ネオン=ノストラード(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

ネオン=ノストラードとは、冨樫義博の漫画『HUNTER ×HUNTER』の登場人物で、主要キャラのクラピカの雇用主である。四行詩で対象の未来を占う念能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を使い、父ライト=ノストラードのマフィアとしての地位を上げた。無邪気な性格とかわいらしい容姿とは裏腹に、奇病患者の患部や遺体の一部を集める「人体収集家」の面も持つ。自身の占いの結果を見ないようにしており、結果として「幻影旅団」のボスであるクロロ=ルシルフルに能力を奪われてしまった。

ネオン=ノストラードの概要

ネオン=ノストラードとは、冨樫義博による漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物で、マフィアのボスライト=ノストラードの娘である。主要人物の1人クラピカは、同胞クルタ族の眼球を奪い返すための足掛かりとしてネオンに雇われた。
詳しい年齢は不明だが、10代後半頃と思われる。やや幼い性格と愛らしく無邪気な印象の容姿が特徴。一方で、四行詩から成る占いで未来を予知する念能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を持ち、父ライトのマフィアとしての地位を上げるのに一役買った。「見ない方が当たる気がする」と無意識に制約をかけ、占いの的中率はほぼ100%。その代わり、危険を告げる結果が出たとしてもそのことを知ることはできない。また、自分自身を占うのも不可能。
「人体収集家」の顔も持っており、ヨークシンシティで行われるオークションへの参加を楽しみにしていたが、オークション会場が何者かに襲撃される暗示が占いに出たため、父や護衛たちに止められた。父に反発し、変装してこっそりオークション会場に向かおうとした時、盗賊集団「幻影旅団」のボスであるクロロ=ルシルフルと接触。能力を奪われてしまう。その後、旅団メンバーの会話で死亡したらしい旨が語られた。

ネオン=ノストラードのプロフィール・人物像

ネオン(手前)。

CV:前川優子(旧アニメ版)、植田佳奈(新アニメ版)

甘やかされて育ったため、世間知らずでかなりのワガママ。思い通りにならないと泣いて暴れることもある。部下の死よりも宝を心配するなど、良くも悪くも無邪気で頑固。一方、恋人を失った世話役のエリザを気にかける優しい一面も持ち合わせている。
念能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」は特別な訓練を受けたわけではなく、「銀河の祖母」と呼ばれる高名な占い師に感化され発動した模様。銀河の祖母が言った「占いは生きている人のためのもの」との言葉に共感しており、死後の世界は信じていない。
明るい少女である一方、有名女優の毛髪やミイラ、奇病患者の患部などに興味を持ち、集める「人体収集家」という側面を持つ。ヨークシンシティで行われるオークションには、クルタ族と呼ばれる民族の眼球「緋の眼」などの宝もあり、ネオンはそれらの落札を自ら行いたいと願っていた。

ネオン=ノストラードの能力

念系統:特質系

ネオンの念系統は、「特質系」に属する。修行で習得できるものではなく、血統など先天的な要素に左右されるのが特質系能力者の基本。通常念能力者は修行によって自身の系統に合った能力を選ぶが、ネオンは特別な修行をしておらず、自身の能力が念によるものだとの自覚すらない、極めて稀なケースである。

念能力:天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)

ネオンの能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)は、四行詩から成る未来予知能力である。相手の名前、生年月日、血液型を知ると自動筆記の形で詩を記す。
その週に起きることを四行の詩で表し、1か月分の出来事を予知する。悪い予言には回避方法も示される。的中率は100%で、マフィアの大物でさえネオンの占いに頼るようになった。「眠る」、「寝床」といった表現は死を意味し、場合によっては2節、ないし3節で詩が途切れることもある。この場合は2週間、もしくは3週間しか生きられないことを表す。
詩の内容は抽象的なものが多く、掛詞を使用する場合もあるため解読には注意が必要。
ネオンは念能力について知らないが、「自分がかかわらない方が当たる気がする」と無意識に制約をかけ、占いの的中率を上げていた。

ネオン=ノストラードの来歴・活躍

占い師の少女

小さな田舎のマフィアの娘として、ネオン=ノストラードは生まれた。ある時、ネオンはテレビで「銀河の祖母」と名乗る有名な占い師を見る。「占いは、一生懸命生きている人を幸せにするためのものです。だから私はなるべく悪いことを占うようにしてるのよ。そうすれば、皆そうならない様に願ったり努力したりできるでしょ」という銀河の祖母に共感したネオンは、いつしか占いができるようになった。
四行の詩から成る占いは、百発百中だった。時には悪い結果も出るが、それを回避する方法も記されており、ネオンの占い師としての評判は上がっていく。
ネオンの占いは、生命エネルギーであるオーラを応用した「念能力」と呼ばれるものの一種だった。通常念能力は、才ある者がたゆまぬ努力の末に習得するものだが、ネオンは特別な修行をせずに「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」と名付けた予知能力を使っている。「自分がかかわらない方が当たる気がする」という、「制約と誓約」を無意識にかけているせいもあった。
ネオンの父のライト=ノストラードは、そんな娘の能力を利用し始める。大物の運勢を占うことで恩を売り、ライトは裏社会での地位を上げていった。やがて、ネオンには父が選んだ念能力者の護衛が付くようになった。

9月1日

9月1日、ヨークシンシティで宝物の競売が行われる。「人体収集家」という趣味を持つネオンはオークションに出品されるミイラ、特殊体質を持つクルタ族の眼球「緋の眼」を手に入れようとしていた。世界中からマフィアや関係者が集まるため、新たにクラピカ、センリツ、バショウ、ヴェーゼという護衛が加わる。
ネオンは顧客の占いを捌き、余った時間に買い物を始めた。夜、護衛のリーダーであるダルツォルネが「オークション会場に行ってはいけない」と言う。どうしても自分で宝を競り落としたいネオンは泣いて抗議し、泣き疲れて眠ってしまう。
その後、護衛の1人に起こされた。オークション会場が何者かに襲撃された上、代わりにオークションに参加した護衛が数名殺されたという。ネオンにとっては護衛よりも、宝の行方が気がかりだった。ダルツォルネが死亡し、代わりに新入りのクラピカという青年が護衛のリーダーとなる。

9月3日

ネオンは父に家に帰るよう命じられる。もしオークションが中止になっても、来年参加すればいいと言われたネオンは一応納得した様子を見せ、帰る前にもう1度買い物をしたいといった。しかし、完全に納得したわけではなく、トイレに行くふりをし、変装して護衛たちの前から行方をくらませる。
父の様子から、自分をオークションに参加させたくないだけだと感じたネオンは、自分1人だけでも行こうとしたのだ。検問が厳しくなっていたが、ネオンはクロロ=ルシルフルと名乗る男の助けもあり、検問を通過。一緒に食事をすることになった。
クロロはネオンが評判の占い師だと聞いたと言い、自分も占ってほしいと頼んできた。クロロの名前、生年月日、血液型を聞き、ネオンは占いを開始。結果を見たクロロは涙を流す。男性が泣くのをはじめてみたネオンは動揺したが、クロロが占いの解釈を聞こうとした際、「自分がかかわらない方が当たる気がするから、占いの内容は見ない」と制した。
クロロはネオンに死後の世界の存在を訪ねる。占いには、死者の鎮魂を思わせる表現がなされていたらしい。尊敬する銀河の祖母の影響もあり死後の世界を信じないネオンは、「もし救われるとしたら、死者ではなくあなたのことだと思う」と言った。
クロロと共にオークション会場に向かおうとしたネオンだが、突如気絶してしまう。目覚めたネオンは、念能力を失っていた。
クロロの正体は、オークション会場を襲撃した盗賊集団「幻影旅団」のボスだった。任意の能力を奪う「盗賊の極意(スキルハンター)」という能力を持つクロロは、ネオンの能力を探り、奪ったのだ。ノストラードファミリーはネオンの予知能力のおかげで地位を上げた。顧客の中には大物も多い。ファミリー最大の要ともいえるネオンの能力が消えたと知り、ライトは別人のように憔悴してしまう。
その後、クロロもまた「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を使えなくなった。旅団のメンバーは、ネオンが死んだのだろうと推測する。

ネオン=ノストラードの関連人物・キャラクター

ライト=ノストラード

CV:西松和彦(旧アニメ版)、伊藤栄次(新アニメ版)

ネオンの父で、マフィア「ノストラードファミリー」のボス。娘の能力で有力なマフィアの未来を占い、自身の地位を上げてきた。ネオンを大事にするのは自分自身の地位のためであり、機嫌を取るために高額の宝を買い与えることもある。ネオンからは甘えられることもあるものの、仕事と称して愛人と旅行中であること、嘘をつく時の癖なども見抜かれている。
ネオンが念能力を奪われてからは別人のように憔悴してしまう。

エリザ

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ウボォーギン(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

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ウボォーギンとは、冨樫義博の漫画作品『HUNTER×HUNTER』に登場する盗賊集団「幻影旅団」の一員である。ライオンの鬣を思わせる髪型と、筋骨隆々の大柄な体格が特徴。頑丈な肉体と、拷問を受けても動じない精神力を持つ。念系統は「強化系」で、自身の肉体を武器とする。念を使わずとも十分強く、たった1人で武器を持つ複数の敵を屠った。幻影旅団に恨みを抱くクラピカに拉致され倒されるが、自身の死に際しても決して仲間を売ることはなかった。

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