ガトーは3年待って、ガノタは20年待った。待望の映画化
2000年代初頭 『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』がテレビで放送されて、21世紀になって初めてテレビ放送された『ガンダム』シリーズとして高い人気を得ていました。
『ガンダムSEED DESTINY』が放送されたすぐ後に、短編のOVAが当時では珍しい有料ネット配信をし、映画化の話は噂によく聞いていました。ですが具体的なPVなど形になって表面化することなく、約20年が経ちました。
2023年にテレビ放送された『ガンダム水星の魔女』の最終回の最後、2024年初頭『ガンダムSEED FREEDOM』が公開と初出しPVが流れたときは、「やっとか」という嬉しい気持ちと「20年前のアニメの続編をどう表現するのだろう」という不安の気持ちがありました。
映画公開発表後すぐ、『ガンダム』の商品に携わっているBANDAI SPIRITSはすかさず行動を起こします。映画に登場する「ライジングフリーダムガンダム」と「イモータルジャスティスガンダム」を、フィギュアハイブランドのメタルロボット魂で、映画公開と同時期に発売するとYouTube等で配信したのでした。すごい早い立体化だなぁと購買意欲をかき立てられました。
期待と不安の気持ちで映画公開初日で見ましたが、物語はモビルスーツの発進シーンから始まり、すぐにモビルスーツ同士の戦いがあるなど最初から目が離せない展開でした。
『ガンダム』は深い人間ドラマな所があるので、会話シーンなどは多めにあるだろうと思っていましたが、全体の半分近くはバトルシーンだったので見ていて快適でした。
うやむやで終わった『ガンダムSEED DESTINY』を補完するような内容で、人前では言い辛いくさいセリフ満載でとてもわかり易く、『ガンダム』ファン必見であります。『ガンダム』ファンでなくても、とても見やすい映画になっていると思いました。20年待った甲斐がありました。