ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とは、1868年出版のルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』が映画化されたもの。2019年12月に全米、2020年6月に日本公開。監督のグレタ・ガーウィグが脚本も担当。今作に挑むに当たってガーウィグ監督は、著者であるオルコットが「本当は何を言いたかったのか」という命題を深く掘り下げることに焦点を当てた。古来、女性が置かれてきた状況を顕在化することで、自分らしく生きたいと願う現代の女性へのオマージュに昇華させている。

go-1098839649461801110275のレビュー・評価・感想

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
10

古典を現代にリメイクした最高傑作

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、ルイーザ・メイ・オルコットの古典的な小説を基にした、2019年公開のグレタ・ガーウィグ監督の映画です。
この映画は19世紀のアメリカを背景に、マーチ家の四姉妹の成長と彼女たちが直面する社会的な制約、そしてそれぞれの夢を追求する姿を描いています。ジョー、メグ、ベス、エイミーという個性豊かな姉妹たちは、それぞれの愛と野心、困難を乗り越えながら、女性としての自立を模索します。

この映画は、古典的なストーリーに新しい視点を加え、現代の観客にも訴えかけるテーマを扱っています。特に、女性の自立、家族の絆、そして個々の夢を追い求める過程での葛藤がリアルに描かれています。監督のグレタ・ガーウィグは、独特の感性で物語に深みを加え、登場人物たちの内面的な成長を巧みに表現しました。また、映画はその美しいビジュアルと感動的な音楽で、物語の雰囲気を一層豊かにしています。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、単なる家族の物語ではなく、個々のキャラクターが自分自身とどう向き合うかを描いた作品であり、その普遍的なテーマは多くの人々に共感を呼んでいます。視覚的にも感動的な体験を提供するこの映画は、クラシックな文学作品の現代的な解釈として高く評価されるでしょう。