小森霧（さよなら絶望先生）の徹底解説・考察まとめ

小森霧の概要

小森霧（こもり きり）とは、久米田康二の漫画『さよなら絶望先生』に登場する人物である。糸色望（いとしき のぞむ）の受け持つ「2のへ組」の女子生徒。糸色は本作の主人公であり、教師をしている青年である。フルネームを横書きにすると「絶望」という言葉になる事から「絶望先生」と生徒達から呼ばれている。

本作は1話完結型のギャグ漫画であり、社会風刺や時事ネタを多く取り扱っている。連載は平成であるが、全体的な背景は昭和となっている。

小森は引き篭もりの問題児として登場した。糸色は、担任として小森を学校へ登校させるべく、自宅を訪問しそこで彼女と出会った。そこで小森は同行していた風浦可符香（ふうら かふか）に、座敷童と一方的に認定され、逆に家に閉じ込められる事になる。風浦は本作のメインヒロインである。超ポジティブ思考を展開し、周囲を混乱に巻き込んでいくトラブルメーカーである。風浦の監禁により、小森は引き篭もりを辞める事を決意した。そして糸色に優しい言葉を掛けられた事で、彼に惚れて学校に登校する様になる。だが今度は学校に引き篭もる様になり、不登校児ならぬ不下校児となった。以降は宿直室で生活をし、引き篭もり系のネタやネット系のネタの際に登場する様になる。

物語当初は「学校の座敷童」という設定が追加され、彼女が居ないと学校が壊れる様になっていた。

物語の途中で糸色は三珠真夜（みたま まよ）に家を焼かれ、焼け出されてしまう。三珠は糸色の受け持つ女子生徒であり、人相の悪い顔をしている。その見た目通り素行が悪いが、見たまま過ぎて、逆に善人として見られてしまう特性を持つ。好きな人に悪さをしたくなる悪癖を持ち、好意を抱いた糸色の家が燃やしてしまった。以降、糸色は学校の宿直室に住む様になり、小森とは同棲状態となる。その際小森は、糸色と同居していた糸色交（いとしき まじる）と出会い、彼の姉の様な存在として関係を築いていった。交は糸色の甥の少年である。彼の父親（糸色の兄）である糸色縁（いとしき えにし）が失踪した為、糸色が面倒を見る事となっていた。

物語後半には、常月まとい（つねつき まとい）と恋のライバル関係になり、事あるごとに糸色を巡ってバトルを繰り広げた。常月は糸色よ受け持つ女子生徒である。ストーカー気質であり、惚れた糸色にストーカーをしていた。

物語終盤に、小森が実は炉供院霧番月都童女（ろぐいんきりばんげっとどうじょ）という戒名を持った少女の霊の依代であった事が明かされる。この霊は引き篭もりの末に、何らかの要因でこの世に未練を残したまま死亡していた。一方で小森は引き篭もりの末に、自殺をしようとして失敗していた。生きようとして死んだ者と、死のうとして生きてしまった者は惹かれ合い、小森は依代として学校生活を送る事になったのである。

本作『さよなら絶望先生』は本来の最終話とは別の「IF展開」の話が存在する。そこで小森は絶望少女の一員として糸色と結ばれた。絶望少女とは、昭和の時代に成仏出来なかった少女達の霊をその身に宿し、糸色のクラスで学校生活を送った少女達の総称である。絶望少女達は糸色との間に子供を作っており、小森も子供を産んでいた。

さよなら絶望先生（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『さよなら絶望先生』とは2005年から2012年まで『週刊少年マガジン』で連載された久米田康治によるコメディ漫画及びアニメ作品である。教師・糸色望は期待あふれる始業式の日に首つり自殺を図る。そこへ通りがかったポジティブ少女、風浦可符香に出会い助けられる。その後、新しく担任となったクラスに行くと自分の命を助けた少女はそのクラスの生徒だった。ネガティブ思考の教師と問題児ばかりの集まった教室で繰り広げられる痛烈な風刺コメディ。

小森霧のプロフィール・人物像

CV：谷井あすか
所属：2のへ組
出席番号：23番
小森は引き篭もりの問題児として登場した。当初は口調も攻撃的であり、両親も手を焼いている。

糸色は小森を登校させるべく、彼女の家を訪れる。これに同行していた風浦は、小森を座敷童だと断定し、逆に彼女を家から出さない様にした。風浦の所業に、小森は恐怖を覚えて部屋から出る事を決意する。そして精神的に参っていた所、糸色が優しく接した事で彼に惚れた。以降は糸色を慕って学校へ登校する。だが、今度は逆に学校に引き篭もる様になってしまった。

糸色が家を焼け出されてからは、宿直室で同棲生活を送る様になる。小森は手料理を振る舞う等、家庭的な一面を見せた。

ショタコン趣味があり、同居している交を誘惑した事もある。交はその度にドキドキしていた。俗に言う「オネショタ」的展開である。

同じクラスメイトの常月とは、糸色を取り合うライバル関係にある。事あるごとに、小森は彼女と熾烈な争いを繰り広げていた。裏で殴り合いの喧嘩をしていた描写もある。

小森は引き篭もりであるが、インターネットを介して仕事をしている。その為、ニート扱いされると怒り出してしまう。

小森霧の装備・能力

美貌

小森は常に長い髪で顔を隠している。だがその下には色白の肌と美しい美貌が隠されている。アニメ化した際には声優谷井あすかの儚げな演技も相まってファンの人気が高まった。

日本人形

小森が家に引き篭もっていた時、風浦は彼女を座敷童として部屋に閉じ込めるべくあらゆる手段を使った。その一環として、部屋の中で寂しくない様にと大量の日本人形を小森の部屋に差し入れる。この人形はかなり不気味であり、小森は怖がっていた。

後に宿直室に小森が引きこもった際には、部屋にこの日本人形が置かれていた。

座敷童設定

小森は、風浦に座敷童認定をされてから、実際に座敷童の様な能力が身に付いている。この能力により小森が学校に居ないと、学校が崩れてしまう設定が追加された。

後の話では、小森によく似た石を学校に置いておけば、学校は崩れない事が判明する。また小森が眠っている間であれば、彼女を学校から連れ出せる事が判明している。

宿直室

小森が学校に引き篭もる様になってからは、宿直室を拠点に生活している。

布団

常に小森は布団を身体に巻いている。この毛布に包まれるとかなり安心出来、これに目を付けた政治家の手により大量生産された事もあった。

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