餃子/チャオズ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ

餃子(チャオズ)とは、鳥山明による漫画及びそれを原作とするメディアミックス作品『ドラゴンボール』シリーズに登場する武道家である。悪の武道家鶴仙人(つるせんにん)に師事していたが、兄弟弟子の天津飯(てんしんはん)共々改心し師と離反。その後は主人公孫悟空(そん ごくう)らの味方となる。超能力が使えるが戦力は今一つで、次第に登場しなくなる。それでも、天津飯との絆を示すシーンなど、読者に感動を与える描写もある。

相手もろとも自爆する捨て身の技。作中ではナッパに対して行われたが、餃子が死んだだけでナッパには通じなかった。

餃子(チャオズ)の来歴・活躍

第22回天下一武道会

餃子(左)と師の鶴仙人(中央)、兄弟弟子の天津飯(右)。

餃子(チャオズ)は、兄弟弟子の天津飯(てんしんはん)と共に第22回天下一武道会に出場することとなった。師鶴仙人(つるせんにん)のライバルである亀仙人(かめせんにん)の弟子と戦う為であった。
予選を突破した餃子は、亀仙人の弟子であるクリリンと対戦。超能力を使い優位に立つも、算数の問題を出されてクリリンに向けていた手を計算に使ってしまい殴られ敗北する。その後、天津飯が亀仙流門下の孫悟空(そん ごくう)と対戦となった。
餃子は、師に言われた通り悟空の動きを封じるなど邪魔をする。真剣に戦う天津飯を見て、彼を応援したい気持ちが芽生えた餃子だったが、師には逆らえなかった。それに気づいた天津飯は餃子を一喝。鶴仙人の教えが間違いであると悟った天津飯、餃子は共に師から離れる。

ピッコロ大魔王編

ピッコロ大魔王に殺される餃子。

かつて世界を恐怖に陥れたピッコロ大魔王が復活した。天下一武道会が終結直後、クリリンはピッコロ大魔王の部下に殺される。ピッコロ大魔王は、全盛期の若さを取り戻すため7つ集めることでどんな願いも叶えられるドラゴンボールを探していた。餃子たちはピッコロ大魔王が全てのドラゴンボールを揃えられないようにと一部を集め、隠す。亀仙人は、かつて師の武泰斗(むたいと)が自身の命と引き換えにピッコロ大魔王を封じた技「魔封波(まふうば)」を使おうとしたが失敗し、死亡。
ピッコロ大魔王により、ドラゴンボールから願いを叶える龍の神龍(シェンロン)が現れた。餃子は、天津飯に「ピッコロ大魔王をこの世から消してほしいと願え」と言われるが、願いを言う前に殺されてしまった。
若さを取り戻したピッコロ大魔王は、死闘の果てに悟空が打ち倒す。餃子を始めピッコロ大魔王とその部下に殺された者たちは神龍の力で生き返った。

サイヤ人編

ピッコロ大魔王との戦いから数年後。悟空は地球人ではなく、サイヤ人と呼ばれる異星人の生き残りであることが分かる。第23回天下一武道会の時、幼い頃に出会っていたチチと結婚し息子の悟飯(ごはん)を儲けていた悟空だが、兄だというラディッツとの戦いで死んでしまう。ラディッツも悟空と共に死んだが、ドラゴンボールのことを知った更に強い2人のサイヤ人が1年後に現れるという。
悟飯は、ピッコロ大魔王が死の際に残した分身で息子のピッコロにより鍛えられる。父の遺志を継ぎ、世界を恐怖に陥れようとしていたピッコロだったが、サイヤ人との力の差を知り止むを得ず悟空と共闘し、潜在能力の高い悟飯を鍛えようとしていたのだ。
餃子は、天津飯、クリリンらと共に地球の神の下で修行を受ける。地球の神はピッコロ大魔王の半身で、神の座に就くために悪の心(ピッコロ大魔王)を切り離した過去があった。悟空はピッコロ大魔王の一件の後地球の神の下で修行を受け、パワーアップをしていたのだった。
悟空は死んだものの、地球の神により肉体のある状態で更なる高位の神である界王(かいおう)の下で修行をする。
1年後現れたサイヤ人の強さは尋常なものではなかった。餃子は、サイヤ人の1人であるナッパの背中に組み付き、自爆する。

ナメック星編

餃子は、死後同じく戦死した天津飯、ピッコロ、悟空たちの仲間であるヤムチャと共に界王の下で修行をする。サイヤ人との戦いでピッコロや地球の神がナメック星人と飛ばれる異星人だと発覚。ドラゴンボールの起源もまたナメック星だと分かった。
ピッコロの死に伴い、半身である地球の神もまた死に、地球のドラゴンボールは使えなくなった。クリリン、悟飯は知人の天才科学者ブルマと共にナメック星に向かい、ドラゴンボールで皆を生き返らせようとする。
サイヤ人たちと戦う為に生き返った悟空だが、ナッパよりもさらに強いベジータとの戦いで負った傷が癒えず仙豆(せんず)という回復アイテムができるまで出発できなかった。
ナメック星には、ベジータをはるかに超えるフリーザという宇宙人が部下を引き連れ襲撃を掛けていた。ベジータたちの会話を傍受し、ドラゴンボールの存在を知ったフリーザは、不老不死を求めドラゴンボールを集めようとしていた。
ドラゴンボールの奪い合い、ベジータとの共闘の中、ナメック星の子デンデを助けたことで悟飯たちはナメック星の神龍「ポルンガ」の召喚に成功。3つの願いを叶えられるポルンガだが、1度に生き返らせられる人数は1人だけだった。ピッコロを生き返らせ、ナメック星に送り込むとの願いが叶えられる。ピッコロを生き返らせれば、地球の神も蘇り、地球のドラゴンボールもまた復活する。界王の連絡を受けた地球の神はドラゴンボールを集めさせる。「フリーザ一味に殺されたものをすべて生き返らせる」との願いが掛けられるが、1度ドラゴンボールで生き返ったことのある餃子は蘇れなかった。ナメック星のドラゴンボールでなら何度でも生き返れる為、餃子は後に天津飯と共に復活することとなる。

悟空とフリーザの戦闘の後、餃子は天津飯共々蘇生した。その後、フリーザを超える人造人間という脅威が現れる。天津飯と共に修行をした餃子だが、人造人間との戦いについていける強さを身に着けられず、以降戦いに参加することはなかった。

餃子(チャオズ)の関連人物・キャラクター

鶴仙人(つるせんにん)

CV:永井一郎

鶴仙流の創始者で、餃子の師。亀仙人とは同門だが、若い頃から犬猿の仲だった。第22回天下一武道会では、計算能力のなさから敗れた餃子を見て「算数も教えるべきだった」と呟いている。アニメオリジナルでは、餃子に算数を教える描写がある。

天津飯(てんしんはん)

CV:鈴置洋孝(『ドラゴンボール』/『ドラゴンボールZ』)、緑川光(『ドラゴンボール改』以降)

鶴仙流門下で、餃子とは兄弟弟子。餃子からは「天さん」と呼ばれる(初期には「天」と呼ぶシーンもある)。
暗殺者を志し、鶴仙流の門をたたいた。登場時は師と同じく亀仙流門下である悟空たちをライバル視し、彼らに敵意を見せていた。ところが、亀仙人から武の才能を悪用せず、光の道を歩むよう説得され心が揺らぎ始める。自分の意志で悟空と全力で戦うと決め、その後鶴仙人とは袂を分かった。
餃子との絆は単なる兄弟弟子というものだけではなく、互いを大事に思っている。ナッパとの戦いで餃子が自爆した時、天津飯は「寂しい思いはさせない」と自身も捨て身で戦い、命を落とした。
その後界王星での修行を行い、ドラゴンボールで生き返れることになった時も餃子と一緒に生き返ることを望んだ。
「人造人間編」ではフリーザ以上の強敵である人造人間たちとの戦いに備え、餃子と共に修行を積む。それでも思ったほどの成果を上げられなかった餃子を置き、自身だけ戦いの場に向かった。
TVアニメ『ドラゴンボール超』では、ある村で修行をしていた際弟子入り志願をしてきた者たちを断り切れず道場を開いていた。餃子がこの道場でどのような立ち位置なのかは不明だが、入門を希望してきた女性ユーリンが天津飯の下に案内される描写がある。

renote.net

北の界王(きたのかいおう)

CV:八奈見乗児/龍田直樹(『ドラゴンボール超』)

北銀河の星々を見守る神。死んだ餃子、天津飯、ピッコロ、ヤムチャに武術の修行を付けた。

ユーリン

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