バイオハザードIII（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

アンブレラ社の科学者でアリス計画の責任者でもある人物。アリスのクローンを大量に生み出しては実験のために死亡させたり、実験中の事故の際に部下を見捨てて自分だけ逃げ罪悪感のある様子も見せないなど冷酷な性格である。
スーパーアンデッドに噛まれて感染し自らにワクチンを過剰に打つなど目に余る行いの結果処刑されるが、目覚めて強大な力を持ったクリーチャー・タイラントとなり地下施設を壊滅に陥れる。

アルバート・ウェスカー

アンブレラ社のトップに君臨する人物。東京にある本部で世界各地の支部に指示を出し、アイザックスにも命令を下していた。
結果を出せないアイザックスを切り捨てることを示唆するなど厳しい性格。

バイオハザードIII（Resident Evil: Extinction）の結末

アンブレラ社の地下施設入り口を押さえたアリスたちは社のヘリを奪うことに成功する。ヘリに乗ってアラスカを目指すクレアたちと別れたアリスは一人施設内に侵入し、タイラントとなったアイザックス博士と対峙することとなる。激闘の末アリスはタイラントを倒し、実験のために作られ保存されていた自分のクローンたちと出会う。施設の通信設備を使ってアリスがアンブレラ社東京本部のウェスカーに対して宣戦布告のメッセージを送り、映画はエンディングを迎える。

『バイオハザードIII』の用語

T-ウイルス

アンブレラ社が開発したウイルス兵器。死者を蘇らせて人を襲うアンデッドへと変異させる力を持つ。生命力、感染力も凄まじく、漏洩したウイルスの封じ込めを何度も試みたアンブレラ社の苦労もむなしく世界中へと広まり、文明を崩壊させた。

アンブレラ社

世界最大規模の企業で、生物兵器の開発などを行う裏の顔を持つ。T-ウイルスによって世界が崩壊した後も、世界各地の地下施設を拠点に存続しながらウイルスを撲滅するための研究を続けている。
必要不可欠な研究材料であるアリスを執拗に追跡しており、アリスと仲間の前に敵として立ちはだかる。

アリス計画

T-ウイルスを細胞レベルで体内に取り込み超人的な進化を遂げたアリスについて調査する、アンブレラ社の主力の研究の一つ。生物兵器としてのアリスの可能性に着目する一方、世界中に広がり文明を崩壊させたウイルスへの対抗策を生み出すことを目的としている。アリスのクローンを用いて一定の成果を見せていたが、オリジナルのアリスが欠けているため決定的な結果を出せずに停滞していた。

スーパーアンデッド

普通のアンデッドより知能や力が増した生物兵器。アリスのクローンの血液を用いて、アリス計画の産物として生み出された。
アリスを捕らえるために数十体が生産され、クレア車団を襲撃するために使われた。

タイラント

アイザックス博士がスーパーアンデッドのウイルスや過剰なワクチンを体内に取り入れた結果変異したクリーチャー。腕の触手を伸ばして攻撃する。体の再生能力も非常に高く、撃たれたり切られた傷も即座に回復する。

撮影の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

通行する車が映りこむミス

映画の後半、アリス達がアンブレラ社の地下施設への入り口を偵察しているシーンで、画面の奥の方、砂漠の道路を数台の車が走っているのが映る場面がある。荒廃しているはずの世界ではあり得ない光景だと話題になったが、これは撮影ミスによるもの。映りこんでいるのが気づかれないまま編集され、公開されてしまったそう。
前作『バイオハザードⅡ アポカリプス』でも複数の編集ミスが見られており、そちらも公開当時話題になった。

ジルとアンジェラはどうなった？

前作『バイオハザードⅡ アポカリプス』でカルロスやアリス、L.J.と共に生き残ったジルとアンジェラだが、本作では登場しない。彼女らがどうなったか疑問に思う声も公開当時聞かれたが、その謎は本作に合わせて発売された小説版で明らかになっている。その小説内では前作のラストでアリスがジルたちと再会したシーンから本作の世界崩壊後までの間を繋ぐエピソードが明らかにされている。そこではジルはアリス達と分かれてアンブレラ社の陰謀を暴露する計画を進めていたもののウイルスによって文明が崩壊し、荒廃した世界で生存者を率いてコミュニティを築いていく様子が描かれている。一方でアンジェラはアリス達と行動を共にしていたが、アンブレラ社の衛星によって操られたアリスに殺されてしまうというショッキングな事実が描かれている。そしてこの事件が、アリスが他の皆と行動を別にして一人で旅していた理由であることも明かされる。