スウィングガールズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『スウィングガールズ』とは、2004年に公開された「ジャズやるべ!」をキャッチフレーズに掲げた青春コメディ映画である。監督・脚本は『ウォーターボーイズ』で一躍有名になった矢口史靖が手掛け、主演には上野樹里を迎えた。山形の田舎を舞台に、ジャズや音楽とは無縁だった田舎の女子高生達は、ひょんな事からビッグバンドを組みある日突然ジャズの世界へ。落ちこぼれ高校生達が、ビッグバンドをきっかけに次第にジャズに魅了されていく様が描かれている。
友子達総勢17名によるジャズバンド名。正式名称は「スウィングガールズ アンド ア ボーイ」だが、拓雄以外は全員「スウィングガールズ」と呼んでいた。
ビッグバンド
ジャズを演奏するバンドの種類を指す。基本的には、トランペット、トロンボーン、サックス、ピアノ、ドラム、ギター、ベースで編成される。
スウィング
野球でバッドを振ること、また音楽ではジャズ特融のリズムを指す。野球試合では2アウト2ストライクのピンチに陥った山河高校に観客が「スウィングしなけりゃ意味ねぇよ」とヤジを飛ばす場面がある。また、音楽用語でのスウィングでは小澤が香織に「スウィングしないと駄目だ」とアドバイスする場面がある。
ジャズ
20世紀頭頃にアフリカ系アメリカ人によって生まれた音楽。ジャズが登場してから様々な影響を受け少しずつ形が変わってきたが、基本的な裏にアクセントを置く独特なリズムは現代まで変わっていない。
ベル
楽器の音が出ててくる部位をベルと呼ぶ。サックスやトランペット、トロンボーンなど種類は問わず基本的に管楽器の先端が膨らんでいる形状は全てベルと呼ばれる。
YAMAHA
バイクなどを取り扱うYAMAHAもあるが、本作では楽器会社やレッスンを行うYAMAHAを指す。実際に存在する会社で、日本全国に店舗があり楽器販売や様々な楽器のレッスンを行っている。
チューニング
楽器の調弦や調律。管楽器や弦楽器は湿度・温度で調律がすぐに狂うため、大雪が降る寒い屋外から暖房の効いた屋内に入った際にはかなり調律が狂ってしまう。
音叉
U字状の金属。基本的に温度には左右されないため、チューニングの基準音として用いられることがある。
『スウィングガールズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
スウィングガールズの初コンサート
たったの7人で演奏していた友子達。上達はしていたものの、やはり7人では味気なさのある演奏だった。それでも、これまでジャズに触れたことのない街の住民には新鮮な音楽で興味を持った人が続々と集まっていた。友子達と仲間割れし、バイトや遊びに明け暮れていた残りの10人は、店の前で演奏していたのが友子達だったことに気付くとすぐに走ってどこかへ行ってしまう。女子高生に取って着飾る事やお洒落をすることは何よりも大切のはずだが、10人はブランド物を全て売り捌き楽器を揃えて演奏へ参加する。練習もしていなかったのになぜか楽譜なしでいきなり友子達と同じレベルで吹けてしまう事はさておき、17人での演奏は迫力も増して更に磨きのかかった演奏となった。「故郷の空」で始まったこのコンサート終了後には故郷の空に雪が舞い、冬の訪れを知らせるという趣深い演出もある。何度見ても飽きない、新生スウィングガールズ誕生の瞬間だ。
再び輪に加わった友子
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目次 - Contents
- 『スウィングガールズ』の概要
- 『スウィングガールズ』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 届かないお弁当
- メンバー集め
- トレーニング開始
- 試合前日
- 本番当日
- 二学期
- ジャズ再び
- 楽器の修理
- 練習場所
- スウィングガールズ
- 音楽祭出場
- 音楽祭当日
- 『スウィングガールズ』の登場人物・キャラクター
- スウィングガールズ
- 鈴木友子(すずきともこ/演:上野樹里)
- 斉藤良江(さいとうよしえ/演:貫地谷しほり)
- 関口香織(せきぐちかおり/演:本仮屋ユイカ)
- 田中直美(たなかなおみ/演:豊島由佳梨)
- 中村拓雄(なかむらたくお/演:平岡祐太)
- 渡辺弘美(わたなべひろみ/演:関根香菜)
- 山本由香(やまもとゆか/演:水田芙美子)
- 大津明美(おおつあけみ/演:根本直枝)
- 久保千佳(くぼちか/演:あすか)
- 岡村恵子(おかむらけいこ/演:中村知世)
- 清水弓子(しみずゆみこ/演:松田まどか)
- 石川理絵(いしかわりえ/演:金崎睦美)
- 下田玲子(しもだれいこ/演:あべなぎさ)
- 宮崎美郷(みやざきみさと/演:長嶋美沙)
- 吉田加世(よしだかよ/演:前原絵里)
- 木下三保(きのしたみほ/演:中沢なつき)
- 小林陽子(こばやしようこ/演:辰巳奈都子)
- 山河高校
- 小澤忠彦(おざわただひこ/演:竹中直人)
- 伊丹弥生(いたみやよい/演:白石美帆)
- 久保田先生(くぼた/演:宝井誠明)
- 吹奏楽部 部長(演:高橋一生)
- 野球部部員 井上(演:福士誠治)
- 千恵(ちえ/演:岩佐真悠子)
- 鈴木家
- 鈴木泰三(すずきたいぞう/演:小日向文世)
- 鈴木早苗(すずきさなえ/演:渡辺えり)
- 鈴木亜紀(すずきあき/演:金子莉奈)
- 鈴木みえ(すずきみえ/演:桜むつ子)
- バイト先のスーパー
- 主任(演:木野花)
- チーフ(演:大蔵孝二)
- YAMAHA
- 森下(もりした/演:谷啓)
- 真澄(ますみ/演:西田尚美)
- 聡(さとる/演:谷本和優)
- 自動車工場
- 高志(たかし/演:眞島秀和)
- 雄介(ゆうすけ/演:三上真史)
- その他
- パチンコ店 店長(演:田中要次)
- カラオケボックス店員(演:徳井優)
- 音楽ホールの司会者(演:管原大吉)
- 楽器店 店員(演:江口のりこ)
- 弁当屋(演:森下能幸)
- 列車 車掌(演:小形雄二)
- 老婆(演:森康子)
- 公園横の奥さん(演:林田麻里)
- 『スウィングガールズ』の用語
- スウィングガールズ
- ビッグバンド
- スウィング
- ジャズ
- ベル
- YAMAHA
- チューニング
- 音叉
- 『スウィングガールズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スウィングガールズの初コンサート
- 再び輪に加わった友子
- 「全ての人間は2種類に分けられる」
- ホールでの演奏
- 『スウィングガールズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スウィングガールズのモデルとなった学校
- キャストのオーディションには詳しい事は明かされていなかった
- ほぼ楽器未経験の女優達
- 方言指導と役者の2役を担った眞島秀和
- ラジオから流れた「A列車で行こう」
- 『スウィングガールズ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:「故郷の空」
- 挿入歌:Louis Armstrong「この素晴らしき世界」
- 挿入歌:「失恋してもラビンユー」
- 挿入歌:「イン・ザ・ムード」
- 挿入歌:「A列車で行こう」
- 挿入歌:「ムーンライト・セレナーデ」
- 挿入歌:「メキシカン・フライヤー」
- 挿入歌:「シング・シング・シング」
- ED(エンディング):Nat King Cole「L-O-V-E」