角名倫太郎（ハイキュー!!）の徹底解説・考察まとめ

ミドルブロッカーはポジションの性質上速攻が他の攻撃よりコンパクトになりがちで、ブロックから逃げるようにスピード重視で打つことが多い。しかし角名の速攻は、ちゃんとしたトスさえ上げたらブロックと真っ向から勝負できるほどの威力を持っている。ブロッカーは角名を止めようと躍起になるが、実はそれが彼の思いどおりでドツボにハマる。
しかし烏野との対戦では月島の無理に追いかけない戦い方によって攻略されてしまう。試合の前夜に烏飼コーチが「スパイクを打たれる瞬間てのはスパイクVSブロッカーの1vs1じゃない。ブロッカーが二枚になったって1vs2じゃない。いつだって1vs6。必ず戦いようは有る」と言っていたことから、予め1・2セットかけて後ろで構えているレシーバーに「これが角名倫太郎のターン打ちですよ」と伝えようと意図していたこと分かる。

烏野対稲荷崎の試合をリアルで観戦している音駒高校の研磨が、黒尾に「クロだったら稲荷崎の10番どうする？」と聞いた際も黒尾も「じたばたしねぇかな。アレは無闇に追っかけても逆を突かたり、そもそも角名の打点に“幅”をカバーしきれない。止めることに躍起になったらドツボにハマル」と分析しており、月島の戦略が成功法のひとつであったことを裏付けている。しかし黒尾でも「わかってても多分俺は我慢できなくてたまに手ぇだしちゃう」と予想するほどのターン打ち。月島は連携プレーを優先し、ずっとレシーバーの視界をクリアにすることを行ってきた。結果角名のターン打ちに関しては打てば打つほど烏野が有利となった。月島のこの戦略に角名は「こんなに自己主張が薄いミドルブロッカーは初めてだよ。機械かよ」と驚き「烏野さすがに飛び道具ばかりじゃない」と烏野の安定した土台、理性の部分を評価されたプレーともなった。

角名倫太郎の来歴・活躍

才能を見込まれて県外の名門校へ

角名は愛知県からスカウトを受けて兵庫県の稲荷崎高校に入学したため、漫画では関西弁を話さず常に標準語を話しているキャラだ。しかしアニメでは稲荷崎の周りの影響を受けてか語彙は関西弁ではないものの、イントネーションは関西弁っぽくなっている。

隙あればサボる性格

角名が春高バレー開催前の練習風景の一幕を思い返すシーン。
ランニングの練習時に一切の手抜きや妥協はせず、きっちりこなす主将の北とは対極に角名は近道を探している。
また北も角名のさぼる癖については警戒しており「点差が付くか、勝ちがみえてくるとサボり出す」と思考して、それを見逃さんとするシーンもあることから、角名は日頃の練習から上手にサボっていることが伺える。

体幹を生かしたターン打ちに烏野苦戦

角名の胴体を使ったターン打ちは、スパイクを狙う場所が幅広く予想をしてのブロックが非常に難しい。春の高校バレー 全日本バレーボール高等学校選手権大会で対戦した烏野高校の月島は、相手をよく見てブロックをするが角名の打つ幅が絞れないターン打ちをドシャっと出来ず常にスパイクを抜かれていた。
角名のターン打ちは、相手ブロッカーが上手い（スパイカーをよく見る選手）ほど、その力を発揮するため月島には「大丈夫、あんたブロック上手だよ」とスパイクを止められない月島を称賛することさえあった。
また角名のスパイクは打つ幅だけでなく、ちゃんとしたトスさえ上げればブロックと真っ向から勝負できるほどの威力も持っていた。角名のブロックを止めようとブロッカーが躍起になれば、なるほど後方のレシーバーとの連携がうまくいかなくなる。そして、それが角名の最大の狙いなのだ。

月島との攻防

持ち前の体幹を生かすことで敵を操ることがうまい倫名だが、春の高校バレー 全日本バレーボール高等学校選手権大会で対戦した烏野高校の月島の無理に追いかけない戦い方によって攻略されてしまう。
倫名のスパイク時に「ここでこの人を叩き落とせたら烏野は大盛り上がりだろうな」と月島は思考しつつも、機械的に「でも無理だから居ろよ」と自分の後ろにいる日向を信頼しレシーブの邪魔しないブロックを続けた結果、倫名のスパイクは攻略され、烏野に敗北してしまう。

稲荷崎の煽り担当

春の高校バレー全日本バレーボール高等学校選手権大会での烏野高校との対戦では角名のターン打ちを攻略した月島だったが、試合後半には体力が追い付かず、ターン打ちではない角名のスパイクを抜かれてしまう。これまで煽りには、煽りで返していた月島も図星をつかれて「…そうですね」と言葉に詰まる様子からイラついていることが分かる。

卒業後はVリーガー

卒業後はVリーガーとして活躍しているようでDivision1のEJP（東日本製紙）RAIJINに元梟谷学園高校バレー部出身の鷲尾辰生と元井闥山学園高校のバレー部の古森元也と共に所属している。

角名倫太郎の関連人物・キャラクター

宮治（みや おさむ）

稲荷崎高校で角名の1年後輩に当たるウィングスパイカーだ。侑と双子で”高校最強ツインズ”として有名。烏野高校との試合では「たとえ宮侑を崩しても、双子の治が補完する」と言われるほど安定したセットアップと、侑との連携による変人速攻が輝いた。
また学生時代に侑と治が体育館で乱闘をした際に角名がスマホで写真を面白がって撮影したりする様子から仲の良い関係性が分かる。卒業後はSNSで双子ネタを投稿していることから交流がその後も続いていることが分かる。

宮治（ハイキュー!!）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

宮治（みや おさむ）とは、古舘春一の高校バレーを題材にした漫画作品『ハイキュー!!』に登場する稲荷崎高校の2年生でウィングスパイカー。主人公の日向翔陽（ひなた しょうよう）、影山飛雄（かげやま とびお）の在籍する烏野バレー部が“春の高校バレー”全国大会に出場した時、2回戦の対戦相手として登場する。宮治の在籍する稲荷崎高校は、その大会で優勝候補と目されていた。宮治には双子の弟で「高校生ナンバーワンセッター」と言われる宮侑（みや あつむ）がいる。