ゴーン・ガール(Gone Girl)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴーン・ガール』とは、ギリアン・フリンによる同名小説を基に製作されたアメリカの映画である。原作はアメリカで実際に起きたスコット・ピーターソン事件とテレビ番組ナンシーグレイスショーを元に執筆されたといわれている。ニックとエイミー夫妻5回目の結婚記念日にエイミーが消えてしまう。警察による事件の捜査が始まるが、ニックに不審な点が見つかり、彼が容疑者として疑われる。徐々に狂っていく夫婦関係を描いたミステリー・スリラー映画である。

テレビ番組の司会者である。
世間から批判を浴びるニックにタナーが、状況を一転させるため視聴者が多く世間への影響が大きい人気のテレビ番組に出るよう進めた番組の司会者である。ニックは彼女の番組で「エイミーのことを今でも愛している」と真摯に訴えたことによって、世間からはニックに同情するコメントが寄せられるようになった。

トミー・オハラ(演:スクート・マクネイリー、吹替:中尾一貴)

過去エイミーに罠にはめられレイプ被害で訴えられた人物である。
「エイミーに罠にはめられそうになっている」と話すニックに「以前にも同様に彼女にはめられた人物がいないか調べ連絡を取れ」とアドバイスされた際に、ニックは彼に会いに行った。トミーは過去にエイミーと付き合っており、「彼女に別れを切り出すと罠にはめられレイプ犯にされた。」と話した。

ノエル・ホーソーン(演:ケイシー・ウィルソン、吹替:新井里美)

ニックとエイミーの近所に住む妊婦である。
エイミーの計画に利用された人物であり、エイミーは妊娠を偽装するために彼女との仲を深め、彼女を自宅に招き尿を採取し妊娠を偽装した。また、エイミー捜索のボランティア集会で壇上に立ったニックに向かって「彼女は妊娠6週間だった」と言ったのもノエルである。

ショーナ・ケリー(演:キャスリーン・ローズ・パーキンス)

ニックにツーショット写真の撮影を要求した女性である。
エイミー失踪事件で記者会見を開いたニックに声をかけ、ツーショット写真を要求し撮影した。その後、その写真はマスコミの手に渡り、ニックは番組で「妻が失踪しているのに笑顔を見せている。女性とツーショットを撮っている。」などと批判された。

グレタ(演:ローラ・カーク、吹替:鷄冠井美智子)

エイミー事件発生後、姿を消したエイミーが一時の拠点として借りたコテージで出会った女性である。
エイミーはグレタに名前を聞かれた際、ナンシーと名乗ってしばらく彼女と交流をしていた。エイミーから逃亡資金を奪った人物でもある。エイミーから現金を奪った後の彼女の動向は不明である。

ジェフ(演: ボイド・ホルブルック)

左がジェフ

エイミーがコテージで出会った女性グレタの友人である。
ジェフとグレタもコテージで出会った様子である。グレタと一緒にエイミーから現金を奪ったが、その後の動向は不明である。

マーリーン・ダン(演:シド・ストリットマター)

ニックとマーゴの母親である。末期の乳癌を患っている。
ミズーリに到着したエイミーが車内からその姿を確認した際ちらりと姿が出ただけで、劇中ではその場面以外一切出てこず、セリフもない。

ビル・ダン(演:レオナルド・ケリー=ヤング、吹替:石丸博也)

ニックとマーゴの父親である。
エイミー失踪当日、介護施設から抜け出し徘徊していたところを警察に保護されたようである。その後、ニックが介護施設に送り届けた。その後は一切登場しない。

『ゴーン・ガール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

猿回しの猿なら死刑にならない

エイミーをおびき出すため、ニックにテレビ出演を勧めたタナーが言ったセリフである。
インタビューの受け答えについて、「言っていいこと悪いこと全てレクチャーする」と言ったタナーに向かってボニーが「まるで猿回しの猿ね」と文句を言った際、タナーが返したセリフだ。インタビューの受け答えが全て創作されたものであったとしても、視聴者に好印象を与え同情を誘えば妻殺しの犯人として逮捕されそうなニックの判決は覆る可能性がある。そうなれば、本当にニックが妻殺しを行っていたとしても、死刑判決を免れる可能性が出てくるということである。本音を隠してでも、人に命令された通りに動く猿まわしの猿と同じようにしておけば、ニックは窮地を脱することができるかもしれないことを示唆しているようなセリフである。

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