レオン / Leon / The Professional

レオン / Leon / The Professional

『レオン』とは、1994年公開のリュック・ベッソン監督によるアメリカ・フランス合作のアクション映画。
ナタリー・ポートマンの映画デビュー作であり、本作によって脚光を浴びることとなった。
幼いころから殺し屋として生きてきた男レオンと、父親と義姉の虐待により幼い弟にしか心を開けない少女マチルダ。 ある出来事から殺しを教えることになったレオンとマチルダの奇妙な共同生活を描く。
日本公開時のキャッチコピーは「凶暴な純愛」。

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レオン / Leon / The Professional
10

背徳的な感情と、孤独な殺し屋と少女の物語。

アメリカ、ニューヨークを舞台としたイギリス系移民の殺し屋、レオン(ジャン・レノ)と麻薬密売組織に家族を殺された少女、マチルダ(ナタリー・ポートマン)との、不器用で淡い恋と燃え上がる復讐を描いた作品です。
監督、脚本はリュック・ベッソン氏。
日本公開は1995年3月25日。
監督は、「恐るべき子供たち」と、呼ばれていて日本では「ニュー・フレンチ・アクション・シネマ」と紹介されている、カルト的人気を誇った人物です。
この作品は「完全版」と呼ばれる、マチルダの麻薬犯罪に対する思いや殺し屋としての成長の過程の追加シーン、22分が収録されたディレクターズ・カット版があるので、鑑賞するのならそちらをオススメします。
ある日、レオンは一つの仕事を片付けアパートの自宅に帰る途中に、同じフロアに住む少女マチルダと知り合います。
マチルダの顔にはアザがあり、お節介ながらもレオンは「どうした?」と聞きます。
マチルダは「転んだ」と、答えますが本当は実父や腹違いの姉から虐待を受けており、荒んだ日常を過ごしていました。
そんな家族関係の中、唯一心を開いている幼い弟との将来の不安にマチルダは、「大人になっても人生は辛いの?」と、レオンに問いかけます。
レオンは少し時間を空けて、「辛いさ」と、一言。
翌日、マチルダの父が麻薬密売組織から預かっていた麻薬を横領したとして、スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)という名の男とその一味によって家を襲われます。
マチルダの家族は幼い弟を含め、皆殺しにされてしまいますが、昨日レオンと知り合ったマチルダはレオンにたまたまお使いを頼まれておりその惨劇からまのがれます。
しかし家の写真によって家族構成が判明してしまったマチルダは一味の捜索を受けます。
咄嗟の判断でレオンの部屋のベルを鳴らすマチルダ。
レオンは悩みに悩んだ末、マチルダを部屋へ向かい入れます。
窮地に一生を得たマチルダは部屋の奥へ入りますがそこで机の上にある大量の銃器を目の当たりにし、レオンの生業を察してしまいます。
そしてマチルダはレオンに請います。
弟の復讐を遂げるため「殺しの技術を教えて欲しい」と…。
二人の人間的成長や背徳的な感情。お互いを必要とする信頼関係の構築など、心に残るシーンが数多くあります。
二人を待ち受けている運命に誰もが涙するでしょう。