映画を好きでよかったと思える作品です。
孤独な殺し屋のレオンが、家族を殺された孤独な少女マチルダに出会い、人を愛することを知る映画です。
レオン役のジャン・レノと、マチルダ役のナタリー・ポートマンの「目」の演技が大好きです。目に引力があるというか、悲しい目、意志の強い目の演技で物語にどんどん引きこまれていきます。年齢差がある2人ですがナタリーポートマンの演技が素晴らしくて、とても大人びているため色気があり、2人がお互いに惹かれていく展開や「愛してる」という言葉にもとても説得力があります。
レオンがマチルダに出会ったことで人間的な部分が出てきて、すごく人間らしく、可愛らしくなるのも好きです。
殺し屋であるレオンですが、序盤で楽しそうに映画館で映画をみるシーンがあります。
このシーンは映画好きとしてはとても嬉しいシーンで、彼の「人間らしさ」が表情からもわかります。その表情の可愛らしいこと。殺し屋であるレオンですが、もともとの彼の気質は「純粋」で「可愛らしい」人なのではないかとも感じます。
二人がめぐり合ってよかったと思う反面、話は悲しい結末に向かっていきます。
何度観ても魅力的で、味のある映画で、私自身が映画を好きになって心底よかったと感じさせてくれる1本です。