東京喰種トーキョーグール:re(石田スイ)のネタバレ解説・考察まとめ

『東京喰種トーキョーグール:re』とは、石田スイの漫画およびそれをもとにしたアニメ作品。舞台は東京で、人を食らう化け物「喰種(グール)」の在り方がテーマとなっている。『東京喰種トーキョーグール』の続編で、前作ではとある事故から人と喰種と両方の力を併せ持つ金木研が人として、喰種として葛藤しながら戦う姿が描かれた。続編の『東京喰種トーキョーグール:re』では、金木の面影を残す捜査官、佐々木琲世に主人公が変更。彼が捜査官として喰種と戦う様を描く。

「誰かのためにかっこよく死ぬ」と心に誓っていたハイセことカネキ。
しかし、有馬に敗北しそうになったその時、彼の脳に親友ヒデの言葉が響く。
「”誰かの為に『かっこよく死ぬ』命を賭ける”? だっけ?」
「バァカ」
「あのときオレは、『お前と生きたい』と思ったんだぜ」
「聴こえるまで言ってやる──」
「かっこ悪くても、いきろ」
人見知りで友達のいなかったカネキにとって心からの友達ヒデの言葉。
心に響く名言であり、名シーンとしてファンから支持されている。

『東京喰種トーキョーグール:re』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「琲世」の名前は「珈琲」と「世界」

CCGに拘束されていた時はまだ名前がなく番号で呼ばれていたが、「いつまでも240番では困るだろう。何がいい?」と有馬特等に訊かれ困ったところで「好きな漢字をふたつ選べ」と言われ、新聞の文字「珈琲」と「世界」を選んだ。それを見た有馬特等は「琲世は?」と提案したところ、「気に入りました。ありがとう有馬さん」と受け入れ名前が決まった。以前ハイセが精神破綻していた頃に有馬特等は小説を差し入れしていたこともあり、この名前の件も含め有馬特等を慕い尊敬していく。しかしこの回想の後にハイセはそんな有馬やCCGを裏切る行為に出る。

サブタイトルの頭に「re」をつけると別の意味に

本編では話ごとにサブタイトルが付けられている。
例えば76話の惰疎はだうとと読む。
だうと、を英語で表すと「doubt」で疑わしい、信用しない、などの意味になる。
これに大元のタイトルの「re」をつけると「redout」となり、レッドアウトと読める。
レッドアウトの意味は視力赤化喪失などで、このようにタイトルの前に「re」をつけることで本当の意味が分かるものが多数存在している。
ほかにも例を挙げると 54話の娩児(べんじ)は「re」をつけると「revenge」で復讐という意味。
57話の悔いて笑むは「re」をつけて「requiem」など、強引なものもあるようだがサブタイトルの多くにこのような裏の意味を齎すものが多く存在している。

おまけコーナーでキャラの裏側が見られる

前作同様、今回も本編の途中や巻末でキャラクターたちの日頃の様子などが紹介されている。
シリアスでダークな本編と異なり、しりとりをするシーンであったり、楽しく会話しているシーンなどが多数。
キャラの個性が生かされた話が多く、実際に会話したらこんな感じなのだろうな、というのが伺える。

董香の見舞いの理由を考察

作中で不知と才子が病院で董香と偶然出会うシーンがある。
董香は見舞いに来ていたようだが、その人物は当初謎であった。
友人の小坂依子やヒデなどが考察に上がる中、篠原幸紀もその一人に上がっていた。
中でも有力なのは篠原で、第16話にて、篠原の病室に置いてあった花と不知達とすれ違った際に董香が持っていた花が同じだったため、そう思われていた。
そして実際140話で篠原だったことが判明。
何故、董香は見舞いに来ていたのか。
一見接点がないと思われる2人だが、董香の父・新を捕獲したのは篠原である。
この事実から、董香が見舞いに行った理由などが考察されました。
最もシンプルなのは、父を捕獲した時の話を聞いてみたいから、だが、もう1つ。
董香は依子の食事を食べようとするなど、人の世界に馴染もうといつも一生懸命だった。
そんな董香は金木と同様、人と喰種の共存を望んでおり、父を捕獲した篠原を許すことでその想いを現実のものにしようとしているのではないだろうか。
本編にて真相が明かされるかは不明だが、以上の2点が有力だと考察されている。

変化する琲世の髪色について

琲世は登場時の髪の色は白と黒の混ざり合った色合いをしていた。
それが途中からは真っ黒に変化し、金木となった後は白になっている。
物理的な見解でいえば、Rc細胞とメラニン生成が関連しているおりRc細胞が分泌されれば白くなるから、というのが理由だ。
しかし、それ以外に精神的な部分も関連していると思われる。
何故ならば、琲世から金木に至るまでの途中に髪が真っ黒な時期があるからだ。
喰種の力を持ちながら捜査官をしていた頃の琲世は金木を封じ、葛藤に揺れていたのでそれを表すように白と黒が混ざっていた。
しかし、喰種の力を暴走させる度、内なる金木と対話する内に黒くなり始め、月山との戦いでいよいよ真っ黒になる。
この戦いで「自分は琲世として生きることを望んではいけなかった」と心の内で語っていることから絶望を表す色として表現されているのではないだろうか。
ファンの間では元々、人間だった頃の金木の髪色に戻っているのでは、という考察もある。
その後は金木として全てを受け入れ、喰種の力も受け入れたために白になったと思われる。

ファンの間で囁かれる「スケアクロウ=喰種説」

ヒデがスケアクロウだったという衝撃の事実が明らかとなった本編。
スケアクロウの登場を振り返ると、初登場はナッツクラッカー編で、その時は「X…!□△~」など意味の分からない台詞しかなかった。
この時の彼の目的はホールの音声を会場全てに流すことだった。
この時ホールでは琲世とオウルが戦闘中で、スケアクロウの働きによって雛実が琲世の戦いを知ることとなった。
その時のタイトルは「場を乱す」であったため、恐らく目的は場を乱す為、だったと思われる。
しかし、更に深読みするならば琲世のことを知っていたヒデが彼を助けようとした、という可能性も考えられる。
その後、流島でCレート喰種として透に見られたり、11巻ではアオギリの樹に連行される亜門に言葉を発しているシーンもあるが、言葉が上手く喋れない描写などがある。
この事実を振り返り考察すると、スケアクロウとして行動していたのだからヒデは喰種ということになる。
金木に食べられて無事だったのは喰種だったからで、言葉が上手く喋れなかったのは金木に食べられたのが口元だったから、となるのではないだろうか。

『東京喰種トーキョーグール:re』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Cö shu Nie「asphyxia」

ED(エンディング):女王蜂「HALF」

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