まことちゃん(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『まことちゃん』とは、楳図かずおによる漫画。『週刊少年サンデー』にて1976年から1981年まで連載された。続編的な位置付けの『超!まことちゃん』も存在する。恐怖漫画家の楳図かずおが、ホラーの手法を用いつつもハイテンションのギャグを生み出したことで大ヒットを収め、『がきデカ』と共に1970年代を代表するギャグ漫画として認知されている作品である。幼稚園児の主人公沢田まことが、通っている聖秀幼稚園や沢田家などで大騒動を巻き起こす様子と、それに巻き込まれた人々が描かれている。

沢田英一(さわだえいいち)

CV:柳沢真一

まことと美香の父親。愛称は「パパリン」。年齢は不明で、サラリーマンをしている。常に眼鏡をかけており、真面目そうに見えるが一般人基準では変人とのこと。酔っ払うと服を脱ぐ癖があり、ストリッパー「ローズマリー」と形容されていた。また、女性もののインナーを身に着けていることがある。父親としての威厳がないこととイチモツが小さいことを気にしている。このコンプレックスについてはまことと美香も知っていて、2人が絵に描いて他人に公表したこともあった。

沢田貴世子(さわだきよこ)

CV:小原乃梨子

まことと美香の母親。愛称は「ママリン」。かなりの美人でスタイルも良く、美香は母親似であることが示唆された。黒髪をいつも団子にまとめている。常識のある主婦・母親に見えるが、性格はかなりの変人。短気な面もあり、怒ると出身地である大阪府の河内弁が出ていた。ストーリーの中でひどい目に遭うことが多いキャラクターであり、ヨガのポーズをしていて解けなくなり逆さになったところへまことに花を刺されたことがある。

沢田元太郎(さわだげんたろう)

CV:千葉順二

まことと美香の祖父で、英一の父親。愛称は「ジジリン」。元大工で、現在は隠居している。見た目はごく普通の白髪老人であるため変人揃いの沢田家の中ではあまり目立たないが、変なお祈りをしたシーンがあるなど変人の一面も持ち合わせている。『まことちゃん』以前に『週刊少年サンデー』に連載されていたギャグ漫画『アゲイン』では主人公を務めた。

沢田タツ(さわだたつ)

CV:中島喜美栄

まことと美香の祖母で、英一の母親。愛称は「ババリン」。ミーハーな性格の持ち主。また、二宮金次郎(にのみやきんじろう)に自分の唾入りのお茶を飲ませようとするなど変わり者である。沢田家の中で1番体が大きく、相撲が強い。貴世子とは嫁姑の関係にあるが、基本的には仲が良い。しかし、相撲大会では互いの威信をかけて真剣勝負をしたことがあった。

メチャ

沢田家の飼い猫。品種は不明だが雑種だと思われ、色は白。猫でありながら沢田家の中で一番まともであり、まことのいたずらやタツが誤ってパンツと一緒に穿いてくることに辟易している。沢田家の人気投票で1位になったことで、「沢田メチャ」と書かれた表札が玄関に掲示されたことがあった。「フフフ」と笑ったり、ごくたまに人語を話すことがある。

沢田家の親戚(さわだけのしんせき)

沢田弾正(さわだだんじょう)

元太郎の弟で、まことと美香から見ると大叔父にあたる。秋田県に住んでおり、旅館「沢田城」を経営している。旅館の売りは、宿泊客に古風な着物を貸すサービス。

沢田ミキ(さわだみき)

弾正の妻で、まことと美香の大叔母。

沢田保(さわだたもつ)

弾正とミキの息子で、英一とはいとこ、まことと美香の叔父。

沢田オードリー(さわだおーどりー)

保の妻で、オードリー・ヘプバーン似の美女。

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