まことちゃん(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『まことちゃん』とは、楳図かずおによる漫画。『週刊少年サンデー』にて1976年から1981年まで連載された。続編的な位置付けの『超!まことちゃん』も存在する。恐怖漫画家の楳図かずおが、ホラーの手法を用いつつもハイテンションのギャグを生み出したことで大ヒットを収め、『がきデカ』と共に1970年代を代表するギャグ漫画として認知されている作品である。幼稚園児の主人公沢田まことが、通っている聖秀幼稚園や沢田家などで大騒動を巻き起こす様子と、それに巻き込まれた人々が描かれている。

南出加根子(みなみでかねこ)

貴世子の妹で、まことと美香の叔母。九州に嫁いでいることが明らかにされた。嫌味な性格の持ち主で、貴世子とは子供時代から仲が悪くよく喧嘩をしている。

南出さだゆき(みなみでさだゆき)

加根子の息子で、まことと美香のいとこ。まこととは同い年であり、成績優秀でピアノが得意、礼儀作法にも長けている。まこととはお互いに比較されることが多く、特にまことの方がさだゆきに対してライバル心を燃やしていた。

沢田勉学(さわだべんがく)

まことと美香の父方のいとこ。容姿は整った顔立ちの多い沢田家の中ではブ男と位置付けられている。大学受験勉強のために沢田家で下宿することになった。しかしながら、勉強もせずに漫画ばかり読んでいる。

聖秀幼稚園(せいしゅうようちえん)

百倉花子(ももくらはなこ)

CV:水沢有美

うめ組の担任の先生。年齢は不明だが、20代だと思われる。ワイルドなツインテール姿が印象的で可愛い容姿と明るい性格の持ち主。まことをはじめとする園児たちのいたずらに手を焼きながらも、たまには園児たちのノリに付き合うこともあった。園児たちから「キバ出しハムスター」と呼ばれている。また、酒に弱く酒乱の気がある。

園長先生(えんちょうせんせい)

園児の顔を吸う園長先生

聖秀幼稚園の園長で、名前や年齢は不明だが性別は女性。また、独身であることが明らかにされた。まことから「ゴリラ園長」と呼ばれている。特技はお尻を叩く「百たたき」、顔をつねる「チョメチョメグニュグニュ」、そして、「3分間息吸い窒息生殺し」という園児の顔を口で覆う技(という園児の妄想)。

あんず先生(あんずせんせい)

聖秀幼稚園の先生。可愛い容姿をしているが、エキセントリックな一面がある。

ピョンコ

うめ組の園児で、まことの友達の少女。ウサギの耳のような2つ結びが特徴で、赤いリボンで結んでいる。何故か自分のことを男子だと思い込んでおり、大好きな花子先生と結婚しようと考えている。また、男になるためには立ち小便をすることが絶対条件と考えていて、大人になったらしてみたいと発言していた。荒っぽい言葉遣いが特徴で、まことに手を出すこともある。

モン太(もんた)

CV:堀絢子

うめ組の園児で、まことの友達の男児。スキンヘッドが特徴で、頭部の左側にいつも絆創膏を貼っている。いつも怒ったような表情をしているが、ピョンコと比較するとおとなしい性格の持ち主。まこと・ピョンコ・モン太の3人は仲が良く、幼稚園のみならずにプライベートでも遊んでいる。

大森あん子(おおもりあんこ)

うめ組の園児。前髪ぱっつんのおかっぱ頭が特徴の可愛い容姿をしている。当初はまじめな少女だったが、まことに毒されていき遂には一緒に野グソをするまでになった。

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