機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(きどうせんしガンダムシード フリーダム)とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのその後を描いた、福田己津央監督による2024年公開のアニメ映画。キャッチコピーは「私の中にあなたはいます。 あなたの中に私はいますか?」 。
2度に渡って世界を絶滅戦争の危機から救ったキラ・ヤマトは、仲間たちと共に地球の小国に招かれ、策謀によって全滅の危機に陥る。この時恋人のラクス・クラインが誘拐されたことを知ったキラは、彼女を取り戻すべく再び戦場に赴く。

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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)のネタバレ解説・考察まとめ

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ラクス構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!

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「ラクス構文」とは、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でヒロインのラクス・クラインが発したセリフを元にしたネットスラング。 敵であるアコードから主人公キラ・ヤマトへの愛情が必要から生じたものだと揶揄されたラクスは、「必要だから愛しているのではありません、愛しているから必要なのです」と反論。理路整然としながらも彼女の心情を適切に表した言葉として、作品を代表する名言・名セリフの1つとなった。ラクス構文とはこれを現実に持ち出して、「より正確な因果関係の順序」を訴えるものである。

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キラ・ヤマト(機動戦士ガンダムSEED)の徹底解説・考察まとめ

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キラ・ヤマトとは、『機動戦士ガンダムSEED』の主人公。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも「主軸となる3人の人物」の1人を演じている。 ヘリオポリスコロニーの学生だったが、地球連合軍の秘密兵器「ガンダム」を目撃してしまったことで、地球連合とプラントの戦争に巻き込まれていく。強化人種コーディネイターの中でも最高傑作とされる「スーパーコーディネイター」であり、身体能力や機械への適性などあらゆる能力が極めて高い。幾多の悲劇を経験しながら、戦いを終わらせる術を模索していった。

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アスラン・ザラ(機動戦士ガンダムSEED)の徹底解説・考察まとめ

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アスラン・ザラとは、『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では「主軸となる3人」の1人を演じている。 アスランは遺伝子レベルで強化されたコーディネイターで、スペースコロニー群プラントが擁する軍事組織ザフトの若きエースパイロットである。プラント最高評議会の議長パトリック・ザラを父に持つ。親友のキラ・ヤマトと戦場で殺し合うことに苦悩し、後に彼と共に「戦争と憎悪の連鎖を止める」ために戦い始める。真面目で高潔な少年で、様々な女性から思いを寄せられた。

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シュラ・サーペンタインとは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のキャラクター。アウラ・マハ・ハイバルによって人工的に作り出された、世界を統治するための人類の上位種「アコード」の1人であり、近衛師団ブラックナイツの団長を務める。 生身においても、人型機動兵器MSの操縦においても優れた技量を持ち、作中では剣での戦いで世界平和監視機構コンパスのシン・アスカを圧倒する。総合的な戦闘力に優れたアスラン・ザラを「最強の戦士」と目して戦うことを切望していたが、彼の老獪な戦術の前に敗れ去った。

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シン・アスカとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公の1人。遺伝子レベルで強化されたコーディネイターであり、スペースコロニー国家プラントが擁する軍事組織ザフトの新兵。 地球にあるオーブ連合首長国で生まれたシンは、戦争で家族を失い、「守りたいものを守れる力」を欲するようになる。新たな戦争が始まると、ザフトの若きエースパイロットとして活躍するも、力を求める姿勢を権力者に利用されていく。「平和のため」と言いくるめられてオーブを滅ぼす作戦に参加し、敗れた後に故郷の無事を知って涙した。

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オルフェ・ラム・タオとは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のキャラクター。アウラ・マハ・ハイバルによって人工的に作り出された、世界を統治するための人類の上位種「アコード」の1人であり、その中でも実質的な総司令官として活躍する。 オルフェは表向き新興国家ファウンデーションの若き宰相として活躍する一方、裏では全人類を遺伝子情報によって管理するデスティニープランの復活を目論んだ。自身の番として生み出されたラクス・クラインに執着し、計画を進めると同時に彼女を手に入れようと暗躍する。

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イングリット・トラドールとは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のキャラクター。アウラ・マハ・ハイバルによって人工的に作り出された、世界を統治するための人類の上位種「アコード」の1人。 普段は新興国家ファウンデーションの国務秘書官を務め、アコードの実質的なリーダーであるオルフェ・ラム・タオを補佐している。オルフェを愛しているが、彼がラクス・クラインに執心しているため想いを明かせずにいた。そのラクスから「愛に理由などいらない」ことを学び、敗死するオルフェと共に果てる道を選んだ。

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『機動戦士ガンダム』を第一作とするガンダムシリーズには、素顔を仮面やマスク、サングラスなどで隠した仮面キャラが登場する。ここでは、ガンダムシリーズにたびたび登場する仮面キャラ・仮面の人を一覧でまとめた。ガンダムの代名詞とも言える有名キャラクター「シャア・アズナブル」や、「歴代仮面キャラの中で最も腹黒い」とまで言われた「マクギリス・ファリド」などを紹介している。

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宇宙世紀とは『機動戦士ガンダム』から『G-SAVIOUR』までの作品間に存在する、架空の歴史である。 いわゆる戦記の体裁を採用しており、主に上記作品群の劇中で描かれた戦争をはじめとした、国家および組織間の闘争に年月を当てはめ、あたかも本当にガンダムワールドの歴史が続いているかのように楽しむ事を可能とした設定となっている。 反面、宇宙世紀のガンダムシリーズは年表に基づいた作劇を行うため、この設定を知らないと作品を理解する事が難しくなるという難点も抱えている。

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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは、サンライズによるアニメ作品で、ロボットアニメの金字塔である『ガンダムシリーズ』の作品群の1つ。同シリーズでは7年ぶりのテレビ用作品で、放送前からファンの注目を集めていた。 人類が宇宙に進出し、太陽系に広く勢力を拡大したA.S.122年。アスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星からスレッタ・マーキュリーという少女が編入してくる。やがて彼女を含むパイロット候補生たちは、巨大企業の陰謀に飲み込まれるも、それに懸命に抗っていく。

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『機動戦士ガンダムサンダーボルト』とは、原案を矢立肇と冨野由悠季、作画を太田垣康男によるガンダムシリーズの漫画作品またはそれを原作とするOVA(オリジナルビデオアニメーション)作品である。 本作は大元の原作であるアニメ『機動戦士ガンダム』とほぼ同じ時代から数か月たった期間を描いた作品である。 地球連邦軍所属のイオ・フレミングとジオン公国軍所属のダリル・ローレンツのダブル主人公で構成され、二人の宿命的な出会いと運命的な殺しあう様を描いている。

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「機動戦士ガンダムSEED」は2002年10月から2003年9月まで毎日放送・TBS系列で放送されたロボットアニメ。「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも新しい世代に向けて作られた、“平成のファーストガンダム”と呼ばれる作品。幼少期の親友でありながら敵対する立場にいる2人の少年と、戦争を終わらせるために戦場に身を投じる中での葛藤や苦悩を描いた壮大なストーリーが見どころ。

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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』とは、2015年10月から2016年3月に第1期(第1話~第25話)、2016年10月から2017年4月に第2期(第26話~第50話)が放送されたアニメ作品。「機動戦士ガンダム」シリーズの一作である。 火星の民間警備会社に所属する少年の三日月・オーガスは、ガンダム・バルバトスに乗って戦うことになる。生き抜くために戦いを繰り広げる少年少女たちの成長や挫折といった人間ドラマが濃密に描かれている。

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『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン)とは、福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。2007年より小説版が連載され、2010年よりOVA劇場上映および発売された。2016年には『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のタイトルでTVアニメ版が放送された。 『機動戦士ガンダム』から続く「宇宙世紀」と呼ばれる世界を舞台に、地球連峰が最重要機密として秘匿する「ラプラスの箱」を巡る陰謀と戦い、その中で苦悩しながら成長していく少年の姿を描く。

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1979年から1980年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。ファンが多く知名度が高い作品だが、放送当時は視聴率が振るわず打ち切りとなった。 ガンダムシリーズの1作目で「初代(ガンダム)」や「ファースト(ガンダム)」とも呼ばれる。 ガンダムに乗ったアムロやその仲間が各地を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや別れ、戦いを経て成長していく物語である。

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『機動戦士Ζガンダム』とは、1985年から1986年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。全50話で略称は「Ζ(ゼータ)」。 一年戦争終結から7年、地球連邦軍は増長したエリート組織ティターンズと反地球連邦組織エゥーゴが内紛状態に陥っていた。学生だったカミーユ・ビダンはその抗争に巻き込まれる中で、様々な出会いや別れ、戦いを経験し、新たなニュータイプとして覚醒していく。

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新機動戦記ガンダムW(ウイング)のネタバレ解説・考察まとめ

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『新機動戦記ガンダムW』とは、サンライズ制作の『ガンダムシリーズ』のテレビアニメ。物語の主軸は戦争であるが、本作ではコロニーを支配するためにOZがめぐらす戦略やガンダムに乗るパイロットたちをめぐる人間性と様々な葛藤も描かれている。また日本、西洋、中東、アメリカ、中国をイメージした5機のガンダムが登場し、それぞれのガンダムパイロットの5人全員が主人公役扱いになっている。

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機動戦士ガンダム00(ダブルオー)のネタバレ解説・考察まとめ

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『機動戦士ガンダム00』(きどうせんしガンダムダブルオー)とは、サンライズが製作した日本のオリジナルロボットアニメである。2度のテレビ放映の後に劇場版も公開されている。 宇宙へ進出し、地域格差が現代よりも厳しくなっている地球を舞台に武装組織「ソレスタルビーイング」が戦争根絶を目的として、世界へ宣戦布告する。世界は混乱しながらも一致団結してソレスタルビーイングと戦いを繰り広げていく。

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ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ガンダム Gのレコンギスタ』とは富野由悠季氏による日本のアニメーション作品。 技術の頂点を極めた人々が戦争の末に人類を滅亡しかけた宇宙世紀の1000年以上後を舞台にしている。命からがら生き延びた人々は新しい時代を「リギルド・センチュリー(R・C)」と名付け、さらには同じ轍を踏まぬよう技術に制限をかけ再び繁栄を初めていた。 明るく純粋無垢な主人公ベルリ・ゼナム、少し世話の焼けるお嬢様アイーダ・スルガンの二人の成り行きで始まった世界の仕組みを知る旅の物語である。

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機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)のネタバレ解説・考察まとめ

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『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』とは、1年戦争当時、東南アジアのジャングル地帯でジオン軍の開発する新兵器を巡る攻防と、それに関わる若き連邦士官とジオン軍女兵士との関係を描いた外伝作品。 ビデオ11作と完結編で構成されており、1996年から1999年にかけて発売された。陸戦が主体で、リアルな戦場を描いた作品であるとともに、戦時下の兵士の苦悩を描いている。ガンダムシリーズには珍しく、特別なガンダムが活躍する話ではない。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)のネタバレ解説・考察まとめ

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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』とは、アニメ「機動戦士ガンダム」の作画監督を務めた安彦良和が原作アニメ設定やストーリーを再構築したコミカライズ(マンガ化)作品をアニメ化したもの。 アニメ化に際し、原作マンガの描いた79年の原作アニメの前日談の部分を再構築し、原作アニメにつながるストーリーとなっている。79年のアニメでは主人公アムロ・レイの好敵手であるシャア・アズナブルが本作の主人公として描かれている。

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機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『機動戦士ガンダムΖΖ』とはガンダムシリーズの3作目として1986年3月~1987年1月に放映された。スペース・コロニー「サイド1」でジャンク屋を営んでいた「ジュドー・アーシタ」は前作Z(ゼータ)ガンダムの主人公「カミーユ・ビダン」との邂逅によりニュータイプとして目覚めたことをきっかけにモビルスーツのパイロットとして戦火へと身を投じてゆく。

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機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのレビュー・評価・感想

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
8

前作のテーマの決着と新たなるテーマ愛を掲げたファン待望の良作『機動戦士 ガンダムSEED FREEDOM』

今回紹介するのは『機動戦士 ガンダムSEED FREEDOM』です。ネタバレ部分の核心はカットして、レビュー及び見どころを紹介します。

今作の主人公は、シリーズ第一作の『SEED』の主人公、続編の『SEED DESTINY』でも事実上の主人公として活躍したキラ・ヤマトです。
否定した遺伝子によって全人類の人生を管理する「デスティニープラン」を否定したキラでしたが、今作は新たな敵陣営が継承する形で「デスティニープラン」と対立します。
「誰かに自分の人生を決めてほしい」という人も多いということを大義に掲げる敵陣営に、自分自身の思いをぶつけながら戦うキラの姿が注目ポイントです。

本作の感想として、愛が強調された作品でもあるという私見を抱きました。本作のヒロインラクス・クラインはキラと恋人という公式設定ですが、前作までは恋人として仲睦まじく過ごす描写があまり描かれてはいない印象を持ちます。
今作では、敵陣営の中心人物が同じ能力を持つラクスヘ想いを寄せると同時に、キラのこれまでの行いからラクスと共にあるとを否定するシーンも。苦悩しながらもラクスヘの愛を明確化するキラ、そしてラクスがその想いにどう応えるのかという展開は、これまでのシリーズにはなかった新鮮さを感じてとても満足しました。
また、もう1人の主人公とヒロインにあたるアスラン・ザラとカガリ・ユラ・アスハにおいては、前作ではすれ違いが起こっており、両者の「愛」がどのような決着を迎えるのかについては、長年のファンの心配事。
この点がしっかり描写された点も個人的にはとても嬉しく。アスランとカガリの行方が気になる方は要チェックです。
味方陣営、敵陣営問わず様々な愛の描写が描かれており、戦いの中紡がれる愛の複雑さと想いに触れながら観ると感動を覚えます。

本作は『SEED DESTINY』から19年越しの新作になりました。制作決定後難産の末の作品であり、ファンの方も息を長くして待ちわびていました。
内容も前作の消化不良になったテーマに決着をつけながら、新しい愛というテーマを強調した魅力的な作品になっていますので、気になっている方は是非DVDや配信サイト等でご視聴なさってください。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
10

ガトーは3年待って、ガノタは20年待った。待望の映画化

2000年代初頭 『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』がテレビで放送されて、21世紀になって初めてテレビ放送された『ガンダム』シリーズとして高い人気を得ていました。
『ガンダムSEED DESTINY』が放送されたすぐ後に、短編のOVAが当時では珍しい有料ネット配信をし、映画化の話は噂によく聞いていました。ですが具体的なPVなど形になって表面化することなく、約20年が経ちました。
2023年にテレビ放送された『ガンダム水星の魔女』の最終回の最後、2024年初頭『ガンダムSEED FREEDOM』が公開と初出しPVが流れたときは、「やっとか」という嬉しい気持ちと「20年前のアニメの続編をどう表現するのだろう」という不安の気持ちがありました。

映画公開発表後すぐ、『ガンダム』の商品に携わっているBANDAI SPIRITSはすかさず行動を起こします。映画に登場する「ライジングフリーダムガンダム」と「イモータルジャスティスガンダム」を、フィギュアハイブランドのメタルロボット魂で、映画公開と同時期に発売するとYouTube等で配信したのでした。すごい早い立体化だなぁと購買意欲をかき立てられました。

期待と不安の気持ちで映画公開初日で見ましたが、物語はモビルスーツの発進シーンから始まり、すぐにモビルスーツ同士の戦いがあるなど最初から目が離せない展開でした。
『ガンダム』は深い人間ドラマな所があるので、会話シーンなどは多めにあるだろうと思っていましたが、全体の半分近くはバトルシーンだったので見ていて快適でした。

うやむやで終わった『ガンダムSEED DESTINY』を補完するような内容で、人前では言い辛いくさいセリフ満載でとてもわかり易く、『ガンダム』ファン必見であります。『ガンダム』ファンでなくても、とても見やすい映画になっていると思いました。20年待った甲斐がありました。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
10

細かく描かれるキラとラクスの絆の行方、『SEED』 『SEED DESTINY』を観た方には是非観て欲しい作品!

人は自分の役割を知り、その役割のみをまっとうして生きていく──。

先のプラント評議会議長のギルバート・デュランダルが提唱した「デスティニープラン」を、キラは真っ向から否定した。そんな世界は傲慢だと、人々の未来は自分の手で得るものだと。否定したのは正しかったはずだ。
しかしデュランダルが死した後、世界は彼が口にした通り、戦争をしている。足元の火種を消したかと思えば、今度は別の場所で戦火が上がる。
人々はどうして争いをやめないのだろう、もしかしたら、デュランダルは正しかったのか?

世界平和監視機構コンパスの准将としてライジングフリーダムガンダムを駆るキラは、本当に正しいのは自分なのかデュランダルなのか、分からなくなりつつあった。
正しい選択をしたはずなのに、その選択に自信が持てなくなっていた。
一方ラクスは初代のコンパス総裁として、キラとは違った立場で戦争を止めようとしていた。

ある日、ラクス、キラをはじめとするコンパスは地球の一国家であるファウンデーション王国を訪れた。
戦争の原因となっているブルー・コスモスのミケールの捕縛に、ファウンデーションが手を貸そうというのだ。
そこでラクスは、かの国の宰相であるオルフェ・ラム・タオと奇異なめぐり逢いを果たす。彼と握手をしたとき、互いに着けていた指輪がふれあい、ラクスの脳内にオルフェの思念が流れ込んでくるのだ。
思わずオルフェの雰囲気に飲まれそうになるラクスだが、耳元でキラに名を呼ばれ、ハッとして我に返る。しかし脳に覚えた違和感が何だったのか、わからなかった。

それからキラはファウンデーションとコンパスのミケール捕縛作戦の中、ユーラシアとの軍事国境線を越えて攻撃したことで、協定違反を犯した。
原因は先のラクスと同じように、脳内に誰かからの思念を送られ、正気を保てなくなったことだった。ラクスとしてもこの事態だけはどうすることもできず、結果的にキラを討てと命じることしかできなかった。

その決断の直後、今度は核ミサイルが撃たれる。停止は間に合わない、避難することしができない。
ラクスはキラの安否を気遣いながらも、オルフェに促され、彼やファウンデーションの幹部とともに脱出。キラを撃ってしまった悲しみから昏倒するのだった。
そして、ファウンデーションに捕まってしまうという結果に陥った。

キラはキラで、ファウンデーションが率いるブラックネイトスコートに命を狙われていた。キラの精神を乱し、核を撃ち、キラを沈めようとファウンデーションが最初から企んでいたのだ。
キラが戦場で追い詰められる。敵に包囲された状況で、ライジングフリーダムもそう長くはもたないほどに損傷してしまっている。
そこに駆け付けたのが、赤いズゴックを操作するアスラン・ザラだった。彼は厳しい表情を崩さず、冷静にブラックナイトスコートのモビルスーツと戦い、絶望の中にいるであろうキラを助けた。

だがキラはラクスに裏切られたことへのショックを隠せない。
「ラクスに会いたい──」
弱気な自分を叱咤してくれたアスランに、その場に集う面々に、キラはポツリとそうつぶやいた。
そう、彼はただラクスに隣にいて欲しかっただけなのだ。ただ笑っていてくれたら、それだけで幸せだったのだ。
ようやく心の整理がついたキラに、アスランは手を伸ばす。一緒にラクスを助けに行こう、と。

ラクスもオルフェからの執拗なアプローチに困り果てていた。それに、自分はコーディネーターを超えたアコードという人間なのだとも打ち明けられた。
アコードとは遺伝子を操作して生まれたコーディネーターの上位種で、無言のうちの意志の疎通がはかれるという人種。世界を導き、繁栄をもたらす存在。ラクスはオルフェとは対の存在で、2人が手を取りあうのは必然なのだという。

アコードとはいったいどんな存在なのか。
キラはラクスを救えるのか、そしてきちんと自分の気持ちを伝えることができるのか。
『ガンダムSEED』、『ガンダムSEED DESTINY』ファンには必見の作品であることは間違いない。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
8

愛と戦争の狭間で

124分間のアニメーションとSFを融合させた映画で、サンライズによって製作された今作。
遺伝子調整されたコーディネイターと、自然に生まれたナチュラルの人間たちの間の対立と戦争を中心にストーリーは展開。デスティニープランというシステムが提唱されるものの、それを拒否し、自由な未来を求める人々の戦いが描かれています。
映画の見どころは多岐にわたり、ファンからは「スーパーガンダムSEEDオールスターズ」と評されるほど、多くのキャラクターやモビルスーツが登場します。特に、アスランがズゴックで登場するシーンは、多くの観客を驚かせました。さらに、映画の中では昭和の雰囲気を感じさせる愛のテーマや、予期せぬキャラクターの裏切り、感動的な再会など、様々なドラマが展開します。

しかし、映画を観た人の中には、アークエンジェルの沈没など予想外の展開に驚いたり、キャラクターの行動に「なんでやねん!」とツッコミを入れたくなる場面もあった模様。それにもかかわらず、総じて映画を楽しめたとの声が多く、ガンダムシリーズの作品として、見た後も長く味わい深いものがあると評価されています。
アクション、戦争、ドラマといった要素がバランス良く盛り込まれていおり、ガンダムシリーズのファンはもちろん、新しい視聴者にとっても楽しめる内容となっている今作。ガンダムに詳しくない人でも、物語の背景やキャラクターについて理解しやすいようになっています。

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