まことちゃん(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『まことちゃん』とは、楳図かずおによる漫画。『週刊少年サンデー』にて1976年から1981年まで連載された。続編的な位置付けの『超!まことちゃん』も存在する。恐怖漫画家の楳図かずおが、ホラーの手法を用いつつもハイテンションのギャグを生み出したことで大ヒットを収め、『がきデカ』と共に1970年代を代表するギャグ漫画として認知されている作品である。幼稚園児の主人公沢田まことが、通っている聖秀幼稚園や沢田家などで大騒動を巻き起こす様子と、それに巻き込まれた人々が描かれている。

エディ福島(えでぃふくしま)

ハワイに住む日系人女性で大金持ち。まことに酷似した孫娘がいるが、孫娘は行方不明である。

総理大臣(そうりだいじん)

沢田家の近所に住む男性。妻、息子、娘の4人で暮らしている。

林久美子(はやしくみこ)

目白にある田中角栄の邸宅の隣に住んでいる女性。しかしながら、自分のことを男性だと主張しており「どど彦」と名乗っている。犬のような鼻と口、頭部の2つのこぶが身体上の特徴。凶暴な性格の持ち主で、自宅で人間もぐら叩きや戦争ごっこなど過激な遊びをしている。まことを好きになり、まことを拉致したり椅子になりすまして沢田家に侵入するなど何度もストーカー的な行動に及んでいた。口癖は「どどめ~ん」

可愛カッパ(かわいかっぱ)

沢田家の隣人で、名前の通りカッパに似た風貌をしている。

らん丸(らんまる)

人気男性ロックシンガーで、代表曲は「タイヘンロック」や「ダンスがスンダ」。音楽面に加えて金髪の美形なので、日本中で熱狂的な人気を博している。沢田家は全員らん丸のファンであり、時に美香の熱狂ぶりが際立っていた。音楽的に非凡な才能の持ち主だが、その正体は老人で、かつらやメイク・入れ歯などで必死に若作りしている。また、自分のイチモツが小さいことにコンプレックスがあり、「つけMr.ブラウン」という小道具を局部に装着して大きく見せている。

二宮金次郎(にのみやきんじろう)

沢田勉学と同じ大学を志望する受験生。

斎藤(さいとう)

英一の友人で、職業はタクシードライバー。

ラーラ・リーン

英一の会社の取引先の社長令嬢。沢田家にはホームステイでやって来た。まことと美香に振り回されながらも、負けず嫌いの一面を出していた。

アンソニー

長髪に髭が特徴の男性で、ファンシーショップ「ウハウハハウス」を営んでいる。

おむつ軍団(おむつぐんだん)

おむつ軍団のメンバー4人

まことの親衛隊。幼稚園に上がる前の幼児たちで構成されており、おむつが取れていないことから「おむつ軍団」と呼ばれている。メンバーの中には乳離れをしていない赤ん坊もいた。まともに言葉が離せないが、まことは彼らが何を言っているのかを理解している。

マッチョメマン

4-desip9
4-desip9
@4-desip9

Related Articles関連記事

漂流教室(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

漂流教室(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『漂流教室』とは、1972年から1974年まで『週刊少年サンデー』にて連載された楳図かずおによるSF漫画作品。公害と「時間を越えた母子の愛」がテーマになっている。小学6年生の高松翔が通う大和小学校が、ある日大きな爆音と揺れに襲われる。揺れが収まり門の外を見てみると、荒廃した大地が広がっていた。生徒のみならず教師までもパニックに陥り次々と死んでいく。環境破壊によって滅びた未来の世界に放り込まれた子供たちは、なんとか生き延びようと様々な困難に立ち向かう。

Read Article

洗礼(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

洗礼(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『洗礼』とは、楳図かずおによる漫画。『週刊少女コミック』誌上にて、1974年から1975年まで連載された。ホラー漫画の巨匠として有名な楳図かずおは、異形のものの怖さを直接的に表現する作風を得意としている。『洗礼』においてもそのようなシーンは見られるものの、人間の深層心理の不気味さを独特なストリーテリングで描かれていることが大きな特徴で、キャリア中期の代表作の1つとして高評価されている。かつて美貌を誇った大女優が、恐ろしい方法で実の娘に自分の人生を託す様子を描いたホラー作品である。

Read Article

わたしは真悟(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

わたしは真悟(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたしは真悟』とは、楳図かずおによる漫画。1982年から1986年まで『ビッグコミックスピリッツ』誌上にて連載された。恐怖漫画の第一人者楳図かずおが、来るべき近未来を描いた長編SF作品であり、連載終了後もラジオドラマ化やミュージカル化されるなどの大ヒットを記録した。また、楳図かずおの1980年代の代表作としても知られている。ともに小学6年生である近藤悟と山本真鈴の淡い初恋と、2人の行動の影響で自我を持つに至った産業用ロボットを中心にしてストーリーが展開される。

Read Article

目次 - Contents