地獄先生ぬ~べ~(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔と岡野剛によるアクションコメディー漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。鬼の力を左手に宿す霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、生徒を守る為に妖怪や悪霊と戦うのが主軸。オカルト、ギャグ、お色気、友情、成長、恋愛、バトル、都市伝説、教養など多彩なジャンルを取り入れており、幅広い読者層の支持を得た。週刊少年ジャンプに1993年から1999年まで連載。JC全31巻。1996年から1997年にテレビアニメ化された。続編に『地獄先生ぬ~べ~NEO』がある。

ぬ~べ~の霊力によって育った管狐。元々管狐はイタコが使役する者で、覇狐はイタコの少女葉月いずなから預かった管より生まれた。非常に大きいため、ぬ~べ~たちを乗せての移動もできる。力自体は非常に強く他の管狐を凌駕するが、使役するぬ~べ~自身が管狐の扱いに慣れていないこともあり、雀狐とという管狐には敵わなかった。

陽神明(ひのかみ あきら)

出典: blog.livedoor.jp

「陽神の術(ようしんのじゅつ)」で、気を練り上げて作ったぬ~べ~の分身。正体を明かせない時などに作り出すことがある。小学生頃のぬ~べ~の姿をしている。妖怪博士・百鬼久作との戦いで石化された時も瞬時に気を練り上げて陽神明を作り出した。

『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物・キャラクター~5年3組~

立野広(たての ひろし)

声:藤田淑子
演:中川大志

5年3組に転校してきた少年(読み切り版、アニメ版では初めから在籍していた)。サッカー部に所属しており、アニメ版ではチームの要になっていた。当初は悪霊に取り憑かれた影響で荒れていたが、ぬ~べ~に救われてからは本来の明るく快活な性格になった。5年3組の中心的な児童で、ムードメーカーでもある。単なるお調子者ではなく、正義感を持ち、クラスメイトを救うために無茶な行動にも出る。幼くして母を失い、漁師の父と二人暮らしをしている。
記憶力はあまりよくなく、テストで連続100回0点を取るなど、成績は悪い。運動神経は抜群で、無茶を承知で行動するなどやや無謀ながら勇敢さもある。郷子とは様々なエピソードで距離を縮めていったが、友達以上恋人未満といった具合で最終回に至っても恋人関係にはならなかった。
児童の中では主役級の立場にいる為か、悪霊や妖怪に取り憑かれることも多い。
守護霊懇談会で現れた霊は、喧嘩の強いあらくれ者の漁師。

『NEO』では23歳になって登場。サッカー選手となり、Jリーグでスター選手に上り詰め、イタリア・セリエAのチーム「ペペロンチーノ・ハバネロ」に所属する。郷子と交際しており、郷子を「俺のアモーレ(愛する人)」と称している。
今期は試合欠場との報道が出た数日後に日本に帰国。童守町をあげての凱旋パレードが行われた。その後ぬ~べ~、郷子や5年3組のメンバーと再会する。皆の前では何喰わぬ顔で振る舞っていたが、実は右膝に重度の膝前十文字靭帯損傷を負っており、我慢して試合に出ていた為に症状が悪化していた。帰国の目的は手術を受ける為だったが、心配させまいと郷子や皆には話していない。
また、イタリアから同行していたチーム秘書のアデリーナが広の愛人であると郷子に誤解を受けてしまう。心の隙を突かれて桂男に取り憑かれた郷子を救い、脚の怪我のことを正直に話して手術を受けた。イタリアに渡る時、郷子にエンゲージリングを渡している。
頭の出来はあまり変わっていないものの、「世界の立野」と称されるスター選手として大出世し、広に一方的に勝負を挑んで負け、「敵わない」と落ち込む健斗を励ますなど大人としての度量を見せた。健斗を襲った妖怪をシュートで撃退している。

稲葉郷子(いなば きょうこ)

出典: twitter.com

声:笠原留美
演:松井愛莉

5年3組在籍。オレンジ色のツインテールが特徴で、スラッとした体格の主。貧乳が悩みで、よく美樹から「洗濯板」「えぐれた胸」とからかわれる。活発で気が強く、時折暴力に及ぶこともあるが、基本的には優しい性格である。守護霊として、関ケ原の合戦で500人の敵を倒した荒武者・稲葉小次郎宗忠が憑いている(郷子が時に暴力的な行為に及ぶのは、この守護霊の影響もある)。
前世は戦国時代戦で命を落とした姫。ぬ~べ~の前世である家臣とは身分違いの恋人でもあり、結ばれない運命にあった。それが関係しているのか、陽神明に熱い視線を送ったりしている。ちなみにこれは無数にある前世の一つ。いずなによって前世をたどる旅をさせられた際、実質最後に見た一番古い前世である。術が不完全だったこともあり、魂が前世巡りから戻れなくなった。事態を知ったぬ~べ~は、「何度か生まれ変わる中で、郷子の魂とは何回か邂逅をしているはず」だと言って自らの前世を辿って姫の時代にたどり着いた。

『NEO』では23歳になって登場。ぬ~べ~に憧れて教師を志し、教員の資格を得て童守小に赴任する。校長となった石川の頼みでかつて自分がいた5年3組の臨時担任となる。ところが言うことを聞かない児童たちを怒鳴ってしまい、そこから教師いじめを受けるようになる。児童に向き合う恐怖心が芽生え、教師をやめることすら考えた。
そんな中でぬ~べ~と再会し、悩みを打ち明ける。児童たちを「今の子」「異質な怪物」と捉え、自分たちと同じく一人一人個性や心を持った存在として見ていなかったことに気付く。そこから児童に対する考えを改め、教師を続けることにした。ぬ~べ~が5年3組の担任になってからは計4クラスの副担任をしている。
サッカー選手となった広とは遠距離恋愛中。しかし、彼の怪我のことは打ち明けられておらず、チーム秘書の美女・アデリーナと共にいるところを見て広とアデリーナが恋人関係であると誤解。心の隙を突かれて桂男に取り憑かれるが、ぬ~べ~に救われる。手術を受け、イタリアに戻る広からエンゲージリングを受け取り、鬼天帝との戦いの後は広と結婚。教職を辞し、イタリアへ旅立った。

細川美樹(ほそかわ みき)

出典: twitter.com

声:富永み~な
演:佐野ひなこ

小学生離れしたプロポーションの主。明るい性格だが、やや軽薄で勝ち気かつ傲慢なところもあり、噂好きの面も相まって一時クラスメイトの信頼を失ったことがあった。頭部のみを幽体離脱させて、はた目には首が伸びたようになる特異体質を持ち、時折「ろくろ首」状態になることもある。この体質は後に任意で首を伸ばせる能力とか化した(意識は頭部にある)。ぬ~べ~ほどではないが心霊や妖怪関係の知識があり、ぬ~べ~に代わって妖怪などの解説をする場面も存在する。
恋愛に関しては、クラスメイトの克也に告白されて以降いわば尻に敷いた状態で付き合っている。
守護霊懇談会では、美樹に憑いている守護霊(わがままでいたずら好きな姫)が現れた。

『NEO』では23歳になって登場。大学を出た後フリーターとなり、「スナックBigCup」でバイトをしていた折にぬ~べ~、郷子と再会。バストはIカップになり、ろくろ首の能力も健在である。お調子者的な性格は相変わらずだが、内心では定職につき、広との交際も順調な郷子を羨み自分の状況に不甲斐なさを感じていた。すべてを打ち明けた後ぬ~べ~に励まされ元気を取り戻す。
克也とは高校時代に正式に付き合っていたが、彼のおっぱい好きに愛想をつかして1カ月で破局となった。このことは親友である郷子に打ち明けており、彼女のサプライズで克也との再会を果たす。ところが、美樹はすぐに立ち去ってしまった。スナックからついてきたゾンビから体を張って守り、美樹への想いを打ち明けた克也を見直す。
ぬ~べ~クラスの転入生・苫米地茉莉の叔母で、童守町では彼女の保護者として一緒に暮らしている。茉莉のいたずらをたしなめるどころかむしろけしかけているが、「ミイラ取りがミイラにならないように」「いたずらには信念を持て」と経験談に基づいた忠告も与える。

木村克也(きむら かつや)

出典: twitter.com

声:田中一成
演:吉沢亮

当初はクラスになじめず、浮いた存在だった。不良に憧れる少年だったが、元不良少年の悪霊に襲われそうになり、ぬ~べ~に救われる。不良に憧れてはいても根は罪悪感や反省する心を持っており、悪ではない。ぬ~べ~や広らとの交流の中、徐々に責任感の強い性格へと変貌していく。
広、まことと並んで成績が悪く、「30点未満グレート三人衆」と呼ばれる。共働きの両親に代わり、妹の愛美の面倒を見てきたため、かなりの妹想いである。
ややスケベであり、スタイルのいい美樹に惹かれて付き合い始めた。とはいえ、対等な立場というより実質尻に敷かれている状態と言える。
ぬ~べ~は彼の為に守護霊懇談会を開いた。克也の守護霊は酒瓶を抱えた「ぐうたらな親父」と称される男性で、守護霊としての役目をは果たさず「何度も悪いことをやめるように忠告したが聞く耳を持たない」と克也を見捨てていた、石川のタバコを盗んだ克也が「友達が疑われるのは嫌だ」と自分から石川に罪を告白した際、彼を見直して守護霊の役目を続けることにした。

『NEO』では2浪の挙げ句国防大学に進学した姿で登場。『NEO』初登場の時点では3年生で、野戦訓練を行っていた。ぬ~べ~が戻ってきたことを知り、郷子と連絡を持って彼らと再会する。童守中学卒業後はとなり町の戸成野高校に美樹と共に進学し、何度も頼み込んで真剣交際を始めた。しかし、犬扱いされることに耐え切れずに1カ月で喧嘩別れをし、互いに「顔も見たくない相手」と言って連絡も取りあっていなかった。今でも憎からず美樹を想っており、ゾンビから彼女を守り抜いた。

栗田まこと(くりた まこと)

出典: buhitter.com

声:浦和めぐみ
演:知念侑李

語尾に「なのだ(初期は「なのら」)」とつけて話す少年。低学年児童のように小柄で、時折年齢を間違われる。『カクカクレンジャー』なる番組を始め、特撮を好む。臆病なところもあるが優しく純粋な性格の主。いざとなれば広らと共に危険な妖怪に立ち向かう勇敢さも持つ。スポーツは基本的に苦手だが、卓球など細かい運動は得意。
悪霊や悪質な妖怪に襲われるクラスメイトが多い中、まことメインのストーリーでは穏やか、もしくは害のない妖怪や霊と出会うことが多い。一学年上の才女・篠崎愛と対等に友人づきあいをしている。
守護懇談会で現れた霊は優しそうな老婆。

『NEO』では、ニート状態で登場した。高校卒業後三流大学の法学部に進み、法科大学院進学を目指すが失敗。大学卒業後も大学院の試験を受け続けるも不合格が続いた。行き詰ってパチンコに通い詰めるすさんだ生活をする中、ぬ~べ~や郷子と再会する。帰宅後、オーケストラのコンサートでウィーンを訪れていた愛からメールが届き、自分と彼女との差に愕然とする。幼い頃のように妖怪を見ることができなくなっており、挫折続きなこともあって「もう子供の頃とは違う」とやけになって電車の鉄橋に飛び込もうとした。ぬ~べ~に座敷童などの妖怪の記憶を水晶玉で見せられて、「もう少し頑張ってみる」と決意する。
子供の頃に比べてやや毒のある言動が多い。それでも根底の優しさはなくなっておらず、誰の援助も受けずに生きてきた人体模型に命を狙われながらも「自分よりもよほど立派に生きている」と庇っている。
愛が童守町の近くに来た際、見栄から「法科大学院生になり、法律事務所でバイトしている」と嘘をつく。その嘘を聞いた妖怪・悕望(*)に嫉妬され命を狙われる。悕望から愛を守り抜き、自分が嘘をついていたことを告白し、謝った。愛とは良い恋人関係となる。猛勉強の末、法科大学院に合格した。

*悕望(けもう)とは、餓鬼の一種で、他者の成功や幸福を妬み、悪事を働いた者がなるといわれる。

中島法子(なかじま のりこ)

出典: twitter.com

声:豊嶋真千子
演:水谷果穂

通称は「のろちゃん」。おっとりとした、穏やかな少女。強く本音を言えない為か、鬱屈した感情を抱いていると思われる描写が多々ある。美樹と郷子という二大ヒロインに隠れがちではあるが、器量よしで頭もいい。意外とスタイルも良く、色気を出す精霊パウチに取り憑かれた時にはボンテージ姿で登校し、男子たちを虜にした。
読書と小動物を好む。運動が苦手で、特に走ることは短距離、長距離共に遅い。一度馬の呼吸法を試し、駿足になったことがある。作中で新たに弟が誕生した。
『NEO』には登場しない。

白戸秀一(しらと しゅういち)

えどまち
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@edono78

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