バイオハザード RE:4(Biohazard RE:4)のネタバレ解説・考察まとめ
『バイオハザード RE:4』は2023年にカプコンからPS5、PS4、Steam用ソフトとして発売されたゲームで、『バイオハザード4』のリメイク作品。2020年に発売された前作『バイオハザード RE:3』から続く『REシリーズ』3作目である。"アンブレラ事件"から6年後、アメリカ政府のエージェントとなった主人公レオンは、大統領令嬢であるアシュリーを奪還すべく、スペインのある村を訪れる。
『バイオハザード RE:4』の概要
『バイオハザード RE:4』とは、2023年にカプコンから発売されたサバイバルホラーゲームである。今作はホラー要素よりアクション要素が全面に出た作品で、銃だけでなく体術も駆使した戦闘で次々と敵を倒していく痛快さ、王道的な流れながら『バイオハザードシリーズ』の要素がしっかりと詰まった作品。大人気作品であった『バイオハザード4』のリメイクとあって、当初はその再現度や完成度を心配する声が多くあったが、「期待を上回った」という声が多く上がる結果となった。プロデューサーは平林良章、シナリオはマシュー・コステロが担当している。(『バイオハザード4』のプロデューサー、シナリオとは異なる)オリジナル版との違いは製作陣だけでなく、ゲーム内容もいくつかの変更点がある。例えば一部のQTEが削除されていたり、アシュリーの体力ゲージが廃止、更にはアシュリーに待機命令が出せなくなっている。
また、追加点として、ナイフアクションの追加や弾丸のクラフト、サイドミッション、しゃがみアクションなどが追加されている。シナリオについて、『バイオハザード4』の大まかなストーリーはそのままに、いくつかの詳細な変更がある。(例:ルイスについての詳細が知れるストーリーの追加など)
“アンブレラ事件”から6年後の2004年。“アンブレラ事件”の生還者であるレオン・S・ケネディは、そのポテンシャルを買われてアメリカ政府のエージェントとなっていた。護衛任務のでている大統領令嬢、アシュリーが誘拐されたとのことで、現場と思われるスペインの小さな村に訪れるレオン。そこで待ち受けていたのは、レオンを見るなり突然襲いかかる狂人化した村人たちであった。村を調査していくうちに、レオンは村人たちの狂人化は“プラーガ”という寄生生物が原因であると知る。そしてプラーガには、ある教団が関わっていた。そして、プラーガについての情報を握る謎の男、ルイス。レオンは無事、アシュリー奪還とプラーガの正体を突き止めることができるのか。銃撃、体術を用いてのアクションで物語を進めていくサバイバルホラーゲーム。
『バイオハザード RE:4』のあらすじ・ストーリー
スペインのある村で暴徒化した村人たち
“アンブレラ事件”によってラクーンシティが壊滅してから6年後(2004年)。
”アンブレラ事件の生存者”としてポテンシャルを買われ、レオンはアメリカ政府のエージェントとなっていた。ある日、レオンが警護を担当するはずだった大統領の娘、アシュリーが拉致され、その捜索を開始することになる。
拉致された場所と思われるスペインの片田舎まで、地元の警察官2人とパトカーで向かうレオン。「何もない田舎に何の用だ」と訝しむ2人を適当に交わしつつ、パトカーは目的の村へと到着する。着くや否や1人の警察官がトイレへと向かうが、なかなか帰ってこないことから、レオンは様子を見てくるように頼まれてしまう。渋々様子を見に村へ足を踏み入れると、足元では鹿が惨殺されており、不気味な雰囲気を感じとる。しばらく進むと1件の家があり、中へと潜入すると1人の村人を発見。早速村人から情報を得ようと声を掛けるが、レオンは突如襲いかかられてしまう。驚きながらも村人を体術にて撃退し、家の地下に降りると、そこには先ほどトイレへ立った警察官が無惨な姿で殺されていた。警察官の無線には、先ほど車に残っていたはずの警察官の声。そこに、先ほど確かに倒したはずの村人が、まるでゾンビのようにゆっくり歩み寄ってレオンに向かってくるのであった。村人を倒して家を出るが、村全体が何やらおかしな空気を漂わせている。村人の雰囲気が禍々しく、レオンに向ける視線に敵意が滲み出ているのだ。実は村にいる村人は全員、謎の力で暴徒化していたのであった。突如襲いかかる村人を、戸惑いながらも倒していくレオン。通信室にいるハニガンの指示のもと、レオンは村にあるはずのアシュリーの痕跡を探す。その最中、拘束されていた謎の男、ルイスと出会う。ルイスに助けを求められ、レオンは隙を見て拘束を解くが、村人同様に暴徒化した村長に謎の液体が入った注射を打たれてしまう。その液体とは“プラーガ”と呼ばれる寄生虫であった。
意識を失うレオンを横目に、ルイスはレオンの荷物を奪う。意識を取り戻したレオンは荷物を奪われたことに気づき、村の建物を探索して荷物を発見、無事奪還する。そしてハニガンにルイスの報告をしつつ捜査を進めていると、ある家でアシュリーと思わしき写真を発見。場所は村で不気味に聳え立つ教会らしかった。こうしてレオンはアシュリー奪還のため教会へ向かうこととなる。
怪しき男 ラモン・サラザールの城
出典: www.famitsu.com
教会へ向かう途中、謎の巨大生物”デルラゴ”に遭遇するレオン。海中に潜るデルラゴに槍で対抗し、遂にデルラゴを撃退。そして村の教会へと到着する。協会内は村同様、プラーガによって暴徒化した教徒たちが襲いかかってくる。教徒たちを倒しながら、遂に教会の一室にてアシュリーを発見、怯えるアシュリーに事情を説明し安心させ、見事救出に成功する。その後、村で助けた男、ルイスと再会。荷物を取られたレオンはルイスを警戒するが、ルイスから「村人たちの暴徒化の原因はプラーガと言う寄生生物」「その卵がレオンとアシュリーの体内にも注入されている」と聞かされ、その情報に信憑性を感じ、レオンは目的を”アシュリーと自身のプラーガの除去”に切り替えることになる。
一度ルイスと別れ、村からの脱出を試みるレオンとアシュリーだったが、ルイスからの無線で「体内のプラーガの成長を遅らせる遅延薬があるので、城の中庭に来い」と連絡を受け、城へ向かうことに。しかし道中にて城主のラモンと遭遇。アシュリーを渡すよう要求され、レオンがそれを拒否すると、突如アシュリーは意識を乗っ取られ、ラモンの元へゆっくりと歩いて行ってしまう。
アシュリー奪還を目指すレオンの前に、“アンブレラ事件”時に死亡したと思われていた女スパイ、エイダが現れ、二人は6年ぶりに再会する。その後、訳知り顔で去って行くエイダと別れた後、攻撃を仕掛けてくる教団員を倒しアシュリーとの合流を果たす。二人でルイスの待つ中庭へ向かうが、ラモンによってまたしてもレオンとアシュリーは分断してしまう。
更にラモンによって、レオンは城の奈落へと落とされてしまう。が、持ち前の身体能力を活かして這い上がった後、偶然居合わせたルイスと合流。2本ある遅延薬のうち1本をレオン自身に投与し、ルイスと二人で地上への道を探す。しかし地上まで後一歩のところでルイスは何者かに殺害されてしまう。その犯人とは、エージェントになってから間もなくレオンを教育をしてくれていた、教官のクラウザーだった。
教官と新人として仲良くなった2人だが、クラウザーの殺意を前にして戦いを余儀なくされる。クラウザーとの熾烈な戦いの後、辛くもクラウザーを退けたレオンは、無事に地上へ戻る。そこでエイダから無線が入り、アシュリーが時計塔にいることを知る。更に強力化している教団員を片付けながら時計塔の最上部へ到着するレオン。すると目の前でアシュリーは、一命を取り留めたクラウザーによって連れ去られてしまう。そしてレオンの前には巨大化して怪物化したラモン。苦闘の末にラモンを倒し、待っていたエイダとともにクラウザーの船を追う。
教団本部は武装した戦闘員集う要塞の孤島
船の目的地は孤島で、その実態は武装した戦闘員たちが集う要塞であった。
戦闘員たちの厳重な包囲網を突破し、ようやく施設内に囚われていたアシュリーを救出。無事アシュリーにも遅延薬を投与する。
しかしあくまで遅延薬であるため、完全な除去には至らない。完全な除去を目指すべく、ルイスが「プラーガを除去できる」と言って示していた、山頂にある教団本部に向かう二人。そこへ教祖のサドラーが現れ、アシュリーはまた連れ去られてしまう。そしてレオンの前には、先ほどアシュリーを連れ去ったクラウザー。こうしてクラウザーと再度戦闘をすることとなる。
死闘の末にクラウザーを倒し、更に凶暴化する戦闘員たちを押し退け、山頂の教団本部へ到達する。
サドラーから妨害を受けるも、エイダのスマートかつ的確なアシストにより、レオンとアシュリーはルイスの研究室を目指す事になる。二人とも限界寸前であったが、研究室の設備によってまずはアシュリーのプラーガ除去に成功。しかし寸前で力尽きたレオンはそのまま意識を失ってしまう。しかしアシュリーが意識を失ったレオンに除去レーザーを当てたことでプラーガを除去。後一歩で手遅れになるかと思われたレオンは意識を取り戻した。
無事にプラーガ除去に成功した二人は、そのまま島からの脱出を目指す。しかしエイダがサドラーによって拘束されていることを知り、レオンは単身でエイダ救出に向かう。
サドラーの元へ乗り込み、拘束を解いたエイダと共闘してサドラーとの最終決戦に。死闘の末に勝利した二人は無事孤島を抜け出す準備に移る。エイダは自身のヘリで、レオンとアシュリーはジェットスキーで爆発寸前の孤島から脱出。こうして、3人は無事祖国アメリカへと帰るのであった。
『バイオハザード RE:4』のゲームシステム
ゲーム難易度
ASSISTED
初心者モード。
ゾンビの数が減る、弾や回復薬が増える等、攻略しやすいモードとなっている。
STANDARD
通常モード。
ゾンビの数や弾、回復の数は適度な量に調整されている。
ちなみに今作は非常に難易度が高く、前作のプロフェッショナルモード(今作でいうところの「HARDCORE」)をクリアしたプレイヤーも今作のSTANDARDで苦戦するほどである。
HARDCORE
上級者向けモード。
敵の数が多く、弾や回復が少ない、難易度の高いモード。
戦闘
体術
銃でダメージを与えてから敵に近づきアクションボタンを押すことで発動可能。
また、ショートカットキーに武器を設定することで素早い武器切り替えが可能になっている。
パリィ
ナイフを使って敵の攻撃を弾く。(ナイフを持っていること前提)
しゃがみ・ステルスキル
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目次 - Contents
- 『バイオハザード RE:4』の概要
- 『バイオハザード RE:4』のあらすじ・ストーリー
- スペインのある村で暴徒化した村人たち
- 怪しき男 ラモン・サラザールの城
- 教団本部は武装した戦闘員集う要塞の孤島
- 『バイオハザード RE:4』のゲームシステム
- ゲーム難易度
- ASSISTED
- STANDARD
- HARDCORE
- 戦闘
- 体術
- パリィ
- しゃがみ・ステルスキル
- タイプライター
- クラフト
- 武器商人
- 射的場
- 『バイオハザード RE:4』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- レオン・S・ケネディ
- アシュリー・グラハム
- エイダ・ウォン
- ルイス・セラ・ナバロ
- ロス・イルミナドス教団
- ビトレス・メンデス
- ラモン・サラザール
- ジャック・クラウザー
- オズムンド・サドラー
- その他
- イングリット・ハニガン
- 武器商人
- アルバート・ウェスカー
- 『バイオハザード RE:4』のアイテム
- ハンドガン
- ショットガン
- サブマシンガン
- ライフル
- マグナム
- スロアー
- ナイフ
- 投擲物
- 回復アイテム
- 『バイオハザード RE:4』の用語
- クリーチャー
- プラーガ
- ガナード
- デルラゴ
- ガラドール
- ノビスタドール
- リヘナラドール
- アンブレラ事件
- 『バイオハザード RE:4』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アシュリーのフェイスモデルは「エラ・フレイヤ」
- 日本語版のレオンのセリフ「泣けるぜ」が英語版では多様な言い回しに変化
- ラモン・サラザールのフェイスモデルは女性
- 武器商人はそれぞれ別人物
- 武器商人と『バイオハザード ヴィレッジ』のデュークは旧友説