透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』は、作者:沖田×華のアルバイト先での実体験に基づく、1997年頃の産婦人科医院を舞台とした医療漫画作品。漫画家として活躍している作者が、看護師を目指していた時から考えている“命とは何か”という永遠の課題に真剣に向き合い、様々な命の物語を描く。“輝く命”だけではなく“透明な命”もある。時には、“輝く命”として産まれても“透明な命”になることもある。どんな命でも同じ重さがあり、意味があるという“命の尊さ”を考えさせられる作品である。

沢田拓真さん(さわだ たくま さん)

あだ名は拓ボー。万引き癖のある不良。自分とは性格が正反対の奥さんとの間に娘を授かるが、奥さんが娘を置いて失踪。周りの協力を得ながら、不器用ながらも子育てに奮闘する。しかし、万引き癖が出て逮捕され、周囲には見放される。娘とは離れ離れになる。

沢田凛子さん(さわだ りんこ さん)

沢田拓真さんの奥さん。完璧主義。男の子が生まれると思っていたのに、女の子であったことで人生計画が崩れ、子供を置いて失踪する。子供の療育は全て拒否。

沢田玲花ちゃん(さわだ れいか ちゃん)

沢田夫妻の娘。幼少期は父親の愛情を受けて育つが、父親の逮捕後親族に引き取られる。事件から13年後、父親との再会を果たす。

五十井さん(いかい さん)

パン屋「もずくベーカリー」のレジ係。子育てのベテラン。拓ボーの娘、玲花ちゃんのお世話をしてくれる。レジの死角で玲花ちゃんをあやす。

有田さん(ありた さん)

「もずくベーカリー」のパート。離婚歴がある。3歳の息子がいたが、親権は父親になったため、一人暮らし。息子が使っていたベビーグッズを玲花ちゃんのお世話に役立てる。

梅野さん(うめの さん)

「もずくベーカリー」のパート。8ヶ月の子供のママ。完全母乳のため、玲花ちゃんにも母乳をあげる。食料係。

『置き去りの子』 登場人物

丸山さん(まるやま さん)

大病院のNICUで主任を務める。若くして主任となる。いつも笑顔で穏やか。冷静沈着で的確な指示を出す。かつては小児科にいて、たくさんの子供の死を受け入れられずにノイローゼになることもあった。その経験から、患者に感情移入しすぎないように気をつけている。

すみちゃん

NICUのすみっこにいるため、すみちゃんと呼ばれている。2歳。未熟児で産まれ成長が遅く、脳性麻痺の疑いもある。出産直後に母親は他界、その後父親に病院に置き去りにされる。

川井治美さん(かわい はるみ さん)

すみちゃんの母親。妊娠27週の頃、自宅で倒れて意識不明になり、救急搬送される。帝王切開で赤ちゃんの命は助かったが、直後に他界。

川井直さん(かわい なお さん)

川井治美さんの旦那さん。妻の死も、息子の障害も受け入れられずに、子供を置いて病院から去る。しかし、彼女を連れて来院し、子供を引き取ると申し出る。

寺内紀子さん(てらうち のりこ さん)

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