すたあ☆もんじゃ(STAR MONJA)のネタバレ解説・考察まとめ

『すたあ☆もんじゃ』(STAR MONJA)とは、1998年にPlayStationで発売した育成シミュレーションゲーム。開発は未来ソフトで、発売元はGMF。
プレイヤーは不思議な生物もんじゃを育てて、もんじゃトレーナー最高の称号・ぐれ~とますた~を獲得するのが目標。
本作の魅力は、多彩で個性的なもんじゃの育成と、終わりがなく、ずっと楽しむことができるシンプルなゲーム性にある。

目次 - Contents

みどるもんじゃ形態になったもんじゃは、育成施設に預けて、本格的な育成が行えるようになる。
育成施設では、Gpを消費し、もんじゃの能力値や属性値をアップさせるためのとれ~にんぐをさせることが可能。施設の種類は初期段階だと6つ、各種条件をクリアすると13種類まで増加し、それぞれの施設ごとに上がる能力値や属性値が変化する。また、育成施設には飼育員の女性がおり、彼女たちの性格に影響されてもんじゃたちの性格も変化。ばとるに積極的かどうかや、育成時に言うことを聞くかどうかが変わっていく。
育成施設は以下の通りとなっていた。

まあきゅりい:気力と水属性の向上が見込め、訓練や戦闘で逃げやすくなってしまう。
び~なす:素早さと雷属性の向上が見込め、訓練と戦闘で言うことを聞かなくなる。
あ~す:能力値や属性値がランダムで上昇し、訓練と戦闘で言うことを聞きやすくなる。
まあず:攻撃力と火属性の向上が見込め、訓練や戦闘で逃げにくくなる。
じゅぴた:体力と気絶耐性及び麻痺耐性の向上が見込め、アイテムをよく食べ、大技を覚えやすくなる。
さたあん:防御力と地属性、少々の麻痺耐性向上が見込め、訓練や戦闘で逃げにくくなるものの、言うことを聞かなくなる。
ウラヌス:気力・体力・素早さ・防御力・聖属性がアップし、技を覚えやすくなるが、訓練や戦闘で逃げやすくなる。
ネプチューン:攻撃力・気力・体力・水属性がアップし、訓練をサボりにくく、戦闘で言うことを聞きやすくなる。
プルート:攻撃力・体力・素早さ・闇属性がアップし、訓練や戦闘で逃げにくくなるが、技を覚えにくくなる。
ルナ:防御力・素早さ・気力・体力・地属性・水属性がアップし、訓練をサボらなくなり、戦闘で言うことを聞き、技を覚えやすくなる。
フォボス:防御力・気力・体力・火属性・水属性がアップし、技を覚えやすくなるが、訓練と戦闘で言うことを聞かなくなる。
アンドロメダ:防御力・体力・素早さ・雷属性・水属性がアップし、訓練をサボらなくなるが、戦闘で言うことを聞かず、技を覚えにくくなる。
ベガ:攻撃力・素早さ・体力・雷属性・火属性がアップし、戦闘で言うことを聞くが、訓練をサボり、技を覚えにくくなる。

ウラヌス、ネプチューン、プルートの3施設はまいな~リーグ以上昇格で、ルナ、フォボス、アンドロメダ、ベガの4つはそれぞれの星名を冠した特別なばとる大会で勝利すれば利用可能になる。
尚、育成施設の移動は自由で、ずっと預けておくことも可能な他、各地を転々と移動していくこともできる。ただし育成施設は預ける際にGpを20(ウラヌス・ネプチューン・プルートは50Gp、ルナ・フォボス・アンドロメダ・ベガは100Gp。)消費することだけは注意。

もんじゃのとれ~にんぐ

育成施設に預けたもんじゃには、とれ~にんぐをさせることが可能。
とれ~にんぐは週1回だけ行え、Gpを消費してもんじゃの能力値や属性値の上昇を行える。ただし、とれ~にんぐを行っていくと疲労が蓄積し、疲労度が一定以上を超えた状態でとれ~にんぐを行うと、怪我を負ってしまったり、病気になったりするため、注意。
もんじゃのとれ~にんぐには以下のようなメニューが存在する。

とれ~にんぐ:初期6施設でのみ選択可能で、能力上昇も疲労蓄積も小さい効果のとれ~にんぐを行う。(必要資金10Gp)
強化とれ~にんぐ:能力上昇が少々高めで、疲労蓄積も高めの効果のとれ~にんぐを行う。(必要資金30Gp)
超とれ~にんぐ:ウラヌス、ネプチューン、プルート、ルナ、フォボス、アンドロメダ、ベガで選択可能で、能力値上昇が高く、その分疲労蓄積も高いとれ~にんぐを行う。(必要資金70Gp)
修行:初期6施設でのみ選択可能で、属性値上昇も疲労蓄積も小さい効果のとれーにんぐを行う。(必要資金20Gp)
荒修行:ウラヌス、ネプチューン、プルートでのみ選択可能で、属性値上昇と疲労蓄積が高めの効果のとれ~にんぐを行う。(必要資金40Gp)
めいそう:ウラヌス、ネプチューン、プルートでのみ選択可能で、属性値上昇と疲労蓄積が高めの効果のとれ~にんぐを行う。(必要資金30Gp)
超修行:ルナ、フォボス、アンドロメダ、ベガでのみ選択可能で、属性値上昇と疲労蓄積が高めの効果のとれ~にんぐを行う。(必要資金60Gp)
特訓:能力値と属性値上昇、及び疲労蓄積効果が非常に高いとれーにんぐを行い、確率でもんじゃがばとるで使用する技を習得する(必要資金70Gp、最も上に配置されたもののみ80Gp)
しつけ:各飼育員たちが自分たちの理論でもんじゃをしつけ、性格の傾向を変更させる。
おやすみ:もんじゃを休ませ、疲労を回復させる。

尚、育成施設では環境の影響というものも存在し、とれ~にんぐをしなくても、ある程度その育成施設の特徴に沿った能力値及び属性値の増減が見込める。また、コマンドを選択せずに週を進めると、疲労回復の効果があるが、おやすみ選択時よりも回復量は小さい。

もんじゃのサボりととれ~にんぐ逃亡

とれ~にんぐをサボったもんじゃ。

もんじゃはいつでもとれ~にんぐをちゃんとやってくれるわけではない。もんじゃの性格や、今までの飼育員からのしつけ効果によって、とれ~にんぐに真面目に向き合わないことがある。
とれ~にんぐを真面目にやらないという演出は2種類存在し、もんじゃがサボって出てこない場合と、もんじゃがとれ~にんぐから逃亡してしまう場合があった。どちらも演出こそ違うものの、とれ~にんぐをやらないことには変わりはないのだ。
尚、このサボりと逃亡を完全に防ぐことは不可能で、いくら素直な性格であったり、積極的な性格であろうと、サボり逃亡をする場合はある。一部の育成施設におけるしつけを行ったり、長らく素直になるor積極的になる施設に預けていくことで、多少は改善することは可能。

もんじゃの病気

とれ~にんぐメニューから、おやすみを選択すると、もんじゃを休ませることが可能。

もんじゃは疲労が溜まった状態でとれ~にんぐ各種を行ってしまうと、一定確率で怪我をする。もんじゃの怪我は以下のようなものがあった。

ねんざ:最も軽い怪我で、病院で短期間安静にすることで改善する。
だぼく:中程度の怪我で、暫しの入院が必要になる他、稀にももんじゃ病にかかってしまう。
こっせつ:最も重篤な症状の怪我で、病院での入院が必要な上、ももんじゃ病にもかかりやすい。

また、もんじゃは怪我をすると一定確率でももんじゃ病というより重篤な病に罹ることがある。ももんじゃ病は罹ってしまった場合、最悪もんじゃが死に至るという非常に危険な状態。改善するかどうかは運次第のため、そもそもももんじゃ病に罹らせないために疲労の管理は重要と言える。

もんじゃの死

もんじゃはあだるつもんじゃになってから、数月が経過すると死んでしまう。寿命は育成の方針やもんじゃの種類によってまちまち。
もんじゃは死亡しても何も残さないため、死亡する前にやるべきことはやっておかなければならない。具体的には以下のようなことを行っておくことが推奨される。

カップリング:オスとメスのもんじゃを掛け合わせ、互いの能力や属性値の長所を受け継いだたまごを残す。
れいとう:もんじゃをれいとうして保存し、寿命を尽きさせないようにしつつ、ばとるには参加できるような状態とする。
トレード:トレードセンターでもんじゃを売却し、資金を得る。

ちなみに、カップリングやれいとう、トレードは自宅の飼育小屋内のメニューでしか行えない。寿命目前であると感じた場合は、育成施設から引き取ってこれらの行為を行っていく必要が存在。
上手に育てられた、と考えたもんじゃは、れいとうをしてしばらく保存しておくのがおすすめ。ちなみにカップリングはもんじゃが死んだり、トレードするなどして消滅しない限りは、何度も行える。

エンディングとゲームオーバー

本作の目的は、強いもんじゃを育成して試合に出場し、それぞれの特別試合を勝ち抜いていくこと。そして、ますた~リーグの大会を勝ち抜いて、自身のトレーナーランクをぐれ~とにすることだ。
ぐれ~とランクに到達すれば、簡単なイベントが発生し、ゲーム的な一区切りはされるものの、ゲームは続行。エンディングでゲームが終了することはなく、そのままデータを引き継いで遊ぶことが可能。気が済むまで『すたあ☆もんじゃ』(STAR MONJA)の世界やもんじゃの育成を堪能できる。
また、本作にはゲームオーバーというものが存在しない。
多くの育成シミュレーションでは、資金が失われた時点でゲームオーバーになってしまう。しかし『すたあ☆もんじゃ』(STAR MONJA)では、Gpが底を尽きそうになると、もんじゃ育成委員会からGpの支給が行われる。Gpの量は1000と少なめではあるのだが、本作は1000Gpでもそれなりの活動ができるため、それを元手にして再起を狙うことは可能だ。

もんじゃのステータス

もんじゃのステータス画面の1ページ目。

『すたあ☆もんじゃ』(STAR MONJA)における育成対象もんじゃには、様々な能力値やパーソナルデータが設定されている。もんじゃのステータスはもんじゃの育成画面で三角ボタンを押すと表示させることが可能。これらのデータや能力値の意味を理解し、育成を進めていくことが重要となっていく。
以下、能力値や各種データの詳細を記載する。

長所

もんじゃの能力値。
E・D・C・B・A・Sの段階で示され、明確な数値は表記されない。Eが最も低く、Sが最も高いということになる。
それぞれの意味は以下の通り。

攻撃力:もんじゃの通常攻撃の威力に関係する。
防御力:もんじゃの攻撃軽減率に関係する。
体力:もんじゃのHPに関係する。
気力:もんじゃの大技の威力に関係する。
素早さ:ばとる時のタイムゲージの蓄積速度と回避率に関係する。

能力値はもんじゃの進化に大きく関わる他、何も考えずにアップさせてもばとるには勝つことはできない。強力なもんじゃのために、計画的な育成が求められる部分だ。

属性

もんじゃがどの属性に強く、どの属性に弱いのかを示している。こちらも長所同様にE・D・C・B・A・Sで示され、Eが最も低く、Sが最も高い。
属性は火・水・雷・地・聖・闇の6つが存在し、大技や属性付きの通常攻撃の威力及び耐性に大きく関わる。また、もんじゃの進化にも関わるため、長所ほどではないにしろ、無計画な育成は厳禁だ。

性格

もんじゃの性格を示している。性格は6種類が存在し、以下のような特徴が存在。

きょうぼう:訓練や戦闘に積極的で逃げにくいが、技は覚えにくい。
わがまま:訓練や戦闘で逃げにくく技を覚えやすいが、言うことを聞かずサボりやすい。
がまん:訓練や戦闘で逃げにくいが、言うことを聞きにくい。
すなお:訓練や戦闘で逃げにくく技を覚えやすく、言うことを聞きやすい。
しんちょう:訓練や戦闘には比較的消極的だが、言うことは聞きやすく技は覚えやすい。
よわよわ:訓練や戦闘に消極的で逃げ出しやすいが、技は覚えやすく言うことを聞く。

もんじゃの種族によって、なりやすい性格が違い、育成難易度も左右する。
育成施設に預けることで徐々に、育成施設内のしつけとれ~にんぐで大きく変化をもたらすことが可能。また、マッハ商店やまるも屋で購入したアイテムを利用すると、強制的に変化させられる。

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