バイオレンスジャック（永井豪）のネタバレ解説・考察まとめ

2024.08.20

『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。

村野誠（むらのまこと）

「関東地獄地震」の生き残りの青年で、妻の咲子（さきこ）と共にストリップ小屋を営んでいる。バイオレンスジャックから朱紗真弓を預けられ、彼女をスラムキングに売り渡すことで関東脱出の資金を得ようと考えた。

村野咲子（むらのさきこ）

誠の妻。ストリッパーであり、時には売春をして関東脱出の費用を稼いでいる。朱紗真弓をスラムキングに売ろうとする誠の考えに同調しそうになった際、バイオレンスジャックから悲劇的な未来を見せられたことで思い留まり、ジャックに真弓を帰した。

殺し屋三兄弟（ころしやさんきょうだい）

「ドラゴンの砦」編と「学園番外地」編に登場した3人組。実の兄弟かは不明。常に3人で行動しており、殺人による対価や賞金で生計を立てている。バイオレンスジャックとは2度戦っており、2度目の戦闘の際全員ジャックに倒された。

錦織つばさ（にしきおりつばさ）

「関東羅刹組」の組長で、常に和服を着ている美人。「黄金都市」にある金塊奪取を目的にしており、早乙女門土と身堂竜馬を仲間に迎え入れた。しかし、腹心の部下を門土に殺害されたことを知って、バイオレンスジャックと対峙した門土に罠を仕掛けて彼の死亡の遠因を作った。その後、自身も死亡し、「超高層の悪魔」編では亡霊として再登場した。元ネタは、『ガクエン退屈男』の同名キャラクター。

アイラ武藤（アイラむとう）／アイラ・ムー

CV：安藤ありさ（OVA第2作）

初登場は「関東地獄街」編。八重洲地下街で女性だけが集まったC地区のリーダーだった。元ファッションモデル兼デザイナーで、「関東地獄街」編の時は「アイラ武藤（アイラむとう）」という名前だった。地下街を脱出後は、「野獣王」編にてジャングルと化した関東の地域に「ムー王国」を建国して、女王「アイラ・ムー」を名乗った。超能力ではないものの、非常に高いカリスマ性を有しており、彼女を慕ってムー王国に来る者も多い。また、徹底した非暴力主義を貫き、バイオレンスジャックからも高く評価されていた。元ネタは、『ゴッドマジンガー』のアイラ・ムー。

リッキー

CV：荒川美奈子（OVA第2作）

元女子プロレスラーで、「関東地獄街」編に登場した。アイラ武藤の片腕的存在で、弱者の多いC地区において攻撃・防衛面の要でもあった。しかしながら、アイラたちを守るために地下街で戦死した。モデルは、高円寺博原作、永井豪と石川賢作画の漫画『心霊探偵オカルト団」の無双力（むそうりき）。

マッドザウルス

CV：青野武（OVA第2作）

「関東地獄街」編に登場した。八重洲地下街B地区のボス。身長は2メートルあり、バイオレンスジャックにも引けを取らない大男。かつては暴走族の頭だった。暴力で八重洲地下街を牛耳ろうとするもバイオレンスジャックに倒される。その後、仲間の肉を喰らって復活しジャックに再戦を挑んだが返り討ちに遭った。

響真吾（ひびきしんご）

中性的な風貌を持つ美少年。それ故に幼少時から女性の代用品として男たちの性の標的になることが多く、陰湿ないじめを受けていた。「関東地獄地震」の生き残りであり、1人彷徨いながらムー帝国へとたどり着いた。女王アイラ・ムーの優しさに触れて彼女を慕うようになる。虎と心を通わせることができる。元ネタは、『キングボンバ』に登場する同名キャラクター。

鋼光一（はがねこういち）／アイアンマッスル

ファイアー・ビーナス

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