ウォッチメン(Watchmen)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウォッチメン』とは、映像化不可能と言われたアメリカン・コミックを、『300/スリーハンドレッド』のザック・スナイダー監督が実写映画化した作品。かつてはスーパー・ヒーローだった男が何者かに殺され、彼の仲間だったヒーロー達が真相を突き止めようとする謎解きミステリー要素の強い2009年製作の異色ヒーロー・ドラマ。日本では映倫によりR-15指定を受けた。
ミニッツメンの初代シルク・スペクター。ミニッツメンの引退後は結婚してローリーを生んだが、彼女が幼い頃は夫との口論が絶えなかった。
今は夫と別れたのか一人身で昼から酒を飲み、だらしない日々を送っている。
娘のローリーを自分と同じヒーローにしようとし、彼女もそれに応えてII世として活躍したが、実の父がエドワードであることは自分の恥だと思い、ずっと彼女に秘密にしている。
ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(演:スティーヴン・マクハティ、日本語吹替:金尾哲夫)
ミニッツメンの初代ナイトオウル。元は正義感の強い警官で、犯罪者たちが覆面を被りコスチュームを着て悪事を働いていたことから、彼も同様に同じ恰好をするようになったとダニエルに語っている。ヒーロー引退後はヒーロー達の暴露本を執筆したこともあり、今は細々と自動車修理工場を営んでいる。
週に一度、2代目ナイトオウルことダニエルが訪ねてくることを楽しみにしている。
エドガー・ジャコビ/モーロック(演:マット・フリューワー、日本語吹替:中西俊彦)
ウォッチメンによって刑務所送りとなった元犯罪者で末期ガンを患っている。コメディアンの葬儀で、ウォッチメンのメンバーが去った後にこっそりと墓を訪れる。
コメディアンの宿敵だった彼の行動に不審を抱いたロールシャッハに手荒い尋問を受け、突然自分の部屋に酔ったコメディアンがやって来たことを話す。
その後、彼は何者かによって殺される。
ビッグ・フィギュア(演:ダニー・ウッドバーン、日本語吹替:後藤哲夫)
ロールシャッハによって刑務所に投獄された犯罪者。ロールシャッハが罠にはまってビッグ・フィギュアと同じ刑務所に入れられたことで、今こそ復讐のチャンスとばかり彼の命を狙う。
所内で騒動が起きたときに乗じ、二人の手下を使ってロールシャッハを殺そうとするが逆に手下達はあっさりと彼にやられ、逃げ出したビッグ・フィギュアもトイレに隠れていたところをロールシャッハに見つかり命を絶たれる。
ジェイニー・スレイター(演:ローラ・メネル)
Dr.マンハッタンの元恋人で、彼がまだ普通の人間だった頃から同じ研究所で働いていた物理学者。ジョンがDr.マンハッタンとなってからも彼に尽くしていたが、ウォッチメンのメンバーとなった彼が若いローリーを好きになり捨てられた。
その後、Dr.マンハッタンを招いたテレビの公開討論番組に突如現れ、「あなたのせいで私はガンになった。酷い人だわ」と彼に怒りをぶつける。
ウィリアム・ロング(演:ウィリアム・S・テイラー)
刑務所に在籍する精神分析医。
ロールシャッハの精神分析をロールシャッハテストで行うが、彼の曖昧な答えに少々困惑する。
ジェラルド・グライス(演:デヴィッド・マッケイ)
6歳の少女を誘拐して殺した犯罪者。ロールシャッハがまだヒーローになりたての頃に彼を捕まえ、少女の監禁場所を聞くために腕を折るだけにしたが、現場で彼の飼い犬がバラバラにされた少女の骨を齧っているのを目にし、その残虐極まる行為に怒り、戻ってきた彼の頭に狂ったように何度も手斧を振り下ろした。
ロールシャッハが、自分は甘過ぎた、これでもう人間としての自分が死んだと自覚する契機をつくった男だ。
リチャード・ニクソン(演:ロバート・ウィスデン)
アメリカ大統領。ウォッチメンのメンバーであるDr.マンハッタンやコメデァインをベトナム戦争に参加させて勝利し、3選を果たす。それだけでなく大統領の任期を無期限に変更してしまう。キーン条例後も、コメディアンに元ウォッチメン達の動きを監視させていた。
米ソ冷戦のなか、ソ連に対する抑止力であったDr.マンハッタンが地球から去ったことにより、このままでは核戦争に突入するしかないと最終的にデフコン1(核兵器の使用を許可する最高度の防衛準備状態)の発令を出そうとする。
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目次 - Contents
- 『ウォッチメン』の概要
- 『ウォッチメン』のあらすじ・ストーリー
- ウォッチメン
- 忠告
- コメディアンの葬儀
- 抑止力の消失
- 濡れ衣
- 涙の理由
- 裏切り
- 日誌
- 『ウォッチメン』の登場人物・キャラクター
- ジョン・オスターマン/Dr.マンハッタン(演:ビリー・クラダップ、日本語吹替:藤原敬治)
- ローリー・ジュピター/シルク・スペクターII世(演:マリン・アッカーマン、日本語吹替:甲斐田裕子)
- ダニエル・ドライバーグ/2代目ナイトオウル(演:パトリック・ウィルソン、日本語吹替:咲野俊介)
- ウォルター・コバックス/ロールシャッハ(演:ジャッキー・アール・ヘイリー、日本語吹替:山路和弘)
- エイドリアン・ヴェイト/オジマンディアス(演:マシュー・グード、日本語吹替:飛田辰男)
- エドワード・ブレイク/コメディアン(演:ジェフリー・ディーン・モーガン、日本語吹替:土師孝也)
- サリー・ジュピター/初代シルク・スペクター(演:カーラ・クギーノ、日本語吹替:高乃麗)
- ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(演:スティーヴン・マクハティ、日本語吹替:金尾哲夫)
- エドガー・ジャコビ/モーロック(演:マット・フリューワー、日本語吹替:中西俊彦)
- ビッグ・フィギュア(演:ダニー・ウッドバーン、日本語吹替:後藤哲夫)
- ジェイニー・スレイター(演:ローラ・メネル)
- ウィリアム・ロング(演:ウィリアム・S・テイラー)
- ジェラルド・グライス(演:デヴィッド・マッケイ)
- リチャード・ニクソン(演:ロバート・ウィスデン)
- ヘンリー・キッシンジャー(演:フランク・ノバック、日本語吹替:緒方賢一)
- 『ウォッチメン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ロールシャッハが投獄された刑務所で囚人達をなぎ倒すシルク・スペクターII世と二代目ナイトオウル
- Dr.マンハッタンが火星に作った理想郷に連れてこられたローリー
- 南極にあるエイドリアンの研究施設でのウォッチメン同士のバトル
- Dr.マンハッタンに殺されるロールシャッハ
- 人の心は計算じゃ割り切れないわ
- 俺は妥協せずに生きてきた
- あなたを授けてくれたから
- 『ウォッチメン』の見どころ
- 原作コミックを忠実に再現しようと努めたビジュアル
- 『ウォッチメン』の主題歌・挿入歌
- 映画で使用されたバラエティに富んだ楽曲
- オープニング・タイトルに流れるボブ・ディランの「時代は変わる」
- コメディアンの死の場面に流れるナット・キング・コールの「アンフォゲッタブル」
- コメデァインの葬儀で流れるサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」
- ダニエルとローリーの愛の場面に流れるレナード・コーエンの「ハレルヤ」
- エンディング・クレジットに流れるマイ・ケミカル・ロマンスの「廃墟の街」
- 『ウォッチメン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- テレビ画面に「アウターリミッツ」が登場
- 「ウォッチメン」のテレビ・シリーズ化が進行中
- 「ウォッチメン」ディレクターズ・カット版がアメリカで発売されている
- 『ウォッチメン』の関連動画
- 『ウォッチメン』日本版予告編