ゴッドファーザー PART III(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴッドファーザー PART III』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。脚本マリオ・プーゾ、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演アル・パチーノで贈る、1990年公開の作品だ。2020年には公開30周年を記念し、『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』と改題し、再編集版が公開された。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレの最後を描いている。
CV:駒塚由衣(ソフト版)、麻志奈純子(フジテレビ版)
マイケルの姉。第2部でマイケルを支えると誓って以来、マイケルのために尽くす。マイケルが兄のフレドを殺したことなど、真実を知らず、マイケルやファミリーのために奔走する。
ケイ・アダムス・マイケルソン(演:ダイアン・キートン)
CV:鈴木弘子(ソフト版、フジテレビ版)
マイケルの妻、アンソニーとメアリーの母。マイケルのとの子供を流産し、マイケルと離婚後、別の男と再婚。マイケルとは8年程顔を合わせていなかったが、アンソニーのオペラ歌手としての道を支えようとすることをきっかけに、マイケルを説得するべく、再会する。マイケルとの対話や変化の中で、マイケルに再び心を開き、仲を取り戻す。
メアリー・コルレオーネ(演 :ソフィア・コッポラ)
CV:井上喜久子(ソフト版)、鈴鹿千春(フジテレビ版)
マイケルとケイの娘。マイケルのことを大変親しみ、マイケルの仕事を手伝う。実は非合法なビジネスであることを知らず、表向きの仕事をこなす。小さい頃からビンセントのことが好きで、マイケルに反対されても尚、ビンセントのことを想い続けていた。
アンソニー・ヴィトー・コルレオーネ(演:フランク・ダンブロシオ)
CV:高宮俊介(ソフト版)、松本保典(フジテレビ版)
マイケルとケイの息子。マイケルはアンソニーに弁護士としてファミリーの仕事を手伝ってもらうつもりでいた。しかしマイケルに、叔父のフレド・コルレオーネを殺されたことがトラウマでファミリーの仕事を拒む。大学を中退し、オペラの道を進むこととなる。
その他のコルレオーネファミリー
アル・ネリ(演:リチャード・ブライト)
CV:屋良有作(ソフト版)、若本規夫(フジテレビ版)
長年マイケルの殺し屋として仕える。バチカンでギルディ大司教を射殺する。
B・J・ハリソン(演:ジョージ・ハミルトン)
CV:岡部政明(ソフト版)、小川真司(フジテレビ版)
亡きトム・ヘイゲン後の弁護士。インモビリアーレ買収の交渉などに付き添う。
アンドリュー・ヘイゲン(演:ジョン・サヴェージ)
CV:水野龍司(ソフト版)、大滝進矢(フジテレビ版)
トム・ヘイゲンの息子。現在は聖職者。マイケルの力添えにより、バチカンで勤めることになる。
ドン・トマシーノ(演:ヴィットリオ・デューズ)
CV:村松康雄(ソフト版)、宮内幸平(フジテレビ版)
シチリアにいるコルレオーネ・ファミリーの味方。マイケルの相談に対し、忠実なアドバイスをする。しかし、モスカ父子により殺害されてしまう。
カロ(演:フランコ・チッティ)
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目次 - Contents
- 『ゴッドファーザーⅢ』の概要
- 『ゴッドファーザーⅢ』のあらすじ・ストーリー
- カトリック教会との結託
- ビンセントの台頭
- マイケルの攻防と懺悔
- マイケルの作戦
- シチリアでの悲劇
- 『ゴッドファーザーⅢ』の登場人物・キャラクター
- コルレオーネファミリーの主要メンバー
- マイケル・コルレオーネ(演:アル・パチーノ)
- ビンセント・マンシーニ(演:アンディ・ガルシア)
- コニー・コルレオーネ・リッツィ(演:タリア・シャイア)
- ケイ・アダムス・マイケルソン(演:ダイアン・キートン)
- メアリー・コルレオーネ(演 :ソフィア・コッポラ)
- アンソニー・ヴィトー・コルレオーネ(演:フランク・ダンブロシオ)
- その他のコルレオーネファミリー
- アル・ネリ(演:リチャード・ブライト)
- B・J・ハリソン(演:ジョージ・ハミルトン)
- アンドリュー・ヘイゲン(演:ジョン・サヴェージ)
- ドン・トマシーノ(演:ヴィットリオ・デューズ)
- カロ(演:フランコ・チッティ)
- ドミニク・アッバンダンド(演:ドン・ノヴェロ)
- アーマンド(演:ロゲリオ・ミランダ)
- フランシスコ(演:カルロス・ミランダ)
- ジョニー・フォンテーン(演:アル・マルティーノ)
- 主なコルレオーネファミリーの敵
- ドン・アルトベッロ(演:イーライ・ウォラック)
- ジョーイ・ザザ(演:ジョー・マンテーニャ)
- アントニー・スクゥイルアロ(演:ビト・アンツォフェルモ)
- モスカ(演:マリオ・ドナトーネ)
- スパラ(演:ミケーレ・ルッソ)
- その他
- ギルディ大司教(演:ドナル・ドネリー)
- ドン・リシオ・ルケージ(演:エンツォ・ロブッティ)
- フレデリック・カインジック(演:ヘルムート・バーガー)
- ランベルト枢機卿/教皇ヨハネ・パウロ(演:ラフ・ヴァローネ)
- グレース・ハミルトン(演:ブリジット・フォンダ)
- 『ゴッドファーザーⅢ』の用語
- ジョーイファミリー
- インターナショナル・インモビリアーレ社
- ローマ教皇
- 枢機卿
- 司教
- コンクラーベ
- カヴァレリア・ルスティカーナ(Cavalleria Rusticana)
- 『ゴッドファーザーⅢ』名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マイケル・コルレオーネ「Never hates your enemy. Effects your judgement.(敵を憎むな。判断が鈍る)」
- マイケル・コルレオーネ「When they come, they’ll come what you love. (敵はいつも愛する人を狙ってくる)」
- ドン・リシオ・ルケージ「Finance is a gun. Politics is knowing when to pull the trigger.(金融とは銃だ。政治によってそれをいつ引くがが分かる)」
- マイケル・コルレオーネ「Politics and crime, they're the same thing.(政治と犯罪、コインの裏表さ)」
- ランベルト枢機卿「The mind suffers, the body cries out.(心が疲弊すると、体も疲弊する)」
- 『ゴッドファーザーⅢ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 制作に後ろ向きだったコッポラ監督
- 出演を断ったトム・ヘイゲン役のロバート・デュバル
- ジュリア・ロバーツのはずだったメアリー・コルレオーネ役
- 30周年でリメイク
- 『ゴッドファーザーⅢ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ニーノ・ロータ(Nino Rota)「Main Title」
- 挿入歌:ニーノ・ロータ(Nino Rota)「The Godfather Waltz」
- 挿入歌:ニーノ・ロータ(Nino Rota)「Brucia La Terra」
- ED(エンディング):カーマイン・コッポラ(Carmine Coppola)/ジョン・ベティス(John Bettis)「Promise Me You’ll Remember」