ゴーン・ガール(Gone Girl)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴーン・ガール』とは、ギリアン・フリンによる同名小説を基に製作されたアメリカの映画である。原作はアメリカで実際に起きたスコット・ピーターソン事件とテレビ番組ナンシーグレイスショーを元に執筆されたといわれている。ニックとエイミー夫妻5回目の結婚記念日にエイミーが消えてしまう。警察による事件の捜査が始まるが、ニックに不審な点が見つかり、彼が容疑者として疑われる。徐々に狂っていく夫婦関係を描いたミステリー・スリラー映画である。

ニックの弁護士である。
エイミー事件のテレビ放送を通じて、ニックの弁護士を引き受けると発言した弁護士である。エイミーに追い込まれたニックはタナーの元を訪れ、エイミーの罠だと話した。用意周到なエイミーの計画に振り回されるニックに、アドバイスし窮地から救おうと奔走する。

マーゴ・ダン (演:キャリー・クーン、吹替:本田貴子)

ニックの双子の妹であり、バーの共同経営者である。
ニックとの関係は良好だが、彼の妻エイミーとは微妙な関係であるようで、あまりいい感情を抱いていない様子だ。ニックの性格をよく理解しており、彼の不器用な言動に注意したり、アドバイスする。ニックが教え子と不倫をしている事実を知るも、彼を突き放すことはせずタナーと共に最後までニックを支え続けた。

デジー・コリングス (演:ニール・パトリック・ハリス、吹替:川中子雅人)

エイミーの元彼である。
高校時代にエイミーと付き合っていたが、別れる時に自殺を図るなど常軌を逸した行動をとることがある。また、エイミーと別れて以降も彼女に手紙を送るなど、エイミーへの未練がある。自身の立場が悪くなってきたエイミーはデジーに連絡を取り、ニックの元へ戻るための計画に利用され殺された人物である。

アンディ・フィッツジェラルド (演:エミリー・ラタコウスキー、吹替:Lynn)

ニックの大学の教え子で、彼の不倫相手である。
ニックのことを愛しており、エイミー失踪で警察の捜査が自宅に入ったことでマーゴの自宅に身を寄せていたニックの元を訪れる。バーからニックと出てきたところをエイミーに目撃されたが、エイミーの怒りが彼女に向くことはなかった。エイミー失踪事件で、アンディはメディアの前に立ち、「過ちを犯した」とニックとの不倫関係について謝罪した。事件解決後のニックとの関係は不明である。

ジェームズ・ギルピン (演:パトリック・フュジット、吹替:中谷一博)

ボニーの部下、巡査である。
エイミー事件発生後、この事件の担当になりボニーと一緒に行動し捜査を進めていく。捜査を進めていく中でニックに疑いの目を持ち、またニック自身が嫌いだと発言している。エイミーが戻ってきたことで、ニックへの疑いは晴れたが彼に対しての感情にも変化があったのかは不明である。

メアリーベス・エリオット (演:リサ・ベインズ、吹替:一城みゆ希)

エイミーの母親であり、作家の仕事をしている。
子供の頃のエイミーをモデルに発表した「アメイジング・エイミー」が大ヒットし、有名作家となった。世間の目を気にし、エイミー自身に過度の期待があり、エイミーはそんな母親との関係に息苦しさを感じている様子だ。エイミーが失踪したとニックから連絡を受け、ニューヨークからミズーリに駆けつけエイミー捜索のボランティア団体を立ち上げた。

ランド・エリオット (演:デヴィッド・クレノン、吹替:森功至)

エイミーの父親である。
エイミーが失踪したとニックから連絡を受け、ニューヨークから妻と一緒にミズーリへ駆けつけた。警察の事情聴取の場で、エイミーの過去の男性について発言している。しかし、妻のメアリーベスの影に隠れてその存在は薄い。

エレン・アボット (演:ミッシー・パイル、吹替:七緒はるひ)

テレビ番組の司会者である。
エイミー失踪後、記者会見を開いたニックを自身の番組で取り上げ、「妻が失踪しているのに笑顔を見せている。女性とツーショットを撮っている。」とニックを批判した司会者である。その後も、ニックが犯人であるかのような報道を続けたが、エイミーが戻ってきてからはその態度を一転させ、ニックとエイミーに友好的な姿勢を見せた。また、エイミーが戻ってきてから二人で出演した番組は彼女が司会を務める番組である。

シャロン・シーバー(演:セーラ・ウォード、吹替:五十嵐麗)

mirinuru
mirinuru
@mirinuru

Related Articles関連記事

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、2人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。

Read Article

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』とは、アメリカ合衆国で制作されたヒューマンドラマ映画である。天才的頭脳を持ちながら過去の虐待による心の傷が原因で、仲間とともに非行を繰り返す主人公の少年ウィル・ハンティングと、ウィルに向き合う、愛する妻を失った心理学者ショーン・マグワイアの心と心の交流を描いた作品。アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞脚本賞受賞作であり、マッド・デイモンの出世作。ショーン・マグワイア役のロビン・ウィリアムズもこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞している。

Read Article

アウトロー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アウトロー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アウトロー』とは、2012年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画で、リー・チャイルドが発表した小説『アウトロー』を原作としている。5人の命が亡くなる射殺事件の容疑をかけられたジェームズの要請を受けたジャック・リーチャーは、弁護士の依頼を受けて不可解な射殺事件の捜査を開始することにする。監督はクリストファー・マッカリーが努め、主人公のジャック・リーチャーをトム・クルーズが演じ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ロバート・デュヴァルらが共演した。

Read Article

セブン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

セブン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。 舞台は犯罪がはびこるアメリカの大都会。キリスト教の「七つの大罪」に沿って人を殺していく猟奇殺人犯を、退職間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな若手刑事ミルズ(ブラッド・ピット)が追っていく。 独創的な映像センスと、人間の暗部を描いた脚本が魅力のサイコサスペンス。

Read Article

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のヒーローアクション映画。「DCコミックス」から出版された人気アメリカン・コミック『バットマン』と『スーパーマン』を原作とした、実写映画作品である。『マン・オブ・スティール』で、地球の危機を救ったスーパーマンだが、その戦いでの被害は甚大なものであった。地球外から来た異星人は追放すべきだと世論が強まっていく中、バットマンも自社のビルを破壊されて社員を失ったことから、スーパーマンを危険視してしまう。

Read Article

アルマゲドン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アルマゲドン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アルマゲドン』は1998年に公開されたアメリカのSFアクション映画である。主演ブルース・ウィリス、監督をマイケル・ベイが勤める感動の大ヒット作だ。小惑星衝突による人類滅亡の危機を、60億人から選ばれたハリーたちは救えるのか。6人の宇宙飛行士と8人の石油採掘プロフェッショナルへ、命懸けの一大プロジェクトがNASAより告げられる。重大な責任を背負い宇宙へと飛び立つハリーたち。彼らの覚悟、そして仲間と家族を想う愛や絆の偉大さが壮大なスケールで描かれている。

Read Article

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。 巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。

Read Article

【タイタニック】今すぐ見るべき「名作映画」ランキングTOP30!【ゴッド・ファーザー など】

【タイタニック】今すぐ見るべき「名作映画」ランキングTOP30!【ゴッド・ファーザー など】

これだけ観ておけば話の種に困ることはない、名作だけに絞った映画ランキングを作りました!タイタニックやゴッド・ファーザーなど、映画好きなら全て観ておいて当たり前の作品ばかりです!もしまだ観たことがない映画があれば、この機会に是非鑑賞してみてください!

Read Article

覚悟して見て!トラウマレベルの名作・問題作洋画まとめ【セブン、ムカデ人間など】

覚悟して見て!トラウマレベルの名作・問題作洋画まとめ【セブン、ムカデ人間など】

衝撃の結末やグロテスクな描写が大きな話題となった洋画の中で、特に注目の名作・問題作をまとめました。ストーリーが秀逸なサスペンス「セブン」や、発想も描写も衝撃的すぎるホラー「ムカデ人間」、歌手ビョーク主演の感動作「ダンサー・イン・ザ・ダーク」など、様々なジャンルからおすすめ作品を選定。見どころなどを交え、作品の魅力を徹底的に紹介していきます。

Read Article

映画の悪役まとめ!『セブン』のジョン・ドゥなど殴りたいほど腹が立つキャラクターを紹介!

映画の悪役まとめ!『セブン』のジョン・ドゥなど殴りたいほど腹が立つキャラクターを紹介!

殴りたいほど腹が立つ映画の悪役キャラクターをまとめました。『セブン』でケヴィン・スペイシーが演じたジョン・ドゥや、ケヴィン・ベーコンが演じた『インビジブル』のセバスチャンなど、感情移入が全くできない嫌な登場人物・キャラクターたちの腹が立つポイントや映画を見た人の感想を紹介していきます。

Read Article

【アルマゲドン】地球崩壊・人類絶滅・自然災害を描いたパニック・ディザスター洋画13選【ミスト】

【アルマゲドン】地球崩壊・人類絶滅・自然災害を描いたパニック・ディザスター洋画13選【ミスト】

数ある映画作品の中には、私たち人間の今後について考えさせられるものがたくさんあります。地球崩壊や人類滅亡、自然災害をテーマにした作品がこれに該当するでしょう。人間では太刀打ちできない脅威が迫ってきた時、どう立ち向かうべきなのか。そんなことを考えさせられる洋画をまとめました。

Read Article

いい意味で裏切られた名作映画まとめ!イメージと違う衝撃的な展開が魅力的!

いい意味で裏切られた名作映画まとめ!イメージと違う衝撃的な展開が魅力的!

ここではCMや告知から想像するイメージと実際の内容にギャップがある、いい意味で裏切られる名作映画をまとめた。男同士の友情と成長を描いた作品と思いきや衝撃的なラストが待ち受ける『ファイト・クラブ』、カルト教団の裏の顔を描くと見せかけておいて重厚な人間ドラマを展開する『ザ・マスター』などを紹介している。

Read Article

【オーロラの彼方へ】永久保存版!「何度観ても面白い」洋画・映画を大特集!【アルマゲドン】

【オーロラの彼方へ】永久保存版!「何度観ても面白い」洋画・映画を大特集!【アルマゲドン】

世界的な文化として、国も人も問わずに日々楽しまれている映画。物語の中で描かれる喜びに、あるいは悲しみに、思わず涙してしまった人も少なくないはず。 ここでは、「何度も観てしまう、何度観ても感動できる」と高い評価を受ける名作映画をまとめて紹介する。

Read Article

目次 - Contents