時代の変化を感じた、良作
TVアニメ版から、実に20年近く経て映画化された、本作品。
作画や戦闘シーンなど、実に素晴らしかった。
しかし、今回は特に下記のセリフが印象的過ぎた。
「あんなんで、妥協して」
アグネスのルナへのセリフだ。
その理由は、以下の2つになる。
1つは、時代の変化を感じた事。
約20年前のTVアニメ放送当時には、この"男性選びについて、妥協する"とい言う概念が、あまり無かった。
当時はまだ今よりも好景気だったので、この"男性選びについて、妥協する"とかは無かった。
好景気ゆえに、どの男性を選んでも、女性側は損などは無かった。
でも、TVアニメ版から20年経た現在、この"男性選びについて、妥協する"か否かと言う概念は非常に重要だ。
変に妥協とかして、低収入な男性を選ぶと、女性側は大きな損をこうむる。
好景気やったTV版放送当時の20年前ならいざ知らず、今はこの傾向が如実かつエグ過ぎる。
したがって、約20年前には存在しなかったこの"男性選びについて、妥協する"と言う概念の出現が、個人的には印象的やった。
TVアニメ放送当時の約20年前は"愛してるから、必要"だったけど、現在は"必要だから、愛してる"と言う印象だ。
2つ目は、私が好きなシンの扱いの悪さ。
上記の通り、彼は映画ではアグネスに"妥協"扱いされていた。
おまけに、彼はキラやアスランの手下になりさがった感すらも、否めない。
約20年前のTVアニメ版からのシンファンの私には、ショックやった。
あくまで、彼にはキラやアスランなどとも、対等でいて欲しかった。
でも、もちろん、この映画でも、彼の素晴らしい見せ場もある。
全体的には、辛口なレビューになったかもしれない。
でも、上記以外は非常に完成度の高い、面白い作画である事には違いない。
特にキラやアスランとかのファンの方々には、たまらないと思う。