地獄先生ぬ~べ~(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔と岡野剛によるアクションコメディー漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。鬼の力を左手に宿す霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、生徒を守る為に妖怪や悪霊と戦うのが主軸。オカルト、ギャグ、お色気、友情、成長、恋愛、バトル、都市伝説、教養など多彩なジャンルを取り入れており、幅広い読者層の支持を得た。週刊少年ジャンプに1993年から1999年まで連載。JC全31巻。1996年から1997年にテレビアニメ化された。続編に『地獄先生ぬ~べ~NEO』がある。

童守町の周辺に住む人魚。推定800歳以上。
200年前村祭りの灯りに惹かれて陸に上がり、ミイラになった後、ぬ~べ~の霊力で蘇った。その恩を返す為に自分の肉を食べさせ、ぬ~べ~を不老不死にしようとするが、ぬ~べ~がそれを望んでいないため、恩を返し終わるまで童守町の沖合に居ついた。八百比丘尼(*)の伝承に登場する人魚は、速魚である。
頭が弱くドジだが、人の感情に敏感で純粋な性格で、血液による怪我の治癒や、感情を伝える妖力のこもった歌を歌うなど優れた能力を複数持つ。彼女の能力で救われた人物も多い。自在に人間に変身できるが、水に濡れると人魚の姿に戻ってしまう。
速魚の血を浴びたり肉を食べると副作用として知性が低くなってしてしまう。血を浴びた程度なら知性の低下は一時的なもので済むが、肉を食べ、不老不死になった場合は彼女の肝を食べない限り人間に戻れない。

*人魚を食べ、不老不死となった比丘尼(尼僧)の伝説。全国28県89市区町村に八百比丘尼にまつわる伝承があり、細かい内容は地域によって異なる。

座敷童子(ざしきわらし)

童守町に現れた妖怪。近くにいる人々を幸福にする。ぬ~べ~から与えられた塩せんべいが好物。ぬ~べ~に懐き、童守小学校5年3組に居ついたことがある。滞在中は児童に幸福を授けていたが、勉強をしないで満点を取るなどの幸運が続いたことで、児童たちが努力を怠り始める。ぬ~べ~は、座敷童に「幸せ過ぎると、人は努力をしなくなってしまう。これ以上は幸せの押し売りだ」と座敷わらしにに学校から去るよう諭した。交通事故から児童を守るために力を使い、消滅したかに思われたが、ぬ~べ~のポケットから塩せんべいを抜き取り走り去る描写があった。その後もたびたび登場している。
基本的には温厚だが、怒らせると逆に不幸を与える。ゆきめに怪我をさせられたと勘違いし、散々な目に遭わせたことがある。
ある程度の年齢になると人間には見えないが、実年齢以上に幼い精神を持つまことには見えていた。

元は人間の少女・春子。戦時中、物がない中でも少ない自分の食料を他の子に分け与えるなどしていた。他者の幸せを願いながら亡くなった経緯を持ち、そこから周りに幸福を与える妖怪になったと思われる。生前の記憶は消えていたようだが、ぬ~べ~の力で若返った母と再会した時に一時的ながら記憶を取り戻した。

ゆきべ~

『NEO』でのゆきべ~。

声:坂本千夏

ゆきめとぬ~べ~の特徴を受け継いだ男の子。ゆきめが作り出した雪ん子なる妖怪(雪女の生理現象のようなもの)で、ぬ~べ~とゆきめの子ではない。初めはいたずらをして皆を困らせていたが、ぬ~べ~らに遊んでもらった後雪を降らせ消滅した。ゆきべ~がぬ~べ~を「パパ」と呼んだことから、周りに誤解を与えるきっかけとなった。ぬ~べ~に似ているのは「鵺野先生のことばかり考えていたから」とはゆきめの談。

『NEO』では12歳になって登場。本来雪ん子は雪となって消えるのだが、何の偶然か12年間消えずに残っていた。童守町やぬ~べ~のことをおぼろげに覚えているだけで、何かの事情で一人山に置いて行かれたと思い込んでいた。
童守小5年3組に一時的に転入した。ぬ~べ~とは血の繋がりがないものの、彼の特徴を受け継いでおり、ぬ~べ~からも「息子」として皆に紹介された。雪女の能力とぬ~べ~の霊力を受け継ぐが共に未熟で、氷を出しても自分がしもやけになり、経文を唱えると自分が成仏しかけてしまう。夏の暑さには弱いが運動神経は抜群で、こちらも「両親」の特性を継いでいる。夏の日に童守町を訪れ、童守小で12年ぶりにぬ~べ~と再会した。ぬ~べ~を「父さん」、ゆきめを「母さん」と呼ぶ。インネンに襲われていた健斗たちを助け、自分も襲われかかるがぬ~べ~に助けられた。
職員室でぬ~べ~とゆきめが自分を拒んでいるような会話を聞いてしまい、ショックを受けて童守小から去った。夜、自らトラックに轢かれて消えようとしたが、健斗たちに助けられ慰められている中、牛に取り憑いたインネンが現れる。健斗たちを必死にインネンから守った。
人間の元で暮らすにはまだ霊力が安定しておらず、ゆきめの会社の別荘がある長野の山奥で暮らすことになった。どんな妖怪とも仲良くなれる能力を持つ。

カバのパン屋の主人 / 飛頭蛮(ひとうばん) / はばたきハゲ頭

出典: blog.livedoor.jp

パン屋の主人。顔つきはコワモテだが、優しい子供好きの人物。まことからも慕われている。夜中に頭部のみが動き回ることから周囲に妙な噂が流れ、妻子に去られてまことからも怖がられるようになった。実は飛頭蛮なる妖怪の血を引いており、覚醒遺伝で先祖の妖力が出てしまい、眠っている間のみ頭部が動き回っていただけだった。
ぬ~べ~が飛頭蛮の部分を治療したことから怪異はなくなり、妻子も戻ってきた。

古田豪(ふるた ごう)

出典: blog.livedoor.jp

雨ふらしの姿。

童守小5年4組の児童。雨乞いしの家系の出で、妖怪・雨ふらしの血を引く。数代に一度先祖返りで妖力が目覚める血筋であり、強い妖力を秘めている。人工降雨の研究に勤しむ父を尊敬し、失敗が続いて研究所の閉鎖に追い込まれそうだった父を救う為にぬ~べ~の手で雨降ら子の血をよみがえらせられて豪雨を降らせた。その後、妖怪の記憶を封じられる。

大天狗(おおてんぐ)

『NEO』に登場。ぬ~べ~が九州の小学校に転勤してから5年後に出会った天狗族の一人で、ぬ~べ~の師匠。通称はアマノギコ神。夜かに姫との戦いの後で倒れたぬ~べ~の前に現れて、鬼の手に代わる力を授けた。
童守小を訪れ健斗を食らうふりをしてぬ~べ~を試した。人間と関わることには好意的で、5年3組児童を団扇で浮かせて遊んでやった。かなりスケベな性格で、郷子の胸や尻を触り、大量のエロ本を持ち帰るといった面もある。
妖怪の医療に詳しく、ゆきめが霊力病にかかったことをぬ~べ~に伝えた。地獄人の暗躍や鬼天帝の存在を察知しながらぬ~べ~が行動を起こそうとしないことを案じ、ぬ~べ~に幻術をかけて今の実力では的勢力の足元にも及ばないことを思い知らせて慢心を戒めた。万が一の為、ゆきめに切り札となる奥義・吸気法(相手の妖気を吸い取る)を教えた。この吸気法により真・鬼天帝ラミアの妖力を吸い取ったゆきめは霊力病が治った。

黒井蛇魅暗(くろい だみあん)

出典: blog.livedoor.jp

蛇魅暗(人間形態)。

『NEO』に登場。悪魔ベベルブブと黒井まみの子。「人間として育てたい」との両親の願いで、童守小に転入してきた。クラスは5年4組。魔法は使えるが効果は1分。10メートルまでなら相手を瞬間移動させることも可能。魔界の業火で育ったため、寒さに弱い。「まみたちが結婚した時期と蛇魅暗の年齢の計算が合わない(ぬ~べ~たちが結婚した時点でまみが妊娠していないとおかしい)」と郷子に言われたが、この年齢のタイムラグは、蛇魅暗が生まれ育った魔界と人間界の時間の経ち方が違う為である。
自分のクラスの児童のみならず、健斗達まで自分の下僕にしようと企むが、ぬ~べ~に両親を召喚されて父・ベベルブブにお仕置きをくらい反省した。
友達になろうと誘ってきたゆきべ~がぬ~べ~の息子と知り憤慨し、様々な嫌がらせを試みたが凶悪な悪霊を呼んでしまい、仕方なく協力して撃退。その後一方的に親友扱いされている。

『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物・キャラクター~神関係~

ぬらりひょん

出典: blog.livedoor.jp

神棚のある家を渡り歩く。正体は客人神(まろうどがみ)で家を守護するのだが、神棚を祀る家が少なくなった為にぬらりひょんを知る人間が減り、勝手に家に上がり込んで主人面で飲み食いをする妖怪と誤解されるようになった。「わしは誰じゃ?」と問うことで、自分が家や店の主人だと信じ込ませる力を持つ。
美樹の家に上がり込み、食事をしている最中美樹から父の取引先の社長と誤解されて接待を受ける。色々な店で能力を使い美樹にただで奢っていたが、妖力が切れて騒動になる。「わしは誰じゃ?」との問いに「詐欺師」「泥棒」と罵られて怒りをあらわにする。ぬらりひょんの一連の行為は、客人神としての振舞いで悪気はない。逃げ込んだ神棚の前でぬ~べ~に正体を肯定してもらい、笑顔で去って行った。

麒麟(きりん)

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