悪役がたまらない
親からないがしろにされている少女と孤独な殺し屋の恋の話です。
ナタリー・ポートマンが若干12、3歳のときの主演作でとてもかわいらしいです。格好もおしゃれでセクシーでもあるんだけど、子どもっぽくもあるみたいな感じで素敵でした。
最初に少女と殺し屋の恋と書きましたが、厳密にいうと、2人の間にあったのが恋なのか友情なのか親子みたいな感情なのかはわかりませんが、孤独な2人が惹かれあったことに間違いはなく、そこが見ていて切なくていいです。弟を含め、家族を殺された少女の恨みとか、ジャン・レノ演じる殺し屋の不器用な感じとか見所はたくさんです。
なかでも、目を引いてしまうのはゲイリー・オールドマン演じる悪役です。麻薬中毒の麻薬取締役官の役なのですが、上を向いて麻薬の入ったカプセルを噛み砕いて悦に入るところとか、その後の銃ぶっ放しシーンとか、もう最高です。少女への凄みもすごいし、怖すぎます。この映画で彼を知り、彼のファンになりました。一つ一つのシーンのセリフも覚えてしまうほど、ゲイリーの出ているシーンを見返しました。すごく怖いし、警察の人間なのに関係ない人も殺すし、仲間も怖くて意見できないし、と本当にザ・悪役なのですが、彼がジャン・レノに倒された後は、ちょっと、ああ、もう彼は出てこないんだと悲しい気さえします。
一度、見ると忘れられなくなると思うので、見てほしいです。