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人間の感情が動くとこうなるのか。
生まれてから教育を受けたことも、家族や友人など、愛情にも触れたこともなく、感情を持たない冷酷な1人の殺し屋が、1人の幼い少女との出会いによって感情を持ち始め変わっていく物語。ショットガンで打たれるシーンがあったり、血もよく見えますがストーリーとしてはとても感動的であり、誰もが好きになれると思います。
また冷酷で感情を持たず、人殺しのプロだった男が、感情を抱くことにより仕事のミスを犯すシーンでは、感情を持つというものが何なのかを考えさせられます。あと2人が遊んでいるシーンは本当の親子のようで、笑顔になった時の殺し屋の顔を見た時はほっこりさせられました。教育を受けたこともないので、殺し屋として働きながらも上手く利用されているようなシーンは少し悲しくなります。
この映画はおそらく感情という部分にスポットを当てて、感情を持つと人間とはどう変化していくのか、また変化をすることによっていい事や幸せな事も経験できるが、自分にとってマイナスなことも起こるということがよく描かれてると思います。冷酷な人が1人の自分とは何も血縁関係もない子供を助けるために命をかけて助けるというコンセプトはとても素晴らしく、誰もがやみつきになるでしょう。