ファイナルファンタジーVIII(FF8)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーVIII(FF8)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年にPlayStation用に発売したロールプレイングゲーム(RPG)で、シリーズ8作目。
今作ではシリーズ初の主題歌が採用され、その主題歌「Eyes On Me」は50万枚を超えるセールスを記録した。
兵士養成学校に所属する青年スコールがその仲間たちと共に、世界の脅威となる魔女と戦う物語。

エルオーネ

夢の中では4歳。実際は21歳。
スコールたちが見る夢の登場人物のひとりで、夢の中では4歳の少女。
後に現代のスコールたちの前に成人した姿で現れ、夢の正体を明かした。

自分の知る人間の意識を、自分が知る別の人間の過去にジャンクションさせるという能力がある。
スコールの夢の正体がこれである。
戦災孤児でレインに引き取られ、ラグナと出会う。
その特殊能力のために、エスタ国や魔女から狙われる。

ラグナに救出された後、養母のレインが亡くなった後、レインとラグナの子供(スコール)とともにイデアの孤児院に引き取られる。

レイン

戦災孤児だったエルオーネの保護者で、ガルバディア国のウィンヒルに住んでいる。
花を愛する優しい女性で、村人たちからも愛されていた。
重傷を負ったラグナを介抱していくうち、ラグナと想いを寄せ合う。

だが傷が治った彼がまたどこかへ旅立つのでは、とラグナを気遣って、自分の気持ちを素直に言い出せずにいた。
その後ラグナからプロポーズを受け、彼から結婚指輪を受け取った。
その幸せの最中、エスタの魔女狩りでエルオーネが攫われてしまう。
ラグナはエルオーネを取り戻すため、エスタに向う。レインはラグナとエルオーネの帰りを信じて帰りを待つことに。
その時、レインはラグナの子を身篭っていたが、ラグナはそれを知らぬまま旅立った。

ラグナがエルオーネを助けに旅立っている間にレインはラグナの子どもを出産するが、体の弱かった彼女はその後、衰弱してしまう。
ラグナに助け出されて帰ってきたエルオーネに、レインは「ラグナに子どもを見せてあげたかった」と言って亡くなる。
エルオーネの「過去を変えたい」という思いは、このレインの願いをかなえてあげたかったという思いであった。

オダイン博士

エスタの科学者。
魔法研究の第一人者。
擬似魔法やG.F.のジャンクションを発見し、開発した人物。
エルオーネの脳波を分析して、エルオーネの力と同じことができるマシンの基盤を作る。
それは長い時の間に改良され、アルティミシアの時代では過去の人物に完全にジャンクションできるようになっていた。
オダイン博士はこの機械を「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」と名付けたが、その名前も未来へと受け継がれていた。
更なる過去へと行こうと企んでいた未来の魔女アルティミシアは、このマシンの名前からエルオーネの存在を知ることになる。

アデル

スコールの見る夢、ラグナ編に登場する魔女。
かつてエスタを支配し、第二次魔女戦争を引き起こした悪しき魔女。
魔女狩りと称して自分の後継者を探しているとき、特殊能力を有するエルオーネに興味を抱き、手に入れようとする。
ラグナたちによって封印された後、宇宙に移送され、ルナベースの監視下に置かれた。
その後、アルティミシアとサイファーによって封印が解かれる。

アルティミシア

FF8のラストボス。

本作のラストボス。
未来の世界の魔女。
魔女であることで人々から迫害されてきた恨みから、魔女が迫害されていた世界を過去を遡ってすべて作り変えようとしていた。
そのために、オダイン博士が作った「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」の改良型によって過去の魔女を操っていたが、時間圧縮をするためには更なる過去に行く必要があった。
そのためオダイン博士が生きていた時代に存在したエルオーネを探してその力を利用しようと企み、その時代の魔女であったイデアやリノアにジャンクションして操っていた。

システム

ジャンクション

接続、という意味のシステム。
FF8特有の強化システムで、武器や防具を装備する代わりに「召喚獣」や「魔法」を装備する、という独特なもの。
魔法は、個数でストックし、それを各ステータスに装着することで、キャラクターを強化することができる。
ジャンクションするために魔法を集める必要があり、ジャンクションした魔法は使用もできるのだが、使ってしまうとステータスも落ちてしまう。

魔法をジャンクションするためにはまず、G.F.(召喚獣)をジャンクションすることが必要である。
だが、G.F.(召喚獣)をジャンクションすると、記憶の喪失という副作用を伴うことが判明している。
こうしたゲームとしての「システム」と「ストーリー」を密接に関連づけたゲームは珍しいと言える。

ジャンクションできるものは、G.F.、アビリティ、魔法の3つだが、まずG.F.をしなければ残りの2つを装備できない。

G.F. (Guardian Force)

これまでのFFシリーズで言うところの召喚獣のこと。

G.F.の入手方法は、3つ。
1つはバトル中にモンスターから「ドロー」する方法。
2つ目は敵として登場するG.F.と勝負して倒す方法。
3つ目は特定のアイテムによって入手する方法である。

「ドロー」とはプレイヤーキャラが持つアビリティコマンドである。
ドローで入手するG.F.の注意点としては、そのモンスターがボスである場合、ドローせずに倒してしまうと2度と入手することができなくなってしまうこと。
通常の敵として登場するG.F.は基本的にいつでも戦うことが可能であるため、ドローする機会は何度でもある。

手に入れたG.F.は、パーティキャラクターに「ジャンクション」させることができる。
G.F.をジャンクションすると、「G.F.」コマンドでこれまでのシリーズ同様の召喚魔法を発動することができる。
その他、パラメータを強化したりバトル中に使用できるコマンドを増やしたりすることができる。
育成システムとしての側面も併せ持つ。
G.F.は1人のキャラに複数装着することができる。
G.F.はキャラと同様にレベルを持ち、戦闘に応じて経験値とAPを入手して成長させる育成システムがある。
各キャラクターとG.F.には「相性」があり、相性値が高いG.F.は素早く召喚でき、相性値の低いG.F.は召喚まで時間がかかってしまう。
相性値は、G.F.を召喚したり、特定のアイテムや魔法を使うことで増減する。

召喚魔法を使用した際、コントローラーの□ボタンを連打することでダメージがアップする、「おうえん」というジャンクションアビリティがある。
これは長い召喚魔法の演出の間、見ているだけのユーザーに対する救済システムでもある。

ゲーム中には、ジャンクション可能な16体のG.F.が登場し、名前の変更も可能である。
中にはジャンクションできない乱入型G.F.や、イベント扱いでG.F.と呼ばれるが、敵ボスキャラクターとして登場するものもいる。

ストーリー中では、G.F.をジャンクションしていると、過去の記憶を失うという副作用があるとされている。

魔法

FF8の魔法はMP(マジックポイント)ではなく、個数制を採用している。
キャラクターが持てる魔法は全32種類、1種につき最大100個である。

FF8の世界では、魔法は魔女しか使えないという設定であり、その他のキャラクターが使用する魔法は「擬似魔法」という位置付けである。
そのため、レベルが上がると覚えるとか店で買うといった概念がない。

魔法の入手法は、大きく分けて3つ。
・敵から「ドロー」する。
・G.F.のアビリティにより、アイテムや下位魔法から精製する。
・ドローポイントから入手する。
ドローとはコマンドアビリティであり、戦闘中に使用することで相手から魔法を吸い取ることができる。
吸い取った魔法は「ストック」か「はなつ」で実行できる。
もしくはフィールド、ワールドマップ上にあるドローポイントから採取することで入手できる。

魔法は、「魔法をジャンクションするアビリティ」を持ったG.F.をプレイヤーキャラにジャンクションさせることで、魔法をジャンクションできるようになる。
FF8では、防具にあたる装備の代わりに、魔法のジャンクションによって防御などの強化を行うことになる。
そのため、魔法は使うというよりもステータス強化のためのジャンクション目的で所持するという感覚である。

また、後述するカードゲームにより、取得したカードをアイテムに変化させることができる。
そのアイテムから強力な魔法を精製することができる。

Triple Triad(トリプルトライアード)

独自のルールがあるカードゲーム。

Triple Triad(トリプルトライアード)とは、ゲーム内に登場するカードゲームのこと。
1対1で交互に3×3のマス目にカードを配置し、カードの四辺に割り当てられた数字の大小で勝負をつけるという、陣取り合戦のようなゲーム。

カードの入手方法は主にカードゲームに勝った相手から奪う、または、アビリティ「カード」を使うことでモンスターをカードにできる。

世界中にいる人に□ボタンで話しかける事でプレイでき、プレイヤーが負けると相手にカードを奪われる。
地域ごとに、特殊ルールがあるため、それに応じた様々な戦略が要求される。
特殊ルールは、プレイヤーが各地でカードゲームをすることで少しずつ変わってゆく。
また、カードクイーンに金を払うことで新たなルールを追加してもらうことができる。
バラムには、ルールを全消去してくれるキャラもいる。

これらのカードはアビリティ「カード変化」によってアイテムに変化させられる。
G.F.やプレーヤーキャラが描かれたレアカードが存在し、これらは入手困難なレアアイテムに変化させられる。
よって、このカードゲームをたくさん遊べば、ゲーム進行上有利となるアイテムなどを手にすることになる。

『ファイナルファンタジーVIII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ラスボス感あふれる姿。

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