デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。
CV:内田直哉(誕生編のみ)
不良グループの一員。チェーンを武器に戦う。白いコートを着込んでいる。
デーモン
アモン
CV:大塚明夫(AMON デビルマン黙示録)
明と合体したデーモンで、仲間のデーモン達からは勇者と呼ばれる。
ゼノン
CV:柴田秀勝(テレビアニメ版)、三木眞一郎、山崎たくみ、鈴木琢磨、かないみか Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、アヴちゃん(女王蜂)(DEVILMAN crybaby)、一条和矢(パチンコ『デビルマン〜疾風迅雷〜』)
大魔王。羊のような角とコウモリのような羽、4つの顔をもつ。デーモン軍団が人類に対し攻撃する際の通告を行った。4つの顔はそれぞれしゃべることができる。
シレーヌ
CV:榊原良子(妖鳥死麗濡編のみ)(OVA版)、田中敦子(PS用ゲームソフト『デビルマン』、川上とも子 Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、(パチスロ『デビルマンII 悪魔復活』)、田中敦子(DEVILMAN crybaby)、伊藤静(パチンコ『デビルマン〜疾風迅雷〜』)
演:冨永愛
デーモン最強の女戦士。頭に生えた触角で鉄の爪を操り敵を攻撃する。なお、触角を封じると爪を操る能力も鈍る。デビルマンの明に強く執着し執拗な攻撃を繰り返すが、自分が戦闘で劣勢になるとひどくうろたえゼノンに助けを求めるような場面も見受けられる。
アグウェル
CV:中嶋聡彦(妖鳥死麗濡編のみ)(OVA版)、高瀬右光(PS用ゲームソフト『デビルマン』、山崎たくみ Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、白熊寛嗣(DEVILMAN crybaby)
シレーヌの部下。壁や床と同化して敵を攻撃することができる。
ゲルマー
CV:立木文彦(妖鳥死麗濡編のみ)(OVA版)、山野井仁(PS用ゲームソフト『デビルマン』、鈴木琢磨 Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、駒谷昌男(DEVILMAN crybaby)
シレーヌの部下。カマキリのような形態をしており、水と一体化して敵を攻撃することができる。ゲルマーの水を飲んだものを操ることができるとされ、美樹も1度操られて明を攻撃したことがある。熱で攻撃されると体内の水分が抜けて小さくなる。
カイム
CV:石塚運昇(妖鳥死麗濡編のみ)(OVA版)、星野充昭(PS用ゲームソフト『デビルマン』、山崎たくみ Windows版『悪魔雀〜デビルマージャン〜』)、小山力也(DEVILMAN crybaby)
明との戦闘で窮地に立たされたシレーヌと合体し明を追い詰めるも、あと一歩のところでこと切れる。以前からシレーヌに憧れていたような描写があり、自分の命を捧げてでも彼女のデビルマンを倒すという願いをかなえようとする。
ラズバ
画像上部。蜘蛛の糸で敵を攻撃するデーモン。獲物を糸で巻いてその体を溶かすことができる。蜘蛛が本体と見せかけて実は糸の方が蜘蛛を操っている。学校の生徒たちにとりついて明に攻撃を仕掛けてきたがあえなく撃破された。
ジンメン
Related Articles関連記事
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『デビルマン』とは、70年代にアニメの企画と並行して誕生した漫画作品で、原作者である永井豪の会心作の一つである。 悪魔を主人公にした斬新な設定と、ハードなアクション、そして後半のヨハネ黙示録を元にした終末観溢れるストーリーが話題を呼び、いくつもの派生作品が生まれた。 人、悪魔、そして神とは一体何か、本作の登場人物の言葉にその秘密が隠されている。
Read Article
DEVILMAN crybaby(デビルマン クライベイビー)のネタバレ解説・考察まとめ
『DEVILMAN crybaby』は、永井豪原作漫画「デビルマン」のアニメ化作品。監督は世界的にも有名な湯浅政明。 Netflix限定配信で、2018年1月5日より一挙配信。泣き虫な少年、不動明が悪魔の力を持つ人間、「デビルマン」となり、愛情、欲望の間で葛藤しながら世界のために戦う物語。ネット配信であることを生かした暴力的、性的な描写は、原作に忠実なダークな印象を鮮烈にした。
Read Article
デビルマン(劇場版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
2004年公開の永井豪原作の『デビルマン』実写映画。PG-12指定作品。制作費10億円、CGと実写の融合だけではなく手描きのカットを差し込む実験的映画で、双子がデビルマン(アモン)とサタンを演じるとあって話題作となった。 「デビルマン」になった不動明が人間と敵対するデーモンを討伐するために立ち上がり、最後は世界の終末のような場所で持てる限りの力を使いサタンである了と最終決戦に臨む。
Read Article
ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゲッターロボ アーク』とは、石川賢が手がけたSF巨大ロボットバトル漫画であり『ゲッターロボ』シリーズの叙事『ゲッターロボ・サーガ』最終作。 正義のロボットだったはずのゲッターロボが、未来ではゲッターエンペラーとして宇宙を侵略する悪魔のようになってしまう予知があった。 なぜ、そのような未来が創られたのか。初代ゲッターパイロット流竜馬の子、流拓馬が現代での最新ゲッター「アーク」を駆って、その謎を解き明かす予定だったが、作者急逝により謎のまま未完となった。 2021年夏アニメ化。
Read Article
キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ
『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。
Read Article
プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。
Read Article
ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。
Read Article
バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。
Read Article
鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鋼鉄神ジーグ』(こうてつしんジーグ)とは、2007年に放送されたロボットアニメ。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編ではあるが、設定や世界観は手を加えられている。前作の原作を担当した永井豪らしいお色気シーン、往年のロボットアニメに見られた熱血的な演出や特訓シーンなど、古き良き作品の魅力をブラッシュアップした演出が好評を博した。 初代鋼鉄ジーグと邪魔大王国の決戦から50年。結界に覆われたままの九州から出現した新たな敵を倒すため、高校生の草薙剣児は鋼鉄神ジーグの操縦者となって戦い始める。
Read Article
マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ
『マジンガーZ』とは、永井豪とダイナミックプロ原作の漫画やテレビアニメなどのメディアミックス作品。漫画版は1972年から1974年まで『週刊少年ジャンプ』及び『テレビマガジン』にて連載され、アニメ版は1972年から1974年まで放映された。続編に『グレートマジンガー』と『UFOロボ グレンダイザー』がある。主人公が人型巨大ロボットを操縦して敵と戦うスーパーロボットものの代表的作品であり、多くのフォロワーを生み出した。主人公が、スーパーロボットに乗り込み悪の科学者と戦う様を描く。
Read Article
グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ
『グレンダイザーU』とは、世界的に高い人気を誇るロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品。総監督に福田己津央、キャラクターデザインに貞本義行、脚本に大河内一楼、音楽に田中公平と豪華絢爛なスタッフで話題となった。キャッチコピーは「宙と大地よ、思い出せというのか?」。2024年放送予定。 故郷フリード星を滅ぼされ、地球へと逃げ延びたデューク・フリード。その地球に仇敵たるベガ星連合軍が迫っていることを知ったデュークは、フリード星の守護神グレンダイザーに乗ってこれを迎え撃つ。
Read Article
2024年7月夏アニメ(前期アニメ)まとめ
2024年7月期に放送される夏アニメを50音順に紹介する。2024年7月夏アニメは、人気シリーズの続編が多数ラインナップされている。アニメの放送情報や配信情報、声優・スタッフ、あらすじなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
2024年4月春アニメ(前々期アニメ)まとめ
2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
漫画版「デビルマン」のトラウマシーン集!
アニメではヒーロー物として人気のあった「デビルマン」ですが、漫画版はアニメとは別物でストーリーもだいぶ違います。一言でいうと子供向けではありません。 かなりの鬱展開やグロ描写がありますので注意してください。
Read Article
【これは】酷すぎる実写化一覧【酷い】
あまりにも酷すぎる実写集めてみました。
Read Article
精鋭な作家陣が描くデビルマン『ネオデビルマン㊤』まとめ
先日新アニメーションの制作、公開が発表されて話題を呼んでいるデビルマンシリーズ。この作品のファンである才能あふれる漫画家たちが、こぞって独自の世界観を本に展開したアンソロジー『ネオデビルマン』の上巻について紹介します。
Read Article
伝説のクソ映画・実写版『デビルマン』まとめ
ここでは「クソ映画」の金字塔とも言うべき傑作(?)実写版『デビルマン』についてまとめた。永井豪の漫画『デビルマン』は日本の漫画史に残る傑作として名高いが、その実写映画はB級映画の顔ともいうべき作品に仕上がっている。そのクオリティは、実写版『デビルマン』を観れば大抵のB級作品は普通に観られる、とまで言われるほどだ。
Read Article
精鋭な作家陣が描くデビルマン『ネオデビルマン㊦』まとめ
先日新たなアニメーションの制作、公開が発表されて話題を呼んでいるデビルマンシリーズ。この作品のファンである個性あふれる漫画家たちが、こぞって独自の世界観を本に展開したアンソロジー『ネオデビルマン』の下巻についてまとめました。
Read Article
1980年代、少年誌はチョーッチHな描写が花ざかりだったんだぞ!!怒涛の10作品
少年誌のチョーっちHな描写、日本中の少年を『熱く』したマンガをまとめてます。
Read Article
魔法少女?いいえ「東映魔女っ子アニメ」まとめ【1970年代~1980年代】
現在多くの「魔法少女アニメ」や「変身少女アニメ」が放映されていますが、その礎となったのは1970年代から登場した『魔女っ子アニメ』ではないでしょうか? そこでこちらでは、1970年代~1980年代にかけて登場した『東映魔女っ子シリーズ』を集めまとめてみました。
Read Article
【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】
スーパーロボットアニメの元祖として語り継がれる伝説的名作『マジンガーZ』。作中で主役ロボットマジンガーZが戦うのが、世界征服を目指すDr.ヘルに率いられた“機械獣”である。そのデザインは千差万別にして自由奔放、狙撃兵を模したようなものから機械に人体風のパーツがついたようなものまで様々である。 ここでは、『マジンガーZ』に登場した機械獣たちを紹介する。
Read Article
目次 - Contents
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の概要
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)のあらすじ・ストーリー
- デビルマンの誕生
- デーモンとの人知れぬ戦い
- 姿を現しはじめたデーモン達とそれに恐怖する人類
- 人類破滅へのシナリオ
- 理性を失った人類とデビルマンの存在意義
- 最終戦争(アーマゲドン)
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 不動明(ふどう あきら)
- 飛鳥了(あすか りょう)/サタン
- 牧村(まきむら)家
- 父
- 母
- 牧村美樹(まきむら みき)
- タレちゃん
- 不良5人組
- 木刀政(ぼくとうまさ)
- カミソリ鉄(かみそりてつ)
- ドス六(どすろく)
- メリケン錠(めりけんじょう)
- チェーン万次郎(ちぇーんまんじろう)
- デーモン
- アモン
- ゼノン
- シレーヌ
- アグウェル
- ゲルマー
- カイム
- ラズバ
- ジンメン
- サイコジェニー
- デーモン軍団
- ミーコ
- ヒンズー教の僧侶たち
- その他の人々
- サッちゃん
- 雷沼(らいぬま)教授
- 飛鳥(あすか)博士
- 本物の飛鳥了(あすか りょう)
- ススムくん
- ススムくんの母
- ススムくんの父
- 小野さんの長男
- 神
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の用語
- デーモン
- デビルマン
- 悪魔特別捜査隊
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- カイム「おれは生き延びるつもりはない シレーヌきみにデビルマンをたおす勝利の感激をあじわわせたいだけだ」「シレーヌ血まみれでもきみはうつくしい」
- 飛鳥了「動物はハラがいっぱいになったらそれ以上ほしがらない…人間はちがう 一生 つかいきれない金をためようとするし かぎりなく強くなろうとする…武器も発達させてね」
- ジンメン「だからおれは殺さずに食ったのさ」
- 飛鳥了「人間の未来をこわす!地獄のおどりだ」
- ゼノン「わが名はゼノン!悪魔王ゼノン」
- 空母にて偵察機を出迎えた男「塩の柱だ!」
- 雷沼教授「人間狩りだー」
- 不動明「これが!これが!おれが身をすてて守ろうとした人間の正体か! 地獄へおちろ人間ども!」
- ヒロイン美樹の惨殺シーン
- 最終戦争後の明と了の対話シーン
- 『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 後世の作品に多大な影響を与えた『デビルマン』の斬新な設定
- 『デビルマン』の実写化が評価の低い映画の典型例となった理由
- テレビアニメ『デビルマン』の終了に合わせた原作の打ち切り
- 『DEVILMAN crybaby』がNetflixにて公開