ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とは、1868年出版のルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』が映画化されたもの。2019年12月に全米、2020年6月に日本公開。監督のグレタ・ガーウィグが脚本も担当。今作に挑むに当たってガーウィグ監督は、著者であるオルコットが「本当は何を言いたかったのか」という命題を深く掘り下げることに焦点を当てた。古来、女性が置かれてきた状況を顕在化することで、自分らしく生きたいと願う現代の女性へのオマージュに昇華させている。

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『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。舞台はイギリスの魔法界。作中にはイギリス魔法界ならではの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。人間界には無い少し変わったものも登場し、作品に楽しさ・面白さといった彩りを添えている。

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『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。三年生となったハリ―。魔法界を訪れるとアズカバンに投獄されていたシリウス・ブラックが、脱獄していたことを知る。シリウスが自分を狙っていることを知るハリー。学生時代、父とシリウスが親友だったことを知り、ハリーは父を裏切ったシリウスに対し憎しみを抱き始める。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第三弾。

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『クレイマー、クレイマー』とは、1979年に公開されたアメリカ映画。突然訪れた離婚をきっかけに、父親が息子との関係を見直すヒューマンドラマ。ホームドラマの名作とも言われており、その中でも父と子に焦点を当て、幼い子供を一人で育てる事や仕事の両立がいかに難しいかも表現され、現代に通じる内容になっている。また、当時アメリカで問題視されていた離婚や養育権の社会問題を描いた事で高く評価された。 内容だけではなく子役を含むキャスト全員の演技が高い評価を受けた作品でもある。

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監督クリント・イーストウッド、主演ケヴィン・コスナーで1993年に公開されたアメリカ映画。 クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーというハリウッドの2大スター共演だが、フィリップ役の子役が素晴らしい演技を見せて、観るものを驚かせた。 脱獄囚ブッチは、逃亡中に8歳の少年フィリップと出会い、人質として連れ出す。逃亡の中で次第に心を通わせていく2人。せつないラストに心打たれるロードムービー。

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『ハリー・ポッターと賢者の石』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。魔法学校を通じて、ハリーと友人たちの絆や成長を描いていく。 1997年に刊行されたJ・K・ローリング原作小説を映画化したもので、2001年に公開された。ハリーポッターシリーズ第一弾。

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『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。

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マンマ・ミーア!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『マンマ・ミーア!』とは、2008年にイギリス、ドイツ、アメリカが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィが自身の結婚式でヴァージン・ロードを一緒に歩いてもらうために本物の父親を探し出す物語。 今作は世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAのヒット曲で構成されており、見てるだけで思わず歌い出してしまうハッピーミュージカル映画である。

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『ハリー・ポッターと死の秘宝』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。ホグワーツに戻らず、分霊箱を探す旅に出かけたハリー、ロン、ハーマイオニー。数少ない手がかりを探しながら、困難な旅を続けていく。そんな中ホグワーツにヴォルデモートが現れ、戦闘が始まる。多くの仲間が死んでいく中、ついにハリーはヴォルデモートと対峙することになる。J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ。第七弾。

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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。復活を遂げたヴォルデモート。しかし魔法省はそれを受け入れずホグワーツに干渉するようになる。そんな中、ダンブルドアは「不死鳥の騎士団」を再び活動させる。五年生となったハリーたちはヴォルデモートに対抗するため、ダンブルドア軍団を結成。そしてヴォルデモートや死喰い人と再び対峙することとなる。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第五弾。

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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。四年生となったハリーたち。ハリーは何者かの陰謀により、トライ・ウィザード・トーナメントに参加することとなる。待ち受ける過酷な課題を乗り越えていくハリー。そんな彼の前で因縁の敵、ヴォルデモートがついに復活する。肉体を持ったヴォルデモートと初めて戦うことになったハリー。その強大な力に圧倒される。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第四弾。

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。二年生になったハリーはドビーに「ホグワーツに行ってはいけない」と忠告を受ける。そして忠告通り、ホグワーツで生徒が襲われるという事件が発生。五十年前に開かれたという秘密の部屋をヒントに、ハリー、ロン、ハーマイオニーがその謎を追う。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第二弾。

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『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。 長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Womenのレビュー・評価・感想

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
8

ストーリーのテンポがよく、あっという間に物語の世界に引き込まれること間違いなし。

原作はルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』。
あまりにも有名で、今までにも何度もドラマ化・映画化されてきた作品だ。
本作はグレタ・ガーウィグ監督によって2019年に制作された映画だ。
これまでの素晴しい作品と、どう差をつけるのか楽しみだったのだが、「そう来たか!」と驚きを覚える構成に感動し、2時間半という長い上映時間にもかかわらず退屈することなく楽しめた。
この作品は時系列が行ったり来たりする。7年前の思い出を間に散りばめながら、現在進行形で物語は進められていく。
そのため『若草物語』をよく知らない方には初めは少々ややこしいかもしれない。
でも心配は無用だ。素晴らしい演技派のキャストたちや、女優業もこなす若手監督の手腕により、すんなり入り込めるはずだ。
例えば、猩紅熱により具合の悪かったベスが、ある朝ベッドにいない。
死んでしまったのでは?と階下に駆け下りたジョーが見たのは体調のよくなった彼女と、母、姉メグの姿だった。
7年後の現在、同じように病気で苦しむベスを見舞うジョー。あの時と同じく目覚めるとべスはいない。
階下に行くが以前とは違い、1人悲しみにくれる母の姿を見た。
何て上手い撮り方だろう。
次に、背景はもちろん4姉妹のファッションも是非注目してご覧いただきたい。
1860年代の衣装をそのまま再現したわけではないと思うが、煌びやかすぎない、中流階級のマーチ家のお嬢さんたちの服装を観て当時の雰囲気を味わえる。
幾度も見直したくなる名作のひとつだと思う。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
10

少女時代との別れとそれぞれの幸せ

アメリカ児童文学として古くから親しまれている若草物語を、新進気鋭の監督グレタカーヴィグが実写化した作品。
主人公のジョーは四姉妹の次女、女性らしさにうまくはまれず結婚こそが幸せの形という風潮にいたらさを感じています。彼女を中心に思慮深く美人な長女メグ、大人しいながらも姉妹の中を取り持つベス、良くも悪くも女の子らしく奔放な末っ子エイミーからなるマーチ四姉妹の日常を描いていきます。
過去と現在を順に映し出していくこの作品の大きなテーマの一つが女性の幸せです。
南北戦争時代の女性は結婚し家庭を持つことが何よりの幸せとされており、その相手が経済的に安定していればなおよしという認識でした。
姉妹はそれぞれこの幸せの形にうまくはまったり、反発したりと自分らしい形で向き合っていきます。
その姿を後押しするそうに映されるのが姉妹の母親と叔母です。
貧しいながらも家庭を持ち幸せを謳歌する母と持ち得た財力を駆使して、独身でもたくましく幸せに生きる叔母の2人は相対する存在として少しずつ影響を残していきます。
結婚し子供を持つだけが幸せじゃないと声高に語られるようになってからしばらく経ちますが、それでも女性としては追いかけづらい幸せな形も存在します。
そんな幸せとどう向き合ってどう手に入れていくのかを、思い描いていた理想と現実にぶち当たりながら少女時代に別れを告げる女性たちに考えさせられる作品です。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
9

まさに「わたしの」ための若草物語だった

この映画は、サブタイトルに「わたしの若草物語」と書いてある通り、作中で若草物語を書いたとされる主人公「ジョー」の視点から見た若草物語であり、この映画の視聴者であり、この「わたし」のための映画だった。
原作小説4冊分をぎゅっと1本の映画としてまとめてあるのと、時間軸が過去と現在の間でいったりきたりするので、最初はストーリーがどう進んでいるのかが分かりにくいかもしれない。それを読み解くヒントとなるのは画面の色合いだ。暖色系の映像で描かれているパートは幸福だった過去を、寒色系の映像で描かれているパートはつらい気持ちで過ごしている現在を描いているという点を意識して見ると、作中の時系列が分かりやすくなると思う。
映画の舞台となっているのは19世紀のアメリカである。しかし、登場する4人の女性が抱えている問題は、現在を生きるわたしと重なる部分が多くあった。
私が最も共感したのは主人公であるジョーだった。将来について尋ねられたジョーが答えた「私は自由な中年女になる。本気よ」という言葉がとても印象に残っている。これを聞いた時、私がなりたかったものをジョーが代わりに言葉にしてくれたように思った。
私の場合はジョーだったが、どの登場人物も魅力的なので、映画を見ればジョー・メグ・ベス・エミリーのうち誰かには必ず共感することができると思う。

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