ゲイリー・オールドマンの演技がすごい
子役時代のナタリー・ポートマンが出ている、なかなか有名な作品だ。
12歳の少女と中年の殺し屋の物語で、ロリコン映画などとも言われることもあるが、
ナタリー・ポートマン演じるマチルダと、ジャン・レノ演じるレオンは純粋に惹かれあっている仲だと思う。
個人的には、この作品で最も魅力的な人物は、ゲイリー・オールドマン演じるスタンだ。
麻薬取締局の刑事でありながら麻薬中毒というとんでもない奴なのだが、なぜだかとても魅力的に見える。
これはゲイリー・オールドマンの演技が素晴らしいからの一言に尽きる。
薬をかみ砕くシーンはまさに真に迫っていて、本当に薬をキメているようにしか見えない。
恐らく、ゲイリー・オールドマンの演じた役の中で好きなのは誰かと尋ねたら、スタンの名前を挙げる人も多いのではないだろうか。
ところで、レオンは通常版以外に完全版もDVDなどで出ており、通常版よりも20分ほどシーンが追加されている。
通常版では、レオンとマチルダは互いに恋愛感情を抱いているのか、はたまたレオンはマチルダに対して父性を感じているのか、はっきりしない。
ところが、完全版の場合は、明らかに互いに恋愛感情を抱いているというのがわかるのだ。
このシーンの追加によって、通常版と完全版では印象がかなり変わってしまうが、ぜひどちらも観てほしい。