ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』とは2004年に公開されたロマンティック・コメディ映画。前作『ブリジットジョーンズの日記』(2001)の続編としてイギリスとアメリカに共同制作され、またもや大ヒット映画となる。相変わらずドジでぽっちゃり女子のブリジットと、堅物だけど真面目で温かいマークは、恋人として蜜月の日々を送っていた。しかしお互いの育ちや環境の違いで衝突したり、美人な同僚に嫉妬したり、と波乱万丈なブリジットの恋模様がキュートなコメディタッチで描かれている。
主要人物
ブリジット・ジョーンズ(演:レネー・ゼルウィガー)
吹き替え:松本梨香
ドジで太めの煙草がやめられないシングルだが、真っすぐで温かい人柄で周囲に愛されている女性。
前作でマークと付き合い始め、今作はラブラブモード全開でスタートした。
しかし悪友のジュード達にけしかけられ、マークとレベッカの浮気を疑ったことで関係がギクシャクし、別れることになってしまう。
その後、前回こっぴどい振られ方をした軽薄男ダニエルと再会し、恋が再燃しそうになる。
仕事ではテレビ局「シット・アップ・ブリテン」のリポーターとして活動するが、相変わらず失敗ばかりしている。
そして撮影旅行で訪れたタイで麻薬所持で誤認逮捕されてしまう。
そこにマークが現れブリジットを釈放に導いたことで、マークへの愛を再確認し、帰国後無事彼と結ばれた。
マーク・ダーシー(演:コリン・ファース)
吹き替え:木下浩之
ブリジット曰く「偉大なるセックスの神で、人権派の弁護士」とマークのことを表現している。
誠実で紳士な態度でブリジットと向き合い、ありのままの彼女を愛している。
しかしブリジットにレベッカとの浮気を疑われて、一旦距離を置くようになった。
その後ブリジットがタイで誤認逮捕されるや否や、すぐさま彼女を救うために奔走し、無事釈放に導く。
そして空港でブリジットを見捨てたダニエルに制裁を加えるため、彼に決闘を申し込む。
ブリジットの帰国後は彼女にプロポーズし、大きな幸せをつかんだ。
ダニエル・クリーヴァー(演:ヒュー・グラント)
吹き替え:森田順平
ブリジットはダニエルのことを「不誠実な男尊女子男で、人間性のカケラすらない悪党」と公言している。
悪友のシャザーも「機能不全のうすらバカな不良中年」とダニエルを辛辣に皮肉るほどの最低男だ。
前作では出版社の編集長という立場であったが、今作では『スムーズ・ガイド』という番組のリポーターとなり、ライトなノリで海外の文化事情を紹介する番組に出演している。
タイでの撮影旅行でブリジットとの恋が再燃しそうになるが、売春婦を買っていたことがばれ、やはり軽薄男であることが判明する。
そしてブリジットに振られた腹いせに、空港で拘束された彼女を助けず帰国してしまう。
このことが原因で、マークに決闘を申し込まれる。
決闘ではマークにさんざん追い掛け回され、噴水に突っ込みずぶ濡れ状態となるが、ブリジットとは関係していないことを正直に告白し、マークを安心させた。
ブリジットの親類縁者
パメラ・ジョーンズ(演:ジェマ・ジョーンズ)
吹き替え:斉藤昌
ブリジットの母親。
前作では夫コリンに愛想をつかして家出したが、最後は夫の元に戻った。
今作ではコリンといい夫婦関係を築いている。
マークとブリジットを呼んで昼食会を開き、結婚について二人に問う。
しかしマークの煮え切らない態度にブリジットが困惑し、これがきっかけで2人は一旦距離を置くことになってしまった。
コリン・ジョーンズ(演:ジム・ブロードベント)
吹き替え:川久保潔
ブリジットの父親でパメラの夫。
パメラの開くパーティーには辟易している様子だが、夫婦関係は良好のようだ。
友達のジェフリーやウナと交流を持ちながら、穏やかな日々を過ごしている。
またブリジットとは気が合うようで、娘に向けるコリンの視線は優しさに満ちている。
ウナおばさん(演:セリア・イムリー)
ブリジットのおばさん。
親類のパーティーには必ず出席している、おしゃべりで世話好きな女性だ。
パメラと仲が良く、一緒にエアロビクスをしたり、内輪の昼食会にも参加している。
ジェフリーおじさん(演:ジェームズ・フォークナー)
ブリジットの父コリンと仲が良く、親類のパーティーでは必ず会う男性。
しかし会うといつもお尻を触ってくるセクハラ中年で、毎度ブリジットを辟易させている。
ブリジットの友達
Related Articles関連記事
ブリジット・ジョーンズの日記(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブリジット・ジョーンズの日記』とは、2001年に公開されたロマンティック・コメディ映画。原作は作家ヘレン・フィールディングの同名コラムで、結婚相手が見つからない女性の寂しい本音を赤裸々に描いている。ブリジットはちょっと太めのシングル女性で、お酒と煙草が止められず、恋も仕事も失敗ばかり。そんなブリジットの等身大の姿が、世の女性の多くの共感を呼び、異例の大ヒットとなった。温かくて親切で正直な愛すべきキャラクター、ブリジットの恋と仕事を巡るドタバタ劇を描いたコメディ満載のハートフルストーリーだ。
Read Article
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』とは2016年に公開されたロマンチック・コメディである。ブリジット・ジョーンズシリーズ最後の完結作ということで大きな話題を呼んだ。43歳になっても相変わらずシングルトンのブリジット・ジョーンズだったが、今回はイケメン億万長者ジャックと元恋人マークのと間で恋の三角関係を繰り広げる。果たしてブリジットはどちらを選ぶのか。そして今度こそ彼女は幸せをつかめるのだろうか。世界中の女性に愛されたブリジット・ジョーンズのドタバタ恋愛劇がついに完結する。
Read Article
ノッティングヒルの恋人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ノッティングヒルの恋人』とは、ロジャー・ミッシェル監督、リチャード・カーティス脚本、主演はヒュー・グラントとジュリア・ロバーツによる1999年のイギリス映画。イギリスのノッティングヒルで本屋を営む冴えない店主とハリウッド女優のラブストーリー作品。主題歌はシャルル・アズナヴール作曲による「She」をエルヴィス・コステロがカバーして歌った事でも有名。
Read Article
キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。
Read Article
シカゴ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シカゴ』とは、監督ロブ・マーシャルメインキャストにレニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの3人を起用したミュージカル映画。 1920年代、ショービジネスと犯罪の町シカゴを舞台に、スターを夢見る主人公が、殺人を起こし刑務所に収容されながらもスターへの道を上る様子を描いている。 キャッチコピーは「この街では、銃弾一発で有名になれる」 近年のアメリカ映画において、ミュージカル映画はヒットしないと言われていたが、そのジンクスを覆した作品ともいわれている。
Read Article
マンマ・ミーア!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『マンマ・ミーア!』とは、2008年にイギリス、ドイツ、アメリカが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィが自身の結婚式でヴァージン・ロードを一緒に歩いてもらうために本物の父親を探し出す物語。 今作は世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAのヒット曲で構成されており、見てるだけで思わず歌い出してしまうハッピーミュージカル映画である。
Read Article
コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)のネタバレ解説・考察まとめ
『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』とは、2015年の英米合作で制作されたスパイ・アクション映画。1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』をリメイクした映画。監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズを手掛けたガイ・リッチーが務めた。アメリカの「タイム」誌は、本作を「2015年の映画トップ10」の第9位に挙げている。 東西冷戦下を舞台に、米ソ両国のエージェント同士が手を組み凶悪テロを阻止するというスリリングなストーリー。
Read Article
1917 命をかけた伝令(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『1917 命をかけた伝令』とは、名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に全編ワンカット風に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のウィルとブレイクの2人は、敵軍の罠にかかりそうな前線の味方を救うべく伝令を届ける命を受け、危険な道のりを必死に進んでいく。コリン・ファースやマーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどイギリスを代表する俳優が共演しており、世界中で高い評価を受け、アカデミー賞では10部門のノミネートとなった。
Read Article
キングスマン:ゴールデン・サークル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングスマン:ゴールデン・サークル』とは、2017年に制作されたアクション映画。 『キングスマン』の続編であり、前作と同じくマシュー・ヴォーンが監督を務め、タロン・エガートン、コリン・ファースが出演する。 日本では2018年に公開され興行収入17億円を超えるヒット作となった。 イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅してしまい、キングスマンのエージェントであるエグジーは同盟を結んでいるアメリカスパイ機関ステイツマンに協力を求める。
Read Article
シンデレラマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シンデレラマン』とは、2005年にアメリカ合衆国で制作された、実話を基にした感動の映画。右手の怪我と大恐慌によって苦しい生活を強いられていたプロボクサー、ジム・ブラドックが一夜限りの試合で勝利を収める。それをきっかけに再びボクサーとして奇跡の復活を遂げ、恐慌にあえぐ人々を勇気付けていく姿を白熱の試合シーンと家族の絆を交えながら描き出していく。オスカー俳優ラッセル・クロウ主演、共演は同じくオスカー女優レネー・ゼルウィガー、監督も同じくオスカーを獲得したロン・ハワードが務めた。
Read Article
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』とは、剣と魔法の世界で邪悪な魔法使いの陰謀に挑むアウトローたちの活躍を描いた映画作品。有名テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を原作とし、世界観も共有している。 盗賊のエドガン・ダーヴィスは、ペテン師のフォージの裏切りによって投獄されるも、脱獄を果たす。奪われた娘を取り戻そうとするエドガンだったが、フォージは邪悪な魔法使いと結託していて手が出せなかった。魔法封じの兜を求め、エドガンは仲間と共に冒険を繰り広げる。
Read Article
キングスマンに隠された007シリーズへの愛憎
2015年に劇場公開され大ヒットした、イギリスのスパイ映画「キングスマン」。 劇中では有名スパイ映画である007のオマージュが数多く登場する。そのオマージュに隠されている007シリーズへの愛憎とは。この記事ではその謎を紐解いていく。
Read Article
目次 - Contents
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の概要
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』のあらすじ・ストーリー
- 毎年恒例新年のパーティー
- マークの浮気疑惑
- 宿敵ダニエルとの再会
- 晩餐会で大失態
- マークとスキー旅行
- ブリジット妊娠疑惑
- マークとの別れ
- ダニエルとタイ旅行
- ブリジット逮捕される
- マークとブリジットの恋の行方
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ブリジット・ジョーンズ(演:レネー・ゼルウィガー)
- マーク・ダーシー(演:コリン・ファース)
- ダニエル・クリーヴァー(演:ヒュー・グラント)
- ブリジットの親類縁者
- パメラ・ジョーンズ(演:ジェマ・ジョーンズ)
- コリン・ジョーンズ(演:ジム・ブロードベント)
- ウナおばさん(演:セリア・イムリー)
- ジェフリーおじさん(演:ジェームズ・フォークナー)
- ブリジットの友達
- シャザー(演:サリー・フィリップス)
- ジュード(演:シャーリー・ヘンダーソン)
- トム(演:ジェームズ・キャリス)
- マグダ(演:ジェシカ・スティーヴンソン)
- その他の人々
- レベッカ・ギリース (演:ジャシンダ・バレット)
- リチャード・フィンチ(演:ニール・ピアソン)
- ジェド(演:ポール・ニコルズ)
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の用語
- アグリー・クリスマス・セーター
- 上流中産階級のつるピカおやじ
- イートン校
- マジックマッシュルーム
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マーク「なんともやっかいなことだけど、君を愛している」
- ブリジット「目下2人の男と同時進行で関係中。ベンとジェリーだ」
- ブリジットの大失態
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スタントなしのスキー撮影
- 原作では登場しないダニエル
- マークとダニエルまたもや大乱闘
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ジェイミー・カラム「エヴァーラスティング・ラヴ」
- 挿入歌:ジュリー・アンドリュース「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」
- 挿入歌:ブリジット・ジョーンズ「ライク・ア・バージン」
- 挿入歌:ビヨンセ「クレイジー・イン・ラブ」