトフェルドと戦う。キラは勝ちを確信し、バルトフェルドに降伏を求めるが、バルトフェルドは聞く耳を持たなかった。キラは向かってくるバルトフェルドにとどめを刺し、バルトフェルドと恋人のアイシャが乗ったラゴゥは爆発するのだった。その時にキラは泣きながら「…僕、…ぼくは… 殺したくなんかないのに〜」と叫ぶのだった。キラは敵として出会わなければ、バルトフェルドが好きだっただろう。だから余計に殺したくはなかった。キラの叫びが切ない名言である。しかしこの時にバルトフェルドは死んでおらず、後に登場することになる。

「昔、友達に!大事な友達に貰った…大事なものなんだ…」

左のロボットペットを持っているのがキラ、右がアスラン

ザフト軍であり、キラの友人のアスラン・ザラはオーブに潜入し、アークエンジェルがオーブにいるのかを探っていた。キラはロボットペットのトリィが飛び立ってしまったので、探しに行く。するとトリィは柵の向こう側にいるアスランの元へ飛んで来た。アスランはトリィを見て、自分がキラにあげたものだと気付く。そこへトリィを探しに来たキラがやって来た。驚く2人。だがアスランの後ろにはザフト軍であるイザーク・ジュール達がいるため、キラと話すことができない。アスランはトリィをキラへ返し、立ち去ろうする。その時にキラが「昔、友達に!大事な友達に貰った…大事なものなんだ…」とアスランに話すのだった。お互いに身分を明かせないため、言いたいことがあっても言えない2人。キラの言葉はアスランの心に突き刺さった。敵同士になってしまってもキラはアスランのことを大切な友達だと思っていることが分かるセリフ。

「何もできないって言って、何もしなかったらもっと何もできない」

左がキラ、右がラクス

アスランとの戦いで負傷したキラは、コーディネイターのラクス・クラインの家で療養していた。しかし仲間を守るために、戦いへ戻る決意をする。ラクスに「あなた1人が戻ったところで、戦いは終わりませんよ」と言われるが、キラは「でも、ここでただ見ていることも、もうできない。何もできないって言って、何もしなかったらもっと何もできない」と答えるのだった。戦いに戻れば辛い思いをし、また誰かを傷つけなければならない。それでも戻ることに決めたキラ。静かだが、キラの強い意志が感じられるセリフである。

「力だけが僕の全てじゃない!」

キラはザフト軍のラウ・ル・クルーゼと最後の戦いをする。キラはラウ・ル・クルーゼに、「君はあってはならない存在だというのに。知れば誰もが望むだろう、君のようでありたいと。故に君という存在は許されない」と言われ、「力だけが僕の全てじゃない!」と叫ぶ。最高のコーディネイターと言われるキラだが、キラはそれだけではない。アスランやラクス、カガリ、アークエンジェルの仲間など大切な存在がたくさんある。自分がコーディネイターであることに悩んでいたキラだが、たくさんの人々に支えられ、乗り越え強くなった。それが分かるセリフである。

「僕達は…どうしてこんな所へ来てしまったんだろう…」

キラはラウ・ル・クルーゼを倒したが、フリーダムは大破し、宇宙へ投げ出されてしまう。その時に「僕達は…どうしてこんな所へ来てしまったんだろう…」と呟く。戦いは終わったが、多くのものを失った。キラの中には虚しさが残る。それが分かるセリフである。しかしキラを探しに来たアスランとカガリを見て、みんなが生きていた喜びを噛みしめるのだった。キラは続編である『ガンダムSEED DESTINY』でも、悩みながら戦うことになる。

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