君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Name

君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Name

『君の名前で僕を呼んで(Call Me by Your Name)』とは、2017年に公開されたルカ・グァダニーノ監督による青春・ラブロマンス映画。17歳エリオは大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーとひと夏を共に過ごす。そんなエリオの初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いている。本作はアンドレ・アシマンが2007年に出した小説『Call Me by Your Name』を原作としている。今作では原作の物語の途中までしか描かれておらず、続編の構想が明かされている。

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『シェイプ・オブ・ウォーター』とは、2017年にアメリカで制作・公開された、声を発することのできない中年女性と半魚人が愛を育むラブ・ロマンスを描いた映画である。2018年に日本でも公開され話題になった。1962年冷戦下アメリカの機密機関で働く声を失った女性清掃員イライザと、アマゾン奥地からそこに運び込まれた正体不明の半魚人との心の交流を中心に描いている。前代未聞のラブストーリーということで、ギルレモ・デル・トロ監督作品の中でも傑作と呼ばれた。

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『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』とは、2015年の英米合作で制作されたスパイ・アクション映画。1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』をリメイクした映画。監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズを手掛けたガイ・リッチーが務めた。アメリカの「タイム」誌は、本作を「2015年の映画トップ10」の第9位に挙げている。 東西冷戦下を舞台に、米ソ両国のエージェント同士が手を組み凶悪テロを阻止するというスリリングなストーリー。

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『メッセージ』(原題:Arrival)とは、本作後に「ブレードランナー2049」を撮るドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSFムービー。 突如地球上に現れた巨大な宇宙船。飛来した目的を探ろうと、船内の異星人とコミュニケーションをとるため軍に依頼された女性言語学者が、彼らと接触するうちに未来を見ることが出来るようになり、自分の人生を見つめ直していくシリアスタッチの知的なドラマ。2016年製作のアメリカ作品。

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『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とは、1868年出版のルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』が映画化されたもの。2019年12月に全米、2020年6月に日本公開。監督のグレタ・ガーウィグが脚本も担当。今作に挑むに当たってガーウィグ監督は、著者であるオルコットが「本当は何を言いたかったのか」という命題を深く掘り下げることに焦点を当てた。古来、女性が置かれてきた状況を顕在化することで、自分らしく生きたいと願う現代の女性へのオマージュに昇華させている。

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『ホテル・ムンバイ』とは、2018年に製作されたオーストラリア・インド・アメリカの合作映画である。2008年にインドのムンバイで発生した同時多発テロの際、タージマハル・ホテルに閉じ込められた人たちの様子を実話をもとに描いている。ホテルのレストランで給仕を担当しているアルジュンはロビーからの銃声を聞いて宿泊客を頑丈な部屋へ避難させ、テロリストとの戦いが始まる。監督はアンソニー・マラスが務め、デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ジェイソン・アイザックスらが出演した。

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『完全なるチェックメイト』とは、2015年にアメリカで公開された天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を描く伝記ドラマ映画。冷戦下の1972年、15歳でチェスのグランドマスターとなったボビー・フィッシャーは、その奇抜な言動から周囲から変わり者と扱われてきた。そんなボビーは世界が見守るチェス最強国のソ連が誇るボリス・スパスキーとの対局で苦戦しながらも驚くべき戦略でスパスキーに立ち向かう。チェスの世界で精神の極限状態に追い込まれるボビーを緊張感のある表現で描かれている。

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『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』とは、2023年12月に公開されたミュージカル・ファンタジー・コメディ映画である。 ウィリー・ウォンカの若かりし日の冒険の物語であり、夢と挫折、友情が甘くもほろ苦く描かれている。 1964年に出版され、映画化もされているロアルド・ダールの小説『チャーリーとチョコレート工場』の原点を描いた作品である。 ティモシー・シャラメが主演であるウォンカ役を演じ、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズによって公開され、2023年の興行収入第8位の映画となった。

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君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Nameのレビュー・評価・感想

君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Name
8

南イタリアでのひとなつの思い出

どこの画を切り取っても美しい映画。
南イタリアのどこかの一人の青年がアメリカ人の男と出会い、恋するひと夏を描いた作品。同性愛といったらそれまでだが、この作品は同性愛をとても綺麗に描いていると感じた。

青年の日々の暮らしはスローライフのようで、インターネットから切り離された日本の忙しく流れの速い時間に急かされている我々にとって羨ましいものだった。ごはんは家の庭で家族全員で食卓を囲む。インターネットは一切出てこない。時間ができたら庭のプールで泳ぎ、読書をし音楽の好きな主人公エリオは楽譜を読む。ゆったりとした時間の流れを感じさせる。

想いが通じ合ったオリヴァーとの別れのあとのエリオの父からのエリオに対する言葉はとても重く、優しく、心打たれるものがあった。エリオの両親は同性愛を汚い、嫌悪感を抱くものだとは考えない。むしろ、父親はそれを素直な感情に従った素晴らしいものだとエリオに伝える。その話を聞くエリオのまなざしは強く、真摯に受け止めるものだった。

サウンドトラックも映画のテーマにあっている。坂本龍一のピアノの曲やステファン・スティーブンスのMystery of LoveやVisions of Gideonが特にお気に入りだった。

この作品は最後のエリオの父の言葉を除いて非言語的な場面に重要なメッセージが込められている。ストレートに何かを伝えるものではない。だからこそ、自分の胸に引っかかる「何か」もやもやするものがあり、それを考えるきっかけが作られると感じた。
夏にみたくなる、そんな作品である。

君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Name
10

北イタリアの風や湿度を感じる。

北イタリアの避暑地で過ごす一夏の物語。
17歳の少年エリオと、大学教授である彼の父の元へ、研究者としてやってきた院生のオリヴァーの2人の世界を美しい北イタリアの風景の中で描く。いわゆる同性愛をテーマとして扱ってはいるものの、恋愛や愛全般にかかわる問題を非常にシビアに映している。

タイトルにもある、君の名前で僕を呼んで、というのが真となる主題であり、恋愛がそもそも相手を通して自分を見つめる、というような行為そのものであることをうまく表していると思う。なにより役者2人が美しく、どのシーンを切り取っても絵になる。
2人の肌の温度であったり、触れる空気であったり、水の冷たさであったりをまさに体験するような繊細な画面の色使いと撮り方で、今後も楽しみな監督となった。
2人を繋ぐものがネックレスであるというような非常に微弱なつながりから始まり、またピアノを弾くシーンでの垣間見える教養の高さ、ありとあらゆる所にいわゆる肉体関係だけではないエロスを感じる。挿入歌であるピアノも画面を邪魔せず心地いい。失恋映画の中でも個人的に上位にランクインする作品。映画途中での父からの言葉や、映画最後の電話口でのやりとりは思わず涙がこみ上げてしまう。

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