透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』は、作者:沖田×華のアルバイト先での実体験に基づく、1997年頃の産婦人科医院を舞台とした医療漫画作品。漫画家として活躍している作者が、看護師を目指していた時から考えている“命とは何か”という永遠の課題に真剣に向き合い、様々な命の物語を描く。“輝く命”だけではなく“透明な命”もある。時には、“輝く命”として産まれても“透明な命”になることもある。どんな命でも同じ重さがあり、意味があるという“命の尊さ”を考えさせられる作品である。

産科勤務歴33年の大ベテラン。×華のあるバイト先の産婦人科医院には開業当時からいて、先生にも意見が言える頼もしい存在。新人看護師時代には、妊婦さんと仲良くなることを考えていたが、感情移入しすぎて悩むこともある。看護の仕事はどういうものなのか考え続けて、看護師としてできる最善の仕事をすることを心掛けている。

『野良妊婦』 登場人物

田中さん(たなか さん)

身元不明のワケアリ妊婦。糖尿病の持病がある。不倫相手との子供を妊娠した。産まれた赤ちゃんもDM児。

『保育器の子』 登場人物

静ちゃん(しず ちゃん)

高校生が出産した小さい赤ちゃん。病院の裏口に捨てられていて、病院で保護していた。可愛い瞳で看護師たちの心を鷲掴みにする。保育器の中で静かにしていることから、病院内では静ちゃんと呼ばれる。

『胎児の光』 登場人物

島っち(しまっち)

×華の後輩。おとなしそうな見た目だが、彼氏との間に子供ができ、1人で中絶を考えていた。彼氏をいい人だと信じ込んでいるが騙されている。

大宮さん(おおみや さん)

中絶後に精神的に不安定になり、誰もが憎く、関係ない子供に手を出してしまうほど追い詰められていた。旦那さんに産んでほしいと言ってもらいたかったが、言ってもらえず、現実的な理由で中絶を決断してしまい罪悪感があった。

『透明な子』 登場人物

カナちゃん

×華の友達の小学校5年生。義理の父親からの性的虐待を受けていた。母親を悲しませないように必死で1人で耐えていた。

『母性について』 登場人物

永田さん(ながた さん)

待ち望んだ我が子だったが、自分の子供ではないと言い、他の赤ちゃんとすり替えようとして転院に至った。

後藤さん(ごとう さん)

赤ちゃんが生まれる直前に死産し、深く悲しむ。その後亡くなった赤ちゃんに命の重さや大切さを教えてもらい、2人目の赤ちゃんを授かり無事に出産する。

『小さな手帳』 登場人物

8kHagio150
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