地獄先生ぬ~べ~(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔と岡野剛によるアクションコメディー漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。鬼の力を左手に宿す霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、生徒を守る為に妖怪や悪霊と戦うのが主軸。オカルト、ギャグ、お色気、友情、成長、恋愛、バトル、都市伝説、教養など多彩なジャンルを取り入れており、幅広い読者層の支持を得た。週刊少年ジャンプに1993年から1999年まで連載。JC全31巻。1996年から1997年にテレビアニメ化された。続編に『地獄先生ぬ~べ~NEO』がある。

図書室の女子児童

出典: twitter.com

声:西原久美子

アニメオリジナルキャラクター。アニメ版第32話に登場した。赤いカーディガンが特徴。交通事故で亡くなった少女の霊で、基本的には大人しく無害。ところが、大好きだった絵本『人魚姫』のページを金田が破ってしまい、話を続きを思い出せなくなる。本を借りた児童たちを次々本の中に閉じ込めていった。本の中では鬼の手が通じないため、ぬ~べ~の力が及ばずピンチに陥るが、本が好きな法子が続きを教えた為元の大人しい霊に戻る。
長いこと目元が隠れていたが、最後に明るい笑顔を見せた。

壁男(かべおとこ)

出典: blog.livedoor.jp

壁男(中央)。

声:幸野善之

童守小の壁に潜む悪霊。壁の中を移動でき、4年生の女子児童、郷子、ぬ~べ~の体をさらって住処である壁に覆われた空き部屋に幽閉していた。正体は、20年前の殺人事件で殺された男が悪霊化したもの。郷子の持っていたおもちゃのアラームで位置が特定され鬼の手で強制成仏させられた。

寝太り(ねぶとり)

出典: blog.livedoor.jp

寝太り(上)。

醜い女性の悪霊。美しい女性に取り憑き、エクトプラズムで太ったように見せかけ自殺に追い込む。逆恨みではあるが、寝太り自体は醜さ故に誰からも愛されなかった哀しい背景を持つ。玉藻の勤務先である病院に入院する女子大生(郷子の知人)に腫瘍のようになって取り憑き、毛穴からエクトプラズムを噴射して体を膨らませていた。
玉藻とぬ~べ~の協力で姿を現す。玉藻に退治されそうになるが、ぬ~べ~に庇われた。優しくされたことに涙を浮かべ、自ら成仏。女子大生は解放された。

お歯黒べったり(おはぐろべったり)

出典: blog.livedoor.jp

声:林和美

醜い容姿で結婚できなかった女の霊の集合体。願望の表れなのか、既婚者の証であるお歯黒を塗っている。怒らせると剥がすのが難しくなる。
律子に取り憑き、ぬ~べ~にプロポーズをした。ぬ~べ~は郷子から「律子先生に妖怪が取り憑いている」と指摘されるが「妖怪など見えない」と言い、そのまま結婚式まで行う。これは疑似的に結婚式を行うことでお歯黒べったりを満足させて律子から引きはがすための作戦だったのだが、それを知らない郷子が式を妨害し、お歯黒べったりを「醜い化け物」と罵った。
お歯黒べったりは「醜い」と指摘されたことに怒り、律子に襲い掛かる。ぬ~べ~はお歯黒べったりが哀しい霊であることを知っており、斬ることができずに「俺で良ければ娶ってあの世に連れて行け」と捨て身で説得。お歯黒べったりはこの言葉に涙を流し、成仏した。

赤白房(あかしろぼう)

出典: blog.livedoor.jp

赤白帽(右)。

男子児童の自殺霊。出会った児童を無差別に襲うが、赤白帽子を失くし、厳しい体育教師に怒られる恐怖から自殺した哀れな霊でもある。自殺後の頭部から血を流した姿で現れるため、「もう赤白帽をかぶっている」と言われると激昂する。
高熱で除霊できないぬ~べ~に代わり、律子が除霊をする事になった。教師としての責任や、赤白帽の身の上や姿に憐憫を感じた律子による優しい言葉で成仏した。

赤いちゃんちゃんこ

出典: twitter.com

転校続きという境遇、内気な性格故にいじめられ、自殺した女子児童の悪霊。じめの恨みを晴らすべく日本各地の小学校を徘徊し、無差別に児童を襲う。問いに答えた人物にしか見えない。
「『赤いちゃんちゃんこ着せましょうか』との問いに答えると殺される」との噂で日本中に知られる。かつて童守小にやってきた際、鬼の手で開かずの間の奥に封じ込められた。郷子が謝って結界を破ったために再び現れて問いに答えた郷子を殺そうとした。反復横跳びの形でぬ~べ~に教えられていた「禹歩(うほ)」の力(*)で退散した。その後、校庭の隅にうずくまっていたところをぬ~べ~に見つかり、再び開かずの間に封じられる。
開かずの間に入れられていたのは、長期間の除霊により成仏をさせる為。深い恨みを持つ危険な悪霊だが、いじめで命を絶った哀しい霊には変わりなく、いつか真に安らげるようにとのぬ~べ~の配慮でもある。
赤いちゃんちゃんこのエピソードは、読者アンケートで「『ぬ~べ~』で一番怖い話」として堂々一位を獲得した。

*禹歩とは、陰陽道の修験者に伝わる呪術的な歩行方法のこと。作中では悪霊退散の除霊法として、結界を破壊した郷子に万一の為に反復横跳びとして教え込んだのだった。

舞首(まいくび)

出典: blog.livedoor.jp

口論を続ける舞首(中央)。

3人の武士が、死後長い年月をかけ悪霊化したもの。舞首に取り憑かれると、どんなに仲良しであっても、些細なことで喧嘩になる。
1200年前の神月、小三太、又重、悪五郎の3人が口論の果てに互いの首を切り落としたのが発端。その後は新月の晩、関東の浜辺で3人の名を呼ぶたびに生首状態で喧嘩をしながら現れる。
広、勝や、金田がそれぞれ3人を呼んだことで3人に取り憑き、広らは異様に喧嘩をするようになる。取り憑いた彼らを払うには、お互いが憎しみ会わなくなることである。この3人を成仏させられるのかは分からない。

本に封印された悪霊

声・佐藤正治

アニメオリジナルキャラクター。第30話に登場する。元は普通の霊だったが、邪欲が強く、悪霊化した。悪魔に魔術合戦を挑んで敗れ「秘本魔術辞典」なる本に封じられていた。童守小の図書室に遭ったこの本の表紙をまことが破いてしまい、封印から解放された。完全復活の為にまことを狙い、襲うが二宮金次郎像の妨害に遭う。金次郎の像に吸収されても抵抗し、苦戦させる強い力を持つが、ぬ~べ~の鬼の手の力を分けてもらった金次郎像の自爆に伴い消滅した。

ピアノを弾いていた女子児童の霊

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